僕と六つの光

悠真の夢の中

なんだかよくわからない ところに来た。

ここは天国でもなく、地獄でもない... もしかして夢の中？

誰もいない、僕一人だけだった。

ずっとここにいたい、そう思った。 ずっと一人だから。

もう人間関係でしんどく ならなくてもいいし、 人に気を使う必要もない。

...でも、りう❤くん達には 会えないのかな。

それは嫌だった。 僕のことを『家族』と言ってくれた、 居場所をくれた大切な人たちと 離れるのは少し寂しい。

...戻る、か。 もしかしたらみんな待ってる かも知れない。

昔のことを思い出す。

虐待されていた毎日。 明日になったらもうこんな 地獄の生活が終わってる、と 小さな希望を胸に抱いて 生きていたなぁ...

でも、今はちがう。 僕には『大切な家族』がいる。

守ってくれる、 色々なことを教えてくれる。 気持ちをわかってくれる、 落ち着かせてくれる。

そうだ...『大切な家族』を 待たせたらだめだった... はやく戻ろう。

どうもみなさんこんにちは！ しょ💜です！

実は僕、あまり目が見えないんです... こんなにテンションは高いんだけど。

目が見えないのであまり 一人で行動ができません。 だからりうちゃんやい💙くんに 手を繋いでもらって歩いたりしてます！

りうちゃんは悠真くんのことが 気になっているみたいです。 いろいろと悠真くんは 隠しちゃうから、りうちゃんが 気にかけています。

さっきも悠真くんは悠くんと ちがう病室で休憩をしていた そうですが、その時に一番 落ち着きがなかったです。 りうちゃんは。

最近悠真くんは風邪をこじらせて 軽い肺炎になっちゃったそうです。 それで集中治療室に行って 離れちゃったときが よっぽど寂しかったようで、 それ以降、悠真くんのことを めちゃくちゃ見てます。

そうしながら歩いていると、 悠真くんが何もないところで転んだ。

転んだあと、 悠真くんは立ち上がれない 様子だった。

まろに手を差し伸べてもらって ようやく立てた。

そのあと歩いていた 悠真くんの後ろ姿は…

少し、右足を引きずっていた。