とある高校
明日花
明日花
智紗
私は智紗と何気ない会話をしている
今日から教育実習の先生が来る
上手くやってけるかな
ドキドキするよ
そんな事を考えてたら、先生がやってきた
担任
担任
先生の指示で秋菜と呼ばれた先生が入ってくる
明日花
絶句した
あまりの可愛らしさに、絶句した
一つに束ねられた髪は緩い天然パーマがかかっていて
二重でとてもくりくりとした可愛らしい目
小柄で細身の体型は、スーツによって身体のラインが引き立つ
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
ふわふわした綿飴みたいな声
その全てに、私の心は奪われた
数日後
森 秋菜
今日から森先生の授業だ
彼女の担当は世界史だ
元から得意教科だし、頑張ろうと思う
委員長に従い、挨拶を終えると授業が始まった
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
そこまで説明すると、なれない手つきで黒板に字を書いていく
どんどん下へと字が下がっている
それに気づいてあたふたしている姿も可愛らしい
森 秋菜
手に持ってるメモを確認している
森 秋菜
森 秋菜
説明しながら黒板を書く森先生を見つめる
背伸びをして一生懸命書いている
先生を見つめていると、いつの間にか話を聞くのを忘れてしまった
森 秋菜
明日花
智紗
森 秋菜
ティベリウスとは、ユリウス・クラウディウス朝の第二代目皇帝だ
予習の成果を発揮してやる!
明日花
明日花
明日花
先生の目をみて答えた
森 秋菜
森 秋菜
明日花
よっしゃあ!褒められた
この日から、世界史の授業が楽しみになった
三日後 世界史
森 秋菜
明日花達のクラスは世界史を専攻しているため週の殆どに世界史がある
森 秋菜
森 秋菜
なぜユークリッド幾何学をチョイスした?という疑問が残る
それよりも、最近先生ばっか見てしまって授業に集中出来ない
彼女に心を盗られてしまったみたいだ
世界史への愛が、全て先生へと注がれていく
これは一体何なんだろう
同日、帰り道
智紗
明日花
智紗
明日花
智紗
明日花
智紗
明日花
智紗
智紗
明日花
智紗
明日花
智紗
智紗
明日花
智紗
明日花
智紗
夜
明日花
明日花
考えても答えは出ない
翌週 世界史
森 秋菜
森先生もだいぶ授業に慣れてきたらしい
今週でお別れなのが淋しいくらいだ
彼女の居ない学校なんて、意味があるのかな
私は世界史さえ出来れば、他はどうでもよかったはずなのに
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
先生がインドの説明をしていく
上手く集中出来ない
森 秋菜
明日花
森 秋菜
智紗
明日花
森 秋菜
明日花
森 秋菜
明日花
ヤバい!出てこない
何よりも大切な世界史の知識が出てこない
思い出そうとしても先生の動き、仕草についての記憶に阻害される
森 秋菜
時間を掛けたら迷惑だ
明日花
森 秋菜
森 秋菜
智紗
明日花
智紗
智紗
明日花
明日花
明日花
智紗
明日花
それから毎日のようにある授業
私はいつも通りの調子を取り戻すことが出来た
当てられても迷いはしない
予習してきたし、何よりも
自分の気持ちに正直になれたから
授業が楽しい
先生に会える事が嬉しい
自分は自分なんだ
常識なんか忘れてしまえ
先生、あなたの事が……
チャイムがなり、最後の授業が始まった
森 秋菜
いつも通りに授業が始まる
森 秋菜
先生の説明が続く
最初と比べると詰まる回数も減ってきている
森 秋菜
明日花
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
先生が最後の解説をしている
明日からはこれが聞けないのか
ちょっと寂しい
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った
委員長の号令で礼をする
これで最後だ
明日花
森 秋菜
六時間目の授業が終わり、担任による帰りの会があった
森先生と写真を撮り、掃除に取り掛かる
結局、緊張して何も言えなかった
これは一生の後悔になるだろう
私は深くため息をついた
智紗
智紗
明日花
委員長
委員長
委員長
クラスメイト
クラスメイト
明日花
智紗
智紗
明日花
明日花
私は無我夢中で階段を駆け上がる
私の教室のある2階に対して実習生控え室は4階だ
階段を二弾飛ばしで上がる
先生の注意だって気にしない
私は後悔したくない
四階、実習生控え室に向かう
明日花
丁度、控え室から森先生が出てきた
明日花
森 秋菜
森 秋菜
やっぱ先生は可愛い
ちょっと照れくさい、けれど
ちゃんと伝えないと
明日花
明日花
明日花
森 秋菜
首を傾げている
あまり理解していなさそうだ
明日花
明日花
森 秋菜
明日花
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
明日花
明日花
明日花
明日花
森 秋菜
私はそう言うので精一杯だった
七年後
高校
明日花
明日花
かつての森先生のように、私も教師を目指すことにした
もしかしたら森先生に会えるのかもしれないという希望論からだ
クラスの皆に挨拶を終えると、先生方に挨拶する為に職員室へ向かう
明日花
森 秋菜
明日花
思っていたよりも直ぐに会えた
だけど、なんか気まずい
森 秋菜
森先生が近づいてきてそう小声で言った
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
森 秋菜
明日花
森 秋菜
この日から、私の心は晴れになった
七年ぶりの晴れが来た
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コメント
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ありがとう!
分かりました!そういえばコメントとかタメ語でOKだよ
ありがとうございます!見てきますね!あと、江華でいいですよ~