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くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ
僕は1年A組の幽霊だ。
深く頷いて自分の爪先を見つめたまま 扉にてをかける
青
瞬間
エアコンで人工的に冷えた空気が 一気に溢れ出してきて
僕を包んだ
ぶるっと軽く身を震わせて 一歩踏み出す
もちろん俯いたまま
それでも視線の先には教室の景色が 映り込んでくる
等間隔(とうかんかく)に並んだ 同じ机と椅子
そして同じ制服に身を包んだ クラスメイトたち
変わり映えのない光景に うんざりしながら
僕は黙々と足を動かして机の隙間 をすり抜け
なるべく音を立てないよに席についた
鞄をそっと机上に置いてから
小さく顔を上げ 黒板の右側を見た
酷く適当に消された うっすらと残っている
昨日の日付
9月4日
新学期が始まってからもう 2週間も経ってのか、と思った。
死んだように過ごしているせいか なんだか、実感がない
そして"あの日"__僕の生活が 一変した日から
すでに3ヶ月も経っている
たったの3ヶ月のはずなのに こう何年もずっとこんな生活を しているような気がする
教室を埋め尽くすクラスメイト達が そこここで蠢いている
でも誰一人、僕に声を 掛けにきたりしない
視線さえ向けられることなはない
いつもの事だった
僕はきっと誰にも話しかけられず、
誰とも目を合うこともない
一日中、始業から終業まで、 放課後になってもだ。
僕が息を殺しながら学校生活を 送っている理由
それは、6月の"あの日"以来ずっと、
夏休みの進学補習の間も、
クラス中の人に無視されている からだった。
無視されているのに、 いつも不穏な気配が僕を取り巻いている
誰とも目を合うことはないのに、
なぜかずっと見られている気がする
でも、振り向いても、 誰も僕を見てなんかいない
僕は1年A組の幽霊だ。
いるのに、いない。
確かに僕はここにいるはずなのに、
誰からも存在を認められない。
でも、と僕は口許を歪める。
そんな事を考えているうちに
いつの間にか授業が 始まり、終わり、また始まって終わって
終礼の時間になっていた
担任が連絡事項を伝え終えたと同時に
帰りの挨拶とそこそこに、 僕はいつものように俯いたまま、
足早に教室を出た…
くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ
くまぁぁ