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あの時もそうだ。

勝手にいなくなった。

だから…会いに来たんだ…

どれだけ鬱陶しがられたって、 諦めないって覚悟して、 追いかけてきたんだ……

JUNGKOOK

嫌だ。行かない

V

っ……

JUNGKOOK

テヒョニヒョンに会いたくて…この学校に来たんですよっ!!

僕がそう叫んだのと同時くらいだった。

ドンッ!と大きな音が響いたのは。

それはテヒョニヒョンが壁を殴った音で、 僕はそこの光景に目を見開いた。

V

ギャーギャーうるさいって言ってるんだよ。迷惑だよ。言ったよね?ねぇ、忘れたの?

JUNGKOOK

テヒョニヒョン…っ?

V

僕はね、君が死ぬほどきらいなんだ。お願いだから……今後いっさい僕に近づかないで

……何を言ってるのテヒョニヒョン。

テヒョニヒョンに言われたことを、 忘れた?

僕、が…?

そんなはずないのに…

僕が……忘れられるわけないのにっ…。

僕の話なんて、 聞いてくれないってことも、 迷惑がられてることも、 嫌がられてることだって、 全部全部…。

分かっていて、 ここに来たんだよ。

テヒョニヒョンが、 僕のこと忘れるはずない。

だって僕は……

……テヒョニヒョンにとって世界で1番、 嫌いな“人“でしょ……?

不機嫌そうにさっていくテヒョニヒョンの背中を、 ただただ見つめながら立ち尽くす。

あの時と、 同じ光景だ。

V

『今後いっさい、僕に関わらないで。グクの顔なんて……一生見たくない』

七夕の短冊、 初詣の願いごと、 希代の流れ星……。

願うのは、 ずっと変わらず同じこと。

『大好きなテヒョニヒョンとずっと一緒にいられますように』

この願いはもう、 叶うことはない……?

______

テヒョニヒョンが去った後、 僕は1人で体育館裏にいた。

司会者

新入生、退場…

体育館の中からそんな声が聞こえ、 そろそろ戻ろうかな…と思い歩き出す。

出口から出てきた新入生に混じって、 1年の教室へ。

JUNGKOOK

(今日は、もう…疲れた…)

JUNGKOOK

(早く…帰りたい…)

せっかくテヒョニヒョンに会えたのに、 何も言えなかった。

けど、“仕方ない“。

こんなふうになるだろうと、 思っていなかったわけじゃない。

無視されるだろうな……って覚悟はしていたんだ。

話せただけ、 まだ…よかったほう。

自分にそう言い聞かせるも、 思わず泣きたくなって下唇を噛みしめる。

JUNGKOOK

(う…こんなことで、めげちゃダメだ…)

1度だけ頬をパチンっと叩き、 活をいれる。

俯いていた顔を上げると、 【1年3組】 という教室札が目に入り、 僕は教室に入った。

僕の席は…一番後ろだ。

J-HOPE

あー!きみ!

突然、 背後からそんな声が聞こえる。

JUNGKOOK

(……?)

自分じゃないと思って席につくと、 叫んだ張本人が僕のもとに駆け寄ってきた。

J-HOPE

おい、君だって!

JUNGKOOK

(わっ…僕……?)

目の前で僕をじっと見つめる、 見るからにパワー溢れる男の人。

そして、 その横で呆れたように男の人を見つめる……ボーイッシュな男の人?かな?

僕はその勢いに圧倒されながらも、 どうして声をかけられたのか分からなくて首をかしげる。

J-HOPE

うっわー、間近で見るとさらにイケメンだな!きみ、さっき新入生代表してたヤツだろ?

じーっと見つめられて、 あわあわする僕。

SUGA

おいホソク、困ってるだろ

JUNGKOOK

えっ……あ、あのっ…

J-HOPE

おー!ごめんごめん、なんかまわりにいない感じだったから珍しくてさ

友達に注意され、 頬をポリポリかきながらニコッと微笑んだ。

JUNGKOOK

(なんだか、すごく明るい人だなぁ……笑)

僕も自然と笑顔になって、 微笑み返す。

すると、 目の前の2人が驚いたように目を見開いた。

何をそんなに驚いてるんだろう…?

不思議に思っていると、 肩をポンッと叩かれる。

J-HOPE

……へー!そういう顔するんだ!イケメンだったから性格悪いのかと思ってたけど、誤解してた!君いいやつそうだ!

SUGA

……ホソク、お前ははっきり言いすぎ

まるで漫才のようなテンポのいいツッコミに、 思わず笑ってしまう。

JUNGKOOK

(…なんだか、面白い人達だなぁ…笑)

J-HOPE

俺、チョン・ホソク!で、こっちの腐れ縁で小柄なかわいいヤツがミン・ユンギ。一応男だからなー!

