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楽しみ過ぎて…てかアメさんかっこよ
楽しみ
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’sgo↓
イタ王
朝…?
イタ王
今日は自室で寝ていた
ちょっと体調が悪かったから、
ナチに移さないように、一応
イタ王
そうつぶやき
伸びをしようとした瞬間
何かが手に触れた
丸くて、柔らかいもの
確かに今日はずっと、
朝起きてから胸に違和感があった
立ち上がって
姿見を覗く
イタ王
思わず声が出た
だって今、
ioの胸のところに
曼殊沙華……いわゆる彼岸花が咲いてるから
イタ王
何かの仮装?
でもナチがioにこんなのを着せるとは思えない
ていうか本物?
イタ王
そんな軽い気持ちでいたとき
ふと気づいた
イタ王
イタ王
イタ王
これって、奇病ってやつ?
なんでioなの?
ioが悪い人だから?
奇病なら
うつっちゃうのかな
痛いのかな
治らないのかな
いつか死ぬのかな
ナチのこと、忘れちゃうのかな
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
そう、まだ希望はあるから
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
そんなことを言ってるうちに
パソコンの読み込みが終わった
検索画面には一つだけサイトが載っている
それに目を落とすと____
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
あーあ
目の前が真っ暗
生きる希望が無くなっちゃった
…ナチなら
完治薬作ってくれるかな
でも作れなかった時
一番傷つくのはナチになる
それだけは絶対に嫌だ
仕方ない
ちょっと旅にでも出ようかな
ioが死ぬまでの逃避行
誰にも知られない逃避行だ
イタ王
イタ王
最低限の荷物___
それだけを持って
こっそり外へ出よう
まだ早朝だから
きっと大丈夫
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
ふと時計に目をやる
時刻はまだ4:30
少し早いけど
もうここを後にすることにした
長い廊下を渡って
見慣れた靴を履いて
ドアノブに手をかけて
名残惜しさから声が出る
イタ王
イタ王
荷物を持って
手をかけたそれを捻って
思い出も
友達も
居場所も
ナチも
全部、さようなら
強い光で目が覚める
いつもと何も変わらない朝
ナチス
ナチス
いつものように着替えて
イタ王の部屋へ向かう
ドアを開けると
ナチス
そこには
ナチス
誰もいない
ナチス
最悪の可能性が頭をよぎる
考えたくないのに考えてしまう
ナチス
最近イタ王は朝遅くに起きていた
俺のほうが遥かに速かった
なのに____
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
幸せなのは俺だけ?
ずっと我慢させてたのか?
イタ王はずっと無理してたのか…?
???
不在着信
ナチス
ナチス
不審に思いながらもスマホを取る
誰からの電話も見ずに
鼻声ながらも電話を掛け直した
ナチス
フランス
ナチス
フランス
ナチス
フランス
フランス
ナチス
フランス
フランス
ナチス
フランス
フランス
フランス
ナチス
フランス
フランス
フランス
フランス
申し訳なさそうにフランスが言う
ナチス
別に腹は立っていなかった
フランス
むしろ___
ナチス
フランス
ナチス
ナチス
フランス
ナチス
フランス
ナチス
ナチス
ナチス
フランス
フランス
ナチス
フランス
フランス
ナチス
ナチス
フランス
フランス
ナチス
ナチス
フランス
ツーッツーッツーッ……
電話を切って
イタ王がなぜ家出?したのか
どこへいったのか
探るための手掛かりを探す
ナチス
特に怪しいものはない
…と思った
でもふと
一つのものが目に留まった
ナチス
俺とお揃いにしたパソコン
普段使っているところは見かけないし
あいつがこんな風に普段から 置いておくとは少なくとも考えられない
恐る恐るパソコンを開く
検索してそのまま画面を閉じたのだろう
そこにはある病気についての検索画面
ナチス
聞いたことのない病気だった
純粋な興味と焦りから
声に出してそれを読む
ナチス
ナチス
ナチス
今日発症したとして
イタ王の余命はあと2か月
それまでに見つけ出さなくちゃいけない
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
トラウマ、諦め
イタ王になら十分あり得るだろう
…相談してほしかったな、なんて
もう発症したら間に合わないのに
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
通知が気になりスマホに目を落とす
イギリス
ナチス
イギリス
ナチス
イギリス
イギリス
イギリス
イギリス
ナチス
ナチス
ナチス
イギリス
ナチス
なんやかんやで図書館について
ここに来た
そびえ立つ本が俺を見下ろしている
まるで早く見つけろとでも言うかのように。
その圧を感じながら、 本の背表紙を流れるように見ていく
本の背表紙をなぞっていた指と自分の目線が、 ある位置でぴたりと止まった
その背表紙の本を手に取る
ナチス
ほんの小さなの望みをかけて
その本を抱え机へ向かう
イギリス
ナチス
ナチス
ナチス
イギリス
フランス
ナチス
ナチス
アメリカ
フランス
アメリカ
アメリカ
フランス
ナチス
イギリス
イギリス
フランス
アメリカ
ナチス
スマホの内容に目を落とす
ナチス
イギリス
思いっきり立ち上がる
イギリス
イギリスの言葉が何かを察したように途切れたと同時に
イギリス
一思いに駆け出す
あんなに大きくそびえたっていた本棚は
一瞬でどこかへ行きまた本棚が現れる
数秒後には図書館を飛び出して
アメリカに滞在予定だったのも全部そっちのけで
空港へと向かっていた
残り僅かな余命で
逃避行をすると決めたioは
国外を飛び出して
ヨーロッパを周ってる
イタ王
イタ王
そこでふと
ナチに何も言わず出てきたことに気付いた
…まだ名残惜しさが残っていたからだと思う
持ってきたカメラを手に取って
目の前の瞬間を残す
見つけられるわけないからこそ安心しつつ、
置いてきた全てへの申し訳なさと残念さを感じながら
ナチへ一枚の写真を送る
イタ王
イタ王
ナチにどこにいるか教えて何がしたいんだろう?
ナチを試したいわけじゃないし
ナチに気に掛けてほしいわけでもない
迷惑をかけたいわけじゃないし
うつしたくないし
ioのことを追いかけてきてほしいわけじゃない
でも
ioはナチに写真を送って安心してる
イタ王
イタ王
ギリシャ行きの飛行機の中で
俺はただイタ王が送ってきた一枚の写真を眺めている
他にメッセージなど何もなく
その一枚の写真だけが送られてきている
ギリシャには19:00に到着予定
この写真は15:00頃の物だろうか?
ナチス
せめて次行く予定の国でもわかれば
それさえわかれば……
フランス
ナチス
ナチス
イギリス
ナチス
フランス
フランス
ナチス
図書館を出た後すぐ
アメリカが飛行機等を手配し
俺らをギリシャ行きの飛行機に乗せてくれた
あの後息が上がって途中で倒れこともあり フランスとイギリスがヨーロッパに帰るのも兼ねて
今俺の隣で同じ飛行機に乗っている
ナチス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
ナチス
フランス
フランス
フランス
ナチス
その時
スマホに振動が伝わった
ナチス
ナチス
フランスとイギリスにも写真を見せる
フランス
イギリス
ナチス
ナチス
アメリカ
ナチス
アメリカ
ナチス
アメリカ
フランス
イギリス
アメリカ
ナチス
アメリカ
イタ王、絶対見つけてやる!!