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センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
ほとけ
静かに寝息を立てて
初兎
二人はそこで眠っている
初兎
時間が来た事を知らせる為に 俺はこの"泣き虫"な弟を起こす
ほとけ
初兎
ほとけ
初兎
初兎
ほとけ
ドタバタと慌てながら 病室を出て行く音を初兎は 黙ったまま聞いていた
初兎
ドアが閉まる音がしてから、 初兎はベッドの近くの椅子に腰掛ける
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎はそっと悠佑の手に 自分の手を重ねた
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
どうすればこの気持ちは伝わるんや?
わからん、わからん、わからん
初兎は罪悪感が家族の中で一番強く そして、一般の人より抱え込む (悠佑談)
だがーーーー
初兎
初兎が勢いよく椅子から立ち上がる
素直に自分の気持ちを"叫ぶ"のは 得意らしい
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
力なく座る姿は彼らしいとは言い難い だろう
初兎
初兎
初兎
涙を堪えようとしても
初兎
溢れ出る
初兎
溢れて止まらない それはまるで想いのようだった
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
もう一度だけ、いや、もっとずっと
初兎
その言葉が紡がれたかどうかは 俺にはわからなかった
すぅ、すぅと静かな寝息が辺りに響く
初兎
深く、けれどとても浅い夢の中へと 初兎はオちて行く
初兎
初兎
初兎
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
初兎
話を聞かないのは相変わらずだと そう思った
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
初兎
笑顔で笑う君の姿は
初兎
輝いていて、桜なんかより、ずっと
初兎
随分走った気がするが、 まだまだ丘にはほど遠い
初兎
初兎
霧が濃い
悠佑
君は構わず進んでいく
初兎
追いつけない
初兎
何故かそう感じた
初兎
初兎
こけたり、怪我をしたら どうするつもりなのだろうか
初兎
初兎
大声で遠くまで届くように
君に届くように
叫んだ
初兎
初兎
悠佑
様子がおかしい
初兎
初兎
初兎
君が急に立ち止まって俺を見た
悠佑
悠佑
初兎
言われて気がついた
初兎
わからない
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
霧の中
初兎
消えていく君は
初兎
ただ笑っていた
初兎
初兎
息がしづらい……けど今は
初兎
無意識だろうか? 彼は悠佑を探す
初兎
初兎は咄嗟に悠佑の手を掴む
アニキがそこにいる それだけなのに、 当たり前のはずなのに
初兎
酷く安心するのはなんでやろうか
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
ガラガラと鳴りながら 扉が開く
ないこ
初兎
ないこ
初兎
俺は病室から出ていく
結局夢のことは分からないままで 終わって行った
初兎
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ
センカ