10数年前、夏休み あるアパートに1人の少年がいた
ゾム母
ゾム
バタン
ゾム
ゾム
ゾムの両親は共働きで、父親は単身赴任、母親は朝から夜までパート。 お金に困っている、という訳でもないが、働いていないと気が済まない母親はいつも何かせっせとしている。
それでゾムは家で一人でいることが多い。 アパートの一室で、いつもひとりぼっちなのだ。
ゾム
プルルル、プルルル…
ゾム
ゾム父
ゾム
ゾム父
ゾム
ゾム父
ゾム
ゾム父
ゾム
ゾム父
ゾム
ゾム父
ゾム
ゾム
滅多に会えない父親が帰ってくるというニュースによってゾムは一人が苦じゃ無くなった。
たまに帰ってくる父親と、家にいる時はとても優しい母親に恵まれて、家にひとりぼっちな時が多くても平気だったのだ。
そんな日が続いていたある日… ゾム中学2年生
ゾム
学校から帰るといつもはない母親の靴があった。 仕事が早く終わったのか、と少しだけ期待しながらリビングへ向かった
ゾム
リビングにはあかりも付けず机に座ってうなだれている母親の姿があった。
ゾム
ゾム母
ゾム
違和感を感じたが、母親の笑顔を見たこと、そして久しぶりにひとりじゃないことが嬉しくてすぐに忘れた。
この時ちゃんと話を聞いていれば良かったと、後になって後悔している。
あれから数ヶ月後、日曜日に家でゴロゴロしているゾムの元に1本の電話がかかってきた。
プルルル、プルルル…
ゾム
女性
ゾム
女性
ゾム
女性
ゾム
女性
ゾム
女性
ゾム
女性
ゾムは不審に思いながらも、父さんと同じ職場なら大丈夫だろうと、アリサと名乗る女性に会いに行った。
アリサ
ゾム
ファミレスの前で待っていると、アリサが来た。 とても美人で母さんよりも若い。 こんな女性がなんの用だろうか。
アリサ
ゾム
アリサ
ゾム
アリサ
ゾム
アリサ
ウェイター
ゾム
アリサ
アリサ
顔を覆いながら喋るアリサの言葉が、どうも腑に落ちなかった。
ゾム
アリサ
ゾム
アリサは泣きながら頷いた。
無情にも、ゾムが頼んだハンバーグはみるみるうちに冷めていき、それと同時にゾムの心の中で何かが壊れていった。
いつも優しかった父親がまさかそんなことをしているなんて思わなかった。 帰る度にいっぱい喋って遊んでくれた父親は、もう居ないのだろうか
ゾム
この前母親が落ち込んでいたのはもしかしたらこれのせいなのでは?
そんな嫌な予感がよぎった。
ゾム
アリサ
ゾムは走った。 もうすぐ母親が帰ってくる。 早くこのことを確認したかった。
ゾム
ゾム母
ゾム
ゾム母
ゾム
ゾム母
ゾム
ゾム
ゾム母
ゾム
ゾム母
どうしてか、ファミレスで話を聞いてから心が動かない。 悲しいとも、苦しいとも思えない。
そう この時にゾムの心は死んでしまったのだ。
作者
作者
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作者
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作者
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コメント
6件
クソ親父56す
なに不倫しとんねん!ゾムが可愛そうやろ!?人の気持ちわかる?大切な息子の気持ちわかる?