(ドアを閉めた所から)
紫
……今更何なのッ……!!
……シューシューシューッ~~)
ポタポタッ……)
紫
ん、ふふ………
シューシューシューッ……)
紫
ポロポロッ、…
紫
……なんで水がッ……
紫
俺の血は透明じゃないッ……ポロポロ
紫
……止まってよッ……俺の涙ッ……
もしかしたら、お兄ちゃんたちはもう一度
"俺を愛してくれるんじゃないか"
そんな想いが心の何処かにある。
………でも
もう一度、睨まれたりされたら
もう一度、殴られたりしたら
もう一度、嫌われたりしたら、、
次こそ俺は立ち直れない。
そんな賭けなんてしたくない。
ならば運命に従って
死んでしまう方がマシだ。
紫
ポロポロ……んん……
紫
………すぅっ………すぅっ………
紫
お父さん、お母さん!今日も来たよ!
お母さん
紫ーくん!……大丈夫?
紫
ふぇ?何が……?
お父さん
目が赤いぞ?
紫
ギクッ)
紫
大丈夫大丈夫!
お父さん
紫。俺たちは紫に話さなければいけないことがある。
紫
……なぁに?
お母さん
………私たちね………、?
紫
……うん
お母さん
ほんとはずっと6人のこと見てたのよ。
お母さん
だから、喧嘩した時とか、褒められた時とか…
お母さん
私たちも2人で色々言いながら見てたわ
お父さん
……紫は、本当にもういいのか?
紫
………知ってるの?
お父さん
……あぁ。全部、分かってるよ
紫
………でも…!
紫
また何かあったらッ……
お母さん
………紫ーくん、久しぶりに部屋を片付けてみたら?
お母さん
少し気分転換になるかもしれないわよ?
お父さん
……そうだな、色々思い出に浸りながらゆっくり……
お父さん
楽しかったこと思い出すと思うぞ!
紫
…………片付け……
紫
分かった、やってみる
お母さん
……良い子ねニコッ
お父さん
頑張れよ〜!!
紫
………うん!
紫
………片付け、してみるか…、
紫
…………しかし何処をどうやれば……
紫
……………
紫幼少期
紫
桃にぃ~~グズッ……
桃
わわ!?どしたんだよ〜?笑
桃
お片付けは〜?ナデナデ)
紫
お片付け出来ないぃ〜……ポロポロ
桃
何かあったのか?
紫
どこからするのっ〜〜、ポロポロ
桃
あぁ、笑
桃
物いっぱいあるから難しかった?
紫
物多いのぉ〜……ポロポロ
桃
そっかそっか笑
桃
そういう時はね〜、
桃
まず引き出しとかクローゼットの閉まってあるものからしてみ?
桃
色んなこと思い出したりしながらしたら楽しいぞ〜!
桃
ほら、笑ってプニプニッ)
紫
んへへっ!!くすぐったいっ……
桃
出来るか?
紫
うん!ありがと!
桃
頑張れ〜!
紫
ゾクゾクッ)
紫
……なんで……今更ッ……、
紫
……クローゼット……
紫
引き出し……
紫
……いやいや!本棚からしよう!
紫
……………クルッ)
紫
……………ジッーー)
紫
………しょうがない……
紫
最後くらい自分の気持ちに従おう……
紫
というかなんでお母さんたちは片付けなんて言ったんだろ…
ガチャ)
紫
……汚い……
紫
……なんでここにチョークがあるの笑
紫
うわっ、手真っ白になる…笑
紫
国語辞典だ!
紫
使い方覚えるの難しかったな〜
紫
こっちは工作とか置いてたんだっけ……
……ドサッ)
紫
ん?なんか落としちゃった……
紫
………え"?
紫
なに………?
なんで今これが出てくるの………?