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そう言うと、彼はほんの少しだけ口元をゆるめた。
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そのたった一言で、胸の奥が変にざわついた。
なんなんだ、これ。
まだ名前も知らない相手なのに、どうしてこんなに気になるんだろう。
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少し間を置いてから、彼は小さく答えた。
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短いやり取りなのに、不思議と気まずさはなかった。
むしろ、静かなのに居心地がいい。
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...
少しの沈黙があった。
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と頭を下げると、うりは小さく首を振った。
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そのとき、廊下の向こうから数人の男子の笑い声が聞こえた。
すると、うりの肩がほんの少しだけ揺れた。
一瞬だけ、ひどく怯えたみたいに見えたその表情に、ひろは思わず眉をひそめる。
けれど次の瞬間には、うりはもういつもの静かな顔に戻っていて。
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そう言って去っていく背中を、ひろはしばらく見つめていた。
このときの俺は、まだ知らなかった。
あの小さな違和感が、 君の抱えていた痛みの一部だったことを。
転校初日だというのに、ひろの頭の中は授業どころではなかった。
黒板の文字を追っていても、ノートを取っていても、ふとした瞬間に思い出すのは、朝のあの静かな声だった。
――うり。
珍しい名前。 伏せがちな目。 少しだけ、笑った口元。
なんであんなに気になるんだろう。
そういえば、夏なのに長袖って、 寒がりなのかな
自分でもよくわからないまま、昼休みになった。
田村(モブ
田村(モブ
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と適当に断って、ひろはなんとなく朝に通った廊下の方へと足を向ける
別に、探しているわけじゃない。
……たぶん。
そんな言い訳を頭の中で並べていたくせに、屋上へ続く階段の踊り場に、見覚えのある背中を見つけた瞬間、心臓が跳ねた。
うりは窓際に座って、紙パックのジュースを片手にぼんやり外を見ていた。
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思わず小さく漏れた声に、うりがこちらを振り向く。
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それだけ言って、少しだけ目を丸くする。
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ひろがそう言いながら近づくと、うりは少しだけ困ったように視線を逸らした
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そう言って勝手に隣に座ると、うりがほんの少しだけ肩を揺らした。
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そう言うと、うりはほんの少しだけ口元をゆるめた。
それだけで、なんだか妙にうれしくなる。
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そこで会話は一度途切れたけれど、不思議と気まずくはなかった。
風の音と、遠くのグラウンドの声だけが聞こえる。
うりの横顔を盗み見て、ひろは思う。
やっぱり綺麗だ。
男に使う言葉じゃないのかもしれないけど、ほかにしっくりくる言葉が見つからなかった。
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