優理
あれ?なんの痛みも感じない...
優理
え、...どこここ!!
優理
お父さん...お母さん...
優理
どこにいるの!!!!
そこには空に続く長い長い階段があり次々と白い服を着た人達が登ってゆく。だが黒い服を着た人達は下に向かっている階段を降りて行っている。
優理
なんだろうあれ。
優理
受付場がある!聞いてみよ
優理
あ、あの...ここはどこですか?
天国大王
ここは死んだ人が旅立つために来る場所だ。
優理
(何この声誰なの)
天国大王
悪い罪を犯した人は地獄への階段を下りる。何も罪を犯していない人は天国への階段を登る。
優理
も、もしかして...わ、私、死んだの...?
天国大王
ああ。そうさ
委員
あなたがどんなふうに亡くなったのかを聞いてみますね。
委員
あなたは、学校の帰り道トラックに引かれ亡くなりました。
優理
え、...嘘でしょ...
委員
ですがあなたはなにか悪いことをやった記憶がありますか?
優理
い、いや何と思います
委員
人は人に悪口を言ったり暴力を振るったりします。
委員
あなたは本当に何をしていませんね?
優理
は、はい...
委員
嘘をついた人は今後生き返る時には酷い生物又はもう生きかえられ無いでしょう。
天国大王
じゃああなたは天国の道へ進みなさい。
優理
あっあの!!!!
天国大王
なんだ。
優理
さ、最後にお父さんとお母さんは今どんなふうにしているのかだけ見せて下さい!!!!
天国大王
良いだろう
そこにはお葬式でみんなが悲しんでる様子が映し出された
優理
あ、ありがとうございました...
優理
お父さん...お母さん...こんな急な別れ酷すぎるよ...今まで育ててくれてありがとう...毎日が幸せだったよ...また天国で会おうね...待ってるよ...大好き。優理より
優理
この私の声お母さんとお父さんに送って欲しいです
天国大王
良いだろう
お母さん
ねぇあなた今優理の声が聞こえなかった...?
お父さん
た、確かに聞こえたな...
お父さん
きっとありがとうを伝えに来たんだよ...
お母さん
ありがとう...をつたえにきた...
お母さん
ゆ、優理...ありがとう...
お父さん
ありがとうな...優理。
天国大王
どうだこれでいいか
優理
ありがとうございました...
優理
で、では行ってきます。
人はいつ死ぬか分かりません。毎