碧斗
本編どうぞ
ロノ
この猫が厨房の鶏肉を勝手に食べてて……
ムー
すいません……。
お腹が空いて、
どうしても食べたくなったんです
お腹が空いて、
どうしても食べたくなったんです
ロノ
だからと言って盗み食いをしていい理由にはならねぇだろ!
碧斗
(それは、そうだな。)
ベリアン
なるほど……
それで騒がしかったのですね
それで騒がしかったのですね
ルカス
それにしても喋るなんて
不思議な猫ちゃんだね。
猫ちゃん、キミはどこから来たのかな?
不思議な猫ちゃんだね。
猫ちゃん、キミはどこから来たのかな?
ムー
え、えっと……。
空から落ちて来た……みたいですけど……
空から落ちて来た……みたいですけど……
フルーレ
みたい……?
自分のことなのに分からないのかい?
自分のことなのに分からないのかい?
ムー
それが……
ここに来る前のことは何も覚えてないんです
ここに来る前のことは何も覚えてないんです
ルカス
記憶喪失ってやつかな?
ムー
た、たぶん……そうです……
碧斗
(それやばくないか。)
フルーレ
キミ、怪しすぎ!
もしかして、天使のスパイなんじゃないの?
もしかして、天使のスパイなんじゃないの?
ムー
ち、違います!
僕はスパイなんかじゃありません!
僕はスパイなんかじゃありません!
ロノ
流石にこんな小さい猫が
スパイなわけねぇだろ?
スパイなわけねぇだろ?
碧斗
(無理でしょ。この子猫がスパイなわけが無いだろ。)
フルーレ
うーん……。
ま、それもそうか……
ま、それもそうか……
ベリアン
猫さんの事情は分かりましたが……。
これからどうしましょうか?
この屋敷で、
動物を飼うことはできませんし
これからどうしましょうか?
この屋敷で、
動物を飼うことはできませんし
ルカス
じゃあ、屋敷から追い出すのかい?
ベリアン
それは少し可哀想な気がしますね……
碧斗
それは、可哀想だな。
ムー
ぼ、僕をここで執事として雇ってください!
ロノ
はぁ?
突然何を言い出してるんだ、この猫!
突然何を言い出してるんだ、この猫!
フルーレ
結構大胆な猫だね、キミ
ムー
ここを追い出されても、
行くところもないですし……。
飼うのがダメなら、
ここで働かせてほしいです!
行くところもないですし……。
飼うのがダメなら、
ここで働かせてほしいです!
ロノ
いやいや、猫が執事って聞いたことねぇぞ
ルカス
でも、猫ちゃんが執事って面白くない?
私は賛成だけどなぁ~
私は賛成だけどなぁ~
フルーレ
本気ですか、ルカスさん?
ルカス
猫ちゃん。
あなた、何か特技とかありますか?
あなた、何か特技とかありますか?
ムー
掃除、洗濯、お料理、お裁縫まで……
ムー
やったことはないですけど、がんばります!
ロノ
いや、やったことないんかい!
ルカス
なぁべリアン、どうかな?
この不思議な猫ちゃん、
執事として雇ってみない?
この不思議な猫ちゃん、
執事として雇ってみない?
フルーレ
ルカスさん……完全に楽しんでますね……
ベリアン
では、ここは主様に決めてもらいましょう
ルカス
そうだね。
主様が決めたことなら
みんな納得するだろうし
主様が決めたことなら
みんな納得するだろうし
碧斗
追い出すのは可哀想だからな。
ここにおいてあげよう
ここにおいてあげよう
ムー
ありがとうございます!
一生懸命働きますね!
一生懸命働きますね!
ベリアン
猫さん。
今、この時をもって……。
この御方は、
あなたの主様です。
ちゃんと執事らしい礼儀作法を覚えてもらいますからね
今、この時をもって……。
この御方は、
あなたの主様です。
ちゃんと執事らしい礼儀作法を覚えてもらいますからね
ムー
了解しました!
よろしくお願いしますね、
主様!
よろしくお願いしますね、
主様!
碧斗
よろしくお願いします……
碧斗
今日は、ここまでだ。
ムー
バイバイです。