ザクッ…
ザクッ…
人が近づいてくる。
僕はいつの間にか寝ていたようだ。
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
ご主人様!
子猫
僕はご主人様の目の前で初めて鳴いた
戦争してきたのかな…
綺麗な着物もボロボロになり、
肩まであった髪は首筋のところまで
短くなっていた。
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
僕がいると元気が出るの…?
嬉しい。
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
ご主人様は、怪我をしていた。
僕は無意識に怪我をした膝を
なめていた。
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
僕は、今日からタクなんだ!
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
ウオー!
ウオー!
空襲です!
隠れてください!
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
壕
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
子猫
ゴンゴン
ゴンゴン
二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─
そっ、そんな!
行かないで!
僕は1人でずっと待っていた。
寒くて
辛くて
泣きそうで
でも、ご主人様は
ずっと帰ってこなかった。
僕は、鳴いた。
子猫
声もかれてて、上手く出せなかった。
その時、音がなった。
男の人
男の人
周りを見ると風景が変わっていた。
元の景色に。
僕は茶色いボックスの中に入って
眠っていたようだ。
さっきのは?
僕にタクって名前をつけてくれた、
ご主人様は?
そんな…
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