私は触れた人を消す──という能力を持っている
欲しいから手に入ったんじゃない
生まれつき…
欲しくもないのに、そんなの要らないのに
手に入ってしまったのだ
この能力のせいで、色んな人を犠牲にしてしまった
「ごめんなさい」
「ごめんなさい!!」
いつも罪悪感でいっぱいだった
どんなに謝ってもその人は返ってこない
私はそのせいで大切な人の命をいつも奪ってしまった。
だから私は──
優里
優里
優里
優里
優里
いつかは皆消えちゃうんだから
優里
優里
優里
優里
優里
優里
優里
優里
優里
少女は胸の前で手を組んだ
そうするとみるみるうちに少女は──
少女は月明かりに照らされながら
透明になり、
消えてった──
〜END〜☽・:*
コメント
1件
触れた人を消してしまう力……優里はその力を望んでないのに……切ないですね😭 消えちゃうよというタイトルにピッタリです! 素晴らしい作品ありがとうございました!