SUGA

『一応』って何?……はぁ、ごめんな。こいつ騒がしくってさ

「疲れるだろ?」と言いながら、 心底呆れたような表情をする ユンギさんと呼ばれる男の人。

僕は笑顔で左右に首を振って、 えへへっと笑った。

JUNGKOOK

ホソクさんは明るいね。

JUNGKOOK

見てると元気になるよ笑

どちらかというと、 僕はあまり感情を表に出せないタイプだから、 とても憧れる。

きっとこんな男の人が隣にいてくれたら、 女の子も幸せになれると思うなぁ。

と、 そんな事を思っていると、 突然、 ホソクさんに抱きつかれた。

それはそれは、 力いっぱいギューッと。

J-HOPE

お前っ…超いいやつ!!今日から俺たち親友だからな!!つーかホソクって呼んで!

SUGA

俺の事もユンギでいいから。なんかほんと、最初にホソクがお前に声掛けた時はさ、

SUGA

頭良さそうだし、
俺らなんか相手にしてくれないんだろーなーって思ってたんだけど、

SUGA

見間違いだったわ…笑

「仲良くなれそう」とつけ足し、 ふわっと柔らかい表情を浮かべるユンギさん。

JUNGKOOK

(と、友達……?)

JUNGKOOK

(う、うれしいっ……)

さっそく友達ができて、 僕は嬉しくて頬が緩むのを抑えられない。

JUNGKOOK

え、えっと…ホソクとユンギ……よろしくお願いします!

JUNGKOOK

……あ、僕、チョン・ジョングクって言うんだ……!

J-HOPE

おー、グク!名前までカッコイイんだな!

JUNGKOOK

そ、そうかな…?笑

かっこいいという表現とは、 ほど遠い気がするけど……。

言われて悪い気はしない。

それにグクっていう名前が、 僕は気に入っていた。

お父さんとお母さんが僕に残してくれた、 唯一のもの。

……って、 これじゃあ、 まるでどっちも亡くなったみたいな言い方。

…2人のことを考えるのは、 やめよう。

J-HOPE

俺ら、席も近いみたいだ!

ホソクは少し離れた黒板に貼られている座席表を指さしながら言った。

席順は、 名前の順のようで、 ホソクが廊下側の一番後ろ、 その隣が僕、 その前の席がユンギという座り。

JUNGKOOK

(うれしい……!)

そんな偶然に感謝して、 3人で席に座った。

JUNGKOOK

腐れ縁って言ってたけど、中学一緒だったの?

J-HOPE

おー!一緒一緒!つーか、幼稚園から一緒なんだよ!

SUGA

はぁ……いつまでガキのお守りなんかしなきゃなんねえんだか……

はぁ……と、 ため息をつくユンギに「誰がガキだ!」と突っかかるホソク。

JUNGKOOK

(幼稚園から一緒……)

そんなに長く一緒の友達がいることが、 僕にとってはすごく羨ましくて、 2人の話に耳を傾ける。

何度か引越しを繰り返していたので、 友達ができてもすぐにお別れ。

仲良くなった矢先に離れることになって、 すごく悲しかったのを覚えてる。

SUGA

事実だろ?俺がこの高校に 入るって言ったらホソクは必死に勉強してたよな?

J-HOPE

なっ…!おれだってもともと第1志望がここで……

SUGA

はいはい。素直に俺と同じ学校に行きたかったっていえばいいのに

J-HOPE

ユ、ユンギこそ、好きな人を追いかけて志望校を選ぶなんて不純な動機なくせに!!

ガタッと音を立てながら椅子から立ち上がり、 ホソクがユンギを指さした。

JUNGKOOK

(………好きな人?)

JUNGKOOK

ユ、ユンギ彼女いるの…?

僕はその話に食いつき、 じーっとユンギを見つめる。

ユンギはバツが悪そうか顔をしたあと、 頬を赤らめてゆっくりと口を開いた。

SUGA

た、ただの幼なじみだよ…付き合ってねぇよ……。

J-HOPE

なっがい片思いだなー!早く告ればいいのにさ!笑

JUNGKOOK

(……幼なじみ……?片思……い?)

JUNGKOOK

ユ…ンギ

SUGA

な、なんだよ……?

JUNGKOOK

僕も、なんだ。僕も幼なじみに……片思いしてるんだ……

誰かにこの話をするの初めてで、 なんだか恥ずかしくなった僕は視線を逸らすように俯く。

同じ境遇にいる人と初めて出会って、 親近感が湧いた。

思わず言ってしまったけれど、 僕とユンギの片思いは、 少し違うかもしれない……。

だって……僕は……。

V

『もう僕に関わんないで』

V

『グクだけは、絶対無理だから』

……ハッキリと、 ふられてしまっているから。

前回の「君だけは無理」2に にコメントしてくれた方ありがとうございます!

いつも密かに読ませてイイネを押させていただいてます!笑

これからもよろしくお願いいたします(*´︶`*)♥️

BTS妄想「君だけは無理」テテグクBL

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コメント

10

ユーザー

小説界の神と言っても過言ではないですね、はい((

ユーザー

ユンギ砂糖と塩がめっちゃはっきりしてるw

ユーザー

やっぱり最高。

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