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お嬢の殺人鬼

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お嬢の殺人鬼

3 - お嬢の殺人鬼

♥

14

2020年06月07日

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翌日

ロバート

...おはよう

スラン(メイド)

おはようございます、ロバート様

イーラ

...おはようございます

ロバート

...お父様は.....?

スラン(メイド)

旦那様は、今日1日不在です。

スラン(メイド)

お仕事関係で、街に出ています。

ロバート

...そう

イーラ

朝食でございます

ロバート

ありがとう...

スラン(メイド)

イーラ

イーラ

はい?

スラン(メイド)

今日、私は街へ買い出しへ行くので後は任せたわよ

イーラ

はい

ロバート

モグモグ

イーラ

.....

イーラ

...お嬢

イーラ

話し合いをするなら、今日しかないと思います

ロバート

私も同じ意見だよ

ロバート

...あのね、お父様がなんでそんな毒を持っているのか、それとなんでその毒を自ら飲んだのか

ロバート

っていう事を初めに調べたいの

イーラ

はい

ロバート

あと、お母様の事も...

イーラ

旦那様が奥様を.....喰った...可能性もありえます。

ロバート

でもね、お母様が死んだ時、お父様は私と一緒にいたの

ロバート

それに、お父様が昨日初めて毒を摂取した...
つまり、昨日が初めて人を喰った可能性もあるの

ロバート

だって、昨日お父様の机の上に紫色の毒のようなものが零れていたから

ロバート

それに、お父様が喰ったあの男の人...
「実験は成功です。」って言ってたの

ロバート

実験っていったい.....

イーラ

旦那様は、前々からあの男と一緒に毒を作っていた...

ロバート

っ!?

ロバート

...でも、どうして...

イーラ

奥様の死体には、誰かに噛まれたようなあとがついていました

イーラ

でも奥様を喰ったのが旦那様でないとすれば...
一体誰が...

ロバート

...この世界には、ミネスタリアが大量にあるのかな...

ロバート

だから、お父様のようにミネスタリアを飲んで化け物になった人がお母様を...

イーラ

昨日調べていたのですが、ミネスタリアを飲んで化け物になった人の事を

イーラ

マウムというらしいです

ロバート

...マウム.....

お父様

楽しそうだなぁ〜

ロバート

!?

イーラ

!?

ロバート

お...父様.....

イーラ

お、おかえりなさい、旦那様

イーラ

今日は1日お仕事で街に出ていると聞いたのですが...

お父様

あぁ、スランに聞いたのか
早く仕事が終わったからね、早く帰ってきたんだよ

イーラ

...そうでしたか

お父様

.....

イーラ

(なんだ...なんでそんなに俺たちの目を見る?)

イーラ

(まさか.....探っているのか...!?)

イーラ

(そんな...あの日俺たちが目撃した事がバレてる!?)

イーラ

(...お嬢っ!)

イーラ

あ.....

ロバート

ニコッニコッ

お父様

.....

お父様

ニコッ

イーラ

...

お父様

...ロバート、昨日の事なんだけど

ロバート

!?

イーラ

!?

ロバート

あ、あの!
今からイーラとかくれんぼするからその話、後でもいいかな!!?

お父様

あぁ、いいぞ

ロバート

い、行こ!イーラ!

イーラ

は、はい!

ロバート

ハァハァ...

イーラ

ハァハァ.....

ロバート

...昨日の事って、なんだろう

イーラ

分かりませんが、旦那様は、俺たちの事を疑っています...っ!

ロバート

!?

ロバート

そんな...っ!

イーラ

さっき、旦那様は俺たちを探るように俺たちの目をじっと見ていました

ロバート

.....なんで、バレたの...

イーラ

...勘...でしょうか

ロバート

それか...あの時!!

イーラ

ロバート

お父様が喰った人が、私に気づいて
「助けてくれ」って叫んだの

ロバート

それで気づかれたのかも...

ロバート

あの時は人を喰っていて、こっちは見なかったけど...
気づかれていたのかもしれない...

イーラ

.....

イーラ

それなら、絶対に悟られてはいけません

イーラ

何があっても、何も知らないフリをしないと...

ロバート

うん...

スラン(メイド)

あら、イーラとロバート様

スラン(メイド)

今日もお外で遊んでいるのですか?

ロバート

...うん!

スラン(メイド)

楽しんでくださいね

ロバート

はーい!

イーラ

.....

ロバート

今、この宮殿の中で何も知らないのはスランだけよね

ロバート

じゃあスランの近くにいれば、お父様も私たちに探りの言葉をかけられないんじゃない?

ロバート

スランは頭がいいから、お父様の言動を聞いていれば、何かあるってすぐに、気づくはず!

イーラ

...スランさんは頭がいい...

イーラ

...スランさんだけが何も知らない...

イーラ

...お嬢も俺もスランさんに懐いている...

ロバート

...イーラ?

イーラ

...もし、この宮殿内に旦那様側の人間がいるとしたら...

ロバート

!?

ロバート

ちょ、ちょっと...!

イーラ

もしそうなら、旦那様が頭のいいスランさんを放っておくはずがない...

イーラ

...これは俺の推測ですが...

イーラ

もしかすると、スランさんは...

ロバート

...お父様の味方.....

ロバート

つまり、私たちの敵...

ロバート

お父様がミネスタリアを摂取したことを知っている...

ロバート

その上、その事に協力していた...

イーラ

...推測ですが.....

ロバート

...でも確かにありえるかも...

ロバート

...イーラは、

ロバート

イーラは敵じゃないよね...?

イーラ

はい、当たり前です

ロバート

この宮殿内で頼れるのはイーラだけ...

イーラ

俺もお嬢だけ...

イーラ

2人で、必ずこの謎めいた事件を解決しましょう

ロバート

...うん

2人の日常は少しづつ変わっていった

ロバートは前よりも 注意深く、頭が良くなった

イーラは前よりも

笑わなくなった

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