TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

旅行当日 2人は新幹線に乗って移動している。

グルッペン

いやー、新幹線なんて久しぶりに乗ったな!

グルッペン

あんまり揺れないしこれの方が快適だな。

トントン

いつも何で移動してるんや?

グルッペン

飛行機とか家のヘリ。
海外行くことが多いしな。

トントン

国内で悪かったな。

グルッペン

俺は日本も好きだから今回の旅は本当にワクワクしてるゾ。
めいっぱい楽しもうな!

トントン

…あ、あぁ。

トントンはこれから自分がやらなければならないことを考えると頭が痛くなった。

トントン

(いや、今はさいごだと思って楽しむか。
そっちの方が怪しまれんで済みそうやし。)

グルッペン

(きっと俺の予想は当たってるな。
顔面蒼白で無理やり笑顔作られたら正解って言ってるようなもんだ。)

グルッペン

(それにトン氏のカバン、見た目の割に重かった。洋服だけならあんなの重くはならん。)

グルッペン

(さぁ、お前がどうやって俺を殺すのかお手並み拝見しよう。)

ひとまず荷物を置くためにホテルに入った。 トントンの父親がいいホテルを取ってくれていた。

グルッペン

おぉ、これは…

トントン

綺麗やなぁ…

部屋から外の景色を一望でき、青く輝く海が広がっていた。

グルッペン

最近はゆっくりする時間もなかったからなぁ。
心が休まる。

トントン

そうやねぇ…。
ずっとここで見ときたいわ。

グルッペン

…今だけだから最高なんじゃないのか?

トントン

?

グルッペン

最高が当たり前になれば最高じゃなくなる。

グルッペン

特別というのはそれを特別たらしめる何かがあってこそなんだ。

グルッペン

これの場合、限定的だからこそ特別になれる。

トントン

…ほかの場合は?

グルッペン

そうだなぁ…
俺が思う特別は家族だ。

グルッペン

家族はいつまでたっても特別だろ?
それは血の繋がりだけじゃなくて、永遠の味方だと思えているから、というのもある。

グルッペン

家族に関しては賛否両論あるとは思うがな。

グルッペン

あとはな、お前だ。

トントン

おれ?

グルッペン

お前は俺の話に付き合ってくれる。
それも真剣にな。

グルッペン

他の奴らはあまり興味が無いらしい。
そして怖がられる。

グルッペン

同じ年頃の誰かに理解してもらったのはお前で初めてだ。

トントン

…そっか。
なんか、ありがとう。
俺もあんたに救われたことは何度も……。

そこまで言って、この旅行の目的を思い出してしまった。

トントン

(いかん、こんなこと言われたら情が移る!)

グルッペン

お前の特別はなんだ?

トントン

俺の…。

トントン

俺の特別は…こういう時間かな。

グルッペン

こういうとは?

トントン

目標のために何かをしなくてもいい時間。
何も考えずに過ごせる時間が本当に大切。

トントン

昔はそんなこと思わんかったのにな。

トントン

あんたがいてくれるから特別になった。

トントン

ひとりじゃないって、こんなに大きなことなんやな。

グルッペン

そうか。
お前が幸せになる道を選べよ。

グルッペンは海に目をやったまま言った。 トントンは半分泣きながら、小さく頷いた。

しばらくして外に出たふたりは海に近づいて行った。

トントン

おぉ、近くで見ても綺麗やなぁ!

グルッペン

よし、行くゾ!

そう言ってグルッペンは海に向かって走り出した。

トントン

えっ、ちょ、ずるいで!
待てや!

自然と笑顔がこぼれる。

結局トントンの方が先に浜辺にたどり着き、海に足を入れている。

トントン

おー、気持ちええなぁ…。

グルッペン

ハァッ、ハァッ、お前、速いな…

トントン

あんたが遅いだけやで。
ほら、入ってみ。
ホンマに心地ええわ。

グルッペン

おー、たしかに。
ちょうどいい水温だ。

トントン

…おらっ!

トントンはグルッペンに水をかけた。 グルッペンは避けるまもなく顔が濡れる。

グルッペン

わぎゃっ!

グルッペン

…やったな?

トントン

やべっ!

グルッペン

オラオラオラ!
お前も濡れるんだよ!

トントン

ちょ、やりすぎ!
このやろぉっ!

グルッペン

おい、掴みかかるな、バランスが…!

2人はつかみあったまま海に倒れる。

バッシャーン!!

トントン

……

グルッペン

……ぷっ!

トントン

アッハッハッハッハ!!

グルッペン

アハハハハハハ!

トントン

ひー、ほんまやってくれるわァ!

グルッペン

お前こそな!

トントン

はー、楽しいなぁ…。

グルッペン

だな。

グルッペン

もうしばらくこのままつかっていよう。

グルッペン

この景色と匂いと音、全てを脳に焼きつけたい。

トントン

…せやな。

トントン

(どうしても、この人のペースに飲まれる。
この人はどうしてこうも綺麗なんだ。)

トントン

(この人を取り巻く全てが眩しい。
俺もこうなりたい。
堂々と生きていたい。)

トントン

(…その願いも、もう終わりか。)

トントン

…疲れたな。

グルッペン

…そうだな。
お前は色々考えすぎだ。

トントン

(やば、声に出てた…)

グルッペン

もっとシンプルに生きたらいい。
自分の思うままにな。

作者

どうも作者です!

作者

秋って眠くないですか?(唐突)

作者

いや、ブロマガで大先生も言ってたけどこの時期眠すぎるんですよ。

作者

頭回らない。

作者

いや、そんなことはどうでも良くて…

作者

今日は総統の12周年記念日ですね!!!

作者

私たちはいつまでも貴方について行きます。

作者

いつも素晴らしい刺激をくれてありがとう。

作者

これからも推させてください!

作者

そしてこのお話もいいねが10000超えました…!
本当にみなさんのおかげです!

作者

頻度の波クソですけど今後ともよろしくお願いします!!

作者

それではまた次回お会いしましょう!!

それいけ!我々軍

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

112

コメント

1

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