コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そう言うと、フェレンさんは部屋の扉を閉めてしまった。
僕は、意味が分からず、 立ち尽くしていた。
気付けば、鼓膜に響く朝礼開始の怒声。
??
僕は、急いで階段を駆け上がった。
日差しが世界を白く包んでいた。 その眩しさに気付かなかったが、 辺りは驚くほど静まり返っていた。
なぜ、静かなのか。
その疑問を浮かべている暇もなかった。
??
背後から肩を鷲掴みにされる。
??
それは、ほぼ反射的に出た やけに返事のいい声だった。
しかし、僕は声を出していなかった。
??
二人…?
そう疑問を抱いたとき、 僕の傍にもう一人の青年がいる ことに気がついた。
彼は、僕に目配せを送る。
??
主人公
??
??
ネイ
ネイ
主人公
この見覚えのある顔。同い歳の友人。 しかし、名前に違和感を覚える のはなぜだろう。
主人公
海軍長さま
海軍長さま
途端、身体が地面から浮き上がる。 襟首を持ち上げられているようで、 首元が苦しい。 脱出を試みるが、 足が空を舞うだけだった。
ネイ
海軍長さま
次の瞬間、共に持ち上げられていたらしい ネイと呼ばれた青年が 軽々しく、海へ投げ出された。 叫び声も虚しく、 海に吸い込まれていった。
主人公
海軍長さま
どうやら、心の声が漏れ ていたようだ。 僕は、すぐさま頭を働かせ、 言葉を選んだ。 まるで、背後の猛獣を静めるように。
主人公
主人公
海軍長さま
海軍長さまは、僕の焦る気持ちなど 汲み取ってくれる慈悲もない。 足元には、とうとう海面が待ち構えるはめになった。
主人公
僕は、黙っていた。
下手に話しても、気難しい海軍長さまを なだめることは出来ないと思ったから。
海軍長さま
身体が船体の方に引き戻される。 助かったと思った。
海軍長さま
海軍長さま
次の瞬間、 僕の身体は海に投げ出されていた。
主人公
視界に空が見える頃、 僕は海面に沈んでいた。