司
天馬司!
えむ
鳳えむだよ!
寧々
草薙寧々…
類
神代類、
青藍
本編スタート!
神山高校
えむ
楽しいショーだったね!
類
フフ、そうだね
司
って、そうか…まだ帰っていなかったな
司
みんな、今日は打ち上げはなしだ!だから、早めに帰るんだぞ
寧々
うん、わかった
えむ
分かった〜!
寧々の部屋
寧々
ふぅ…なんか疲れた……
寧々
早くお風呂入って寝よ……
寧々
…ん、類からメッセージ?
寧々
打ち合わせ、か
寧々
わたしは別にいいけど
司
オレもいいぞ
えむ
いいよ〜!
類
なら良かった。
類
本題を簡単に言うと、本番までの時間は1週間。
類
そして、残されている練習時間は8時間。
類
有意義に使うなら、今のうちに決めておいた方がいいと思って連絡したよ
司
確かに、残り8時間なら各自の課題を見極めておくべきだな
寧々
それじゃあ、課題をみんなでまとめればいいんじゃない?
えむ
それじゃあ、各自チームの課題を言い合おう!
類
うん、そうだね
類
司くんのチームは青柳くんと朝比奈さんだったよね
司
おう、そうだな!
司
実は言うと…オレはまだ2人の演技を見れていないから、感情を込められるように指導したいな
司
えむはどうだ?
えむ
うーん…難しいステップはあたしも出来てないから、みんなで練習したいな!
寧々
わたしは…類からのアドバイスを課題に頑張りたい
類
僕のチームは、終わりつつあるから、みんなの援助に回るよ
司
とりあえず、各チームの課題はこれだな
司
…この課題を全てのチームでやるとなると、大変だな
寧々
じゃあ、次からはグループを変えてやっていくべきなのかな?
類
そうだね、その方が効率的だと思うよ
えむ
それじゃあ、司くんのグループの子をあたしのグループの所に歓迎して、あたしの子達を寧々ちゃん、寧々ちゃんのところの子を司くん、類くんの子は援助!はどう?
司
うむ、いいと思うぞ!
類
それじゃあ、明日からはこれでやろうか
寧々
うん、わかった
えむ
それじゃあまた明日ね!
司
おう、また明日!
寧々
また
類
またね
寧々
よし、私も早く寝よ
寧々
(あれ、これって…私の好きなボカロPさんのチャンネル?)
寧々
(2年くらい投稿してなかったのに…もしかして、新曲?)
寧々
……ぇ?!
寧々
…辞めちゃうんだ
寧々
……
寧々
…コメントしなきゃ…えっと
寧々
今までありがとうございました、っと……
母
寧々、お風呂入っちゃいなさい〜
寧々
あ、うん!
次の日 体育館
司
ハーッハッハッハッハー!
司
今日も、最高のショーをする為、全身全霊で頑張るぞ!
彰人
…あいつの声うるっさ…てか、お前今日も来たのかよ
瑞希
絵名がナイトコードで寂しそうに「あ〜…誰か気軽に話かけれたらいいんだけど、アイドルと歌姫にはちょっとなぁ…」って言ってたからね!
絵名
なっ…?!別に寂しくなんかないし、そんなこと言ってないから!
絵名
全く……
冬弥
お2人は仲がいいんですね
瑞希
うん!それなりに深い仲、だからね!
瑞希
ねぇ絵名、君の口から親友って言ってくれてもいいんだよ〜?
絵名
何よ、言って欲しいの?残念だけど、私はあんたと仲がいいとか思ってないし……
瑞希
えぇ?!あ、もしかして…そう言うことかぁ、もうツンデレだなぁ!絵名は
彰人
(はぁ…これだからコイツらは……)
冬弥
冬弥、これが喧嘩するほど仲がいい、と言うやつか?
彰人
は?…ま、まぁそうじゃねぇの?
まふゆ
2人も仲良しなんだね
冬弥
はい、最高の相棒です!
彰人
おまっ、ちょっ…照れるから自信満々に言われると困るっての……
まふゆ
っはは、そうなんだね
穂波
(朝比奈先輩だ…かっこいいなぁ……)
雫
あらぁ、穂波ちゃんじゃない〜!
愛莉
後輩の子?こんにちは
穂波
こ、こんにちは!望月穂波です!
愛莉
望月さんね、桃井愛莉よ
遥
あ、望月さんかな?
穂波
桐谷さん!こんにちは
遥
こんにちは、元気そうでなによりだよ
雫
ライブ見たわよ〜、とっても良かったわ!
穂波
見てくださったんですか?ありがとうございます!
司
それじゃあ、今日はオレのグループの人がえむのグループに!えむのグループの人が寧々のグループ、寧々のグループの人がオレのグループに行く、という形にするぞ!
瑞希
弟くん、背景作り頑張れ〜
彰人
あ゛〜最悪……
冬弥
それじゃあ、俺とまふゆさんはえむさんのグループ、ですかね……
まふゆ
そうみたいだね…それじゃあ、行ってみようか。
まふゆ
(鳳さんの場所、か…上手く出来るといいけど…)
穂波
私は草薙さんのグループ、かな?
