恋はペットから　第二話

昨日は何だったんだろう？けんは本当に人間の言葉を.........

いや、違う。聞き間違いだよね。

よし。けんとお散歩しよっと❗

今ので大丈夫かな？何か変かな？ いつも通りにできてるかな？

はあ～緊張する❗ やっぱり真言にお願いすれば良かったな～ くうううー。失敗した～

何で❗何でこういうときに限っていないのよ❗ 誰かこの状況、助けてくれ～

やっと着いた～長かった～

いやいやビックリするだろ‼ 秘密が重大すぎるんだよ❗

なんだこいつ

はあ？ こいつがゆうこの婚約者だと？

ふ、ふざけんな。こ、こんなやつ........ ってあれ、何で俺、怒って.......

ゆうこはいつも通りにご飯をくれた。

そしてゆうこは、 その男と家に入っていった。

なんだか苦しい.......胸が苦しい....

真言は、私の足に自分の足を絡ませ、少しいやらしい 体制を作った。

互いに唇を寄せあう........

そこには首輪がない、大きく胸を張った犬がいた。

首輪と柵に繋げたロープは、ガッチリと固めていた。 首輪がないのは、暴れたからであろう。

恐怖であり、犬相手ながらその体制が恥ずかしかった私は、 体制を変えずにフリーズしている。

しかし、けんは鼻息が荒く、私たちをひどくにらんでいる。

真言も怖いのだろうか。けんの事をくん 付けしている。

けんにこんな目力があったんだと思うほどに にらむけんの目は、言い表せないほど怖いものだ。

どうしよう。これからどうしよう。

助けを求めようと思い、真言を見るが、完全にシャットダウン している。

私は、真言の口をふさいだ。

真言はずっと喋ってるけど、内容なんて聞いてない。

そんなことよりも先に、なにか罪悪感が積もるばかりだった。