君に連れられて、夜空の下を歩いていく
まわりに人が1人もいなくて、落ち着いている静かな野原
君が好きだと言う理由も、何となくわかる気がする
きっとこの人は、世界中の空に散らばる 星々を集めても負けるほどの 輝きを持っているとボクは思う
さっきとは違って、今度はボクが君の手を引いて歩いている
…なんて幸せなんだろう
暫く辺りを歩いて、駅で列車を 待っていると
カーン、カーン……
列車が到着する合図が聞こえた
にしても夜空を走る列車だなんて、 なんて幻想的な世界なのだろうか
この世界に来て少し経って、ボクは段々楽しくなってきた
最初は戸惑いやら驚きやら色んな感情が入り混じったせいで、楽しいなんて考えてなかった
でも、そんな中でも楽しいと思えたのは……
列車に乗るなり、すぐに君は寝てしまった
そういうところも本当に君らしいなと、ついつい頬が緩んでしまう
ボクが小さく呟いた後、ゆっくりと目を開けた君
もしかして、今の聞かれてたかな
そんなことを考えていると
カーン、カーン……
きっと今も、君に対する「好き」は 増え続けていると思う
でも、それを心に秘めて想うだけでは 何も返事が無いことは分かっている
でももしかしたら、どこかの御伽話のラストシーンみたいに、ハッピーエンドになってくれないかな
なんて考えて
何も君に行動を起こすことができない
こんな弱い心でいるままじゃ、 ダメなんだろうなぁ
コメント
5件
待って……1話から思ったけど ほんとに書くの上手すぎませんか? 自分の作品が恥ずかしくなってくる…😭 文字だけでここまで綺麗な表現ができるの ほんとにスゴすぎて尊敬します。 (語彙力くださいです……) 続き楽しみにしています🎶
ん…?前回のまふくんが起きる場面と、2人の立場がそっくり入れ替わってる…? まさかループを…?? びっくりしてつい1話目読み直しちゃいましたw っていうか表現(?)がすごく綺麗で、文字だけのはずなのに幻想的…! 続き楽しみにしています!!