雫
そうみたいねぇ…そうだわ、見学させてもらっていいかしら?
穂波
は、はい!是非!
遥
それじゃあ、私と絵名さんは天馬さんのグループだね
絵名
…演技とか出来るかな…
遥
やってみれば大丈夫だと思うよ。まぁ、私も分かりませんけど……
愛莉
あ、絵名と遥って同じグループだったのね
絵名
愛莉じゃん、全然話しかけてくれなかったから焦ってたんだけど……
愛莉
なかなか話しかけるタイミングが無かったのよ
遥
あ、そろそろ練習が始まるみたいだよ
絵名
あ、早く向かわなきゃ!
司
やぁ諸君!俺はワンダーランズ×ショウタイムの座長を務める天馬司!
司
そこのお前は!
絵名
え?あ、東雲絵名です
司
お前は?
遥
桐谷遥です
司
そこのお前は!
愛莉
桃井愛莉よ
司
うむ、それでは、オレのスペシャルでスペシャルなわかりやすい演技講座を行う!
司
その1!登場人物の全てを考える!
司
その2!演技!
司
その3!後は全身全霊!思いっきり頑張る!
司
以上!
愛莉
なんだか、大雑把ね……
遥
司さんは座長も務めているんだし、これだけでもかなり簡単にまとめられるんじゃないのかな?
絵名
それなら、私でも出来そう!
愛莉
本当に大丈夫かしら……
司
まぁまぁ安心しろ!このオレは、最高にスペシャルな作戦を用意してある!
絵名
スペシャル?
司
そうだ!
司
その作戦は……
司
ズバリ!役になっちゃおう大作戦!
愛莉
(…それ、演技の基本じゃない?)
えむ
みんないらっしゃい〜!
えむ
鳳えむのダンスレッスングループ!だよ!
えむ
よろしくお願いします!朝比奈センパイ!冬弥くん!
まふゆ
よろしくね、鳳さん
冬弥
よろしくお願いします
えむ
(まふゆ先輩やっぱり怖いぃー!)
えむ
ぎょ、ぎょえぇ……
まふゆ
?
まふゆ
(喜怒哀楽の感情が豊かすぎるな、この子……)
えむ
ま、まずは?踊る曲を聴いてみようのコーナーですけれども?
冬弥
(何故疑問形なんだ…?)
えむ
えっと…さ、再生しマース
えむ
ポチッ!
🎼.•*¨*•.¸¸🎶🎼.•*¨*•.¸¸🎶
冬弥
(クラシックの様な、綺麗な曲だな)
冬弥
(父さんに教われていた時を思い出す…バイオリンの音が歌声を引き立たせているような……)
冬弥
……
まふゆ
(…きっと、奏なら綺麗な音か聞いて来るんだろうな)
まふゆ
……
えむ
(…こ、怖い…2人共怖いよ?!穂波ちゃんは『綺麗な音だね、なんの曲かな?』って言う顔してたのに、2人共幽霊みたいな顔してる……!)
えむ
ぎょえぇ……
寧々
望月さん、今日はよろしくね
穂波
はい!よろしくお願いします!
雫
フフ、2人共気合が入っててとてもいいわ〜!
寧々
あ、ありがとう、ございます…
寧々
それじゃあ、楽譜渡すから、それを見ながら曲を聴いて、その後に歌うってことで、いいかな
穂波
それでお願いします!
寧々
それじゃあ、流すね
🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶
穂波
(踊る時の曲と雰囲気が同じ…)
穂波
(きっと、音が少し高くなってるんだろうな)
寧々
…どう?歌えそう?
穂波
はい!大丈夫そうです
寧々
それじゃあ、私に合わせて歌って
寧々
___♪
穂波
___♪
雫
(キレイな音…フフ、ちゃんと見守ってあげましょ)
類
うんうん、いい感じに進んでいるね
彰人
…うっす
瑞希
弟くんって、いつも類にこんな感じなの?
類
いや、いつもは「ヘラヘラしやがって……。本当に悪いと思ってんのか?」と睨みつけてくるよ
瑞希
へぇ、結構意外かも
瑞希
弟くんって、先輩にはずっと猫かぶってそうなイメージあったなぁ
彰人
おいおい、オレにはな。都合がいい時と悪い時があるんだよ
彰人
神代センパイは、都合が悪い時に会ったからタメ口なんだよ
彰人
とりあえず、神代センパイはオレの貸しを返せ、瑞希はオレの邪魔すんなよ
類
勿論、今返させてもらうよ
瑞希
え?今?
ネネロボ
ガッシャーン
彰人
うわっ?!なんだこれ…
類
ネネロボさ
瑞希
ネネロボ?類が作ったの?
類
嗚呼、人前に出られなかった仲間用のロボットさ
類
今は自分の意思で喋ることが出来る
ネネロボ
ヨロシクデス!
彰人
…すげぇ……
類
ネネロボ、東雲くんのお手伝いは頼んだよ
ネネロボ
ハイ!
彰人
え、貸しってこうゆう……?
瑞希
っはは、面白そうじゃん!ロボットちゃんと共同作業!
瑞希
頑張ってね、ネネロボちゃん!
ネネロボ
ハイ!
彰人
おい、少しはオレのことも応援しろよ…ったく
瑞希
もちろん〜!頑張ってね、弟くん!
司
よし、今日は1回通しでやって終わりにするぞ!
愛莉
雫〜!わたし達は裏方の手伝いよ!
雫
あら、そうだったわね
彰人
…あ、桃井さんに日野森さん
愛莉
あ、彰人くんじゃない!
愛莉
姉弟揃ってここにいるのね
彰人
まぁ、オレは相方ですけどね……
雫
フフ、彰人くんも絵名ちゃんも、しっかりしているのねぇ…
雫
姉弟揃ってしっかり者だなんて…私もしっかりしないと、しぃちゃんに迷惑かけちゃうわ〜
彰人
雫さんもしっかり者ですよ、オレなんて全然……
瑞希
弟くーん!!!!
彰人
げっ……
彰人
す、すみません。少し準備に行ってきます
愛莉
あら、わたしも手伝うわよ?
彰人
お気遣ありがとうございます!大丈夫です!
遥
…あの人、やけに急いでたね
雫
頑張り者なのね、流石だわ〜
愛莉
うーん…なにか引っかかるけど……
愛莉
とりあえず、舞台裏に向かいましょ
雫
えぇ、またね。遥ちゃん
遥
うん、また
類
よし、みんな配置に着いたよ
彰人
こっちOKです!
ネネロボ
大丈夫デス!
司
それじゃあ、オレの合図で始めるぞ!
司
ワン、ツー、スリー、フォー!
えむ
穂波ちゃん!
穂波
はいっ!
えむ
(ここのステップを成功させれば…よし!成功!)
穂波
(後はみんなで合わせれば、次のシーンに……!)
寧々
(歌い出しまで、3、2、1!)
寧々
♪_____!
遥
♪___!〜〜!
絵名
〜〜〜♪
寧々
(ちゃんと盛り上げられた…?)
寧々
(なら、このままラストまで……っ!)
寧々
♪___!
寧々
「気高き古の悪魔が、蘇り『誰か』に憑き、穢れし村人の魂に死を施すだろう」
寧々
「この紙には、こう書かれています」
冬弥
「…昨日の夜、その悪魔が誰かに取り憑いた…そういうわけですか?」
類
「そうみたい、だね」
冬弥
「そんな……っ」
冬弥
「この中の誰かが…」
えむ
「あの子をあんな目に…?」
まふゆ
「悪魔だとかゲーム…?だとか、興味無い……」
絵名
「はぁ?誰なの、その悪魔っていうのは!」
絵名
「早く名乗り出なさい!!!」
類
「悪魔など、非科学的だと思うけどね」
司
「まぁまぁ、案ずるな!」
司
「この騎士の僕が、皆を守り、平和にしてやろうではないか!」
まふゆ
「本当に大丈夫なの?」
まふゆ
「…それに、悪魔とか葬儀屋の通りに本当にいるとは思えない……」
寧々
「そんなことを言っては……」
まふゆ
「だって、事実でしょ…チョーカーまてで付けられるこっちの身にも……」
司
「とりあえず、明日まで待ってみないか?」
司
「まぁ、悪魔は姿を現さずに消えるだろ。安心しろ!」
類
「……」
彰人
…ア゙ア゙……
瑞希
ちょ、弟くん大丈夫?ボクがやるから休んでて?!
ネネロボ
オ任セ下サイ!
彰人
嗚呼…頼んだ……
雫
愛莉ちゃん!次のシーンよ!
愛莉
OK、道具は運ぶから、司くんと冬弥くん待機させて!
雫
わかったわ!
タッタッタッ
瑞希
あっれぇ…?音響機器って難しいね
まふゆ
瑞希ったら、何も知らないのにいじるからだよ…
瑞希
あ、まふゆ!ちょっと教えてくれないかなぁ?
まふゆ
わかった。教えるからちゃんと覚えてね
冬弥
司先輩、いい演技でした!
司
そうだろう!そうだろう?!
司
流石、ペガサス天馬っ!
雫
それじゃあ、次のシーンは冬弥くんがその道具で司くんをちょっと刺すシーンだけど、その後はすぐに移動してね
司
おう!任せろ!
冬弥
はい!
瑞希
司先輩〜!こっちOKです!
司
わかった!
司
じゃあ、冬弥、しっかり頼むぞ!
冬弥
はい!
タッタッタッ
冬弥
……かっこいい
司
「…誰もいない、か」
司
「……っ?!」
冬弥
「……っ!」
ドンッ
司
「うあああ!!!!」
司
(相変わらずいい叫びだ……)
司
ふぅ、無事に終わったな
瑞希
終わったのは司先輩と穂波ちゃんだけですよ〜
穂波
お疲れ様です、司さん
遥
お疲れ様です、お2人共
司
お疲れ様!
司
遥は出番が最後だからな、緊張するか?
遥
はい、演技の経験はほとんどないですし……
ドタンッ
司
ん?!なんだ今の音は?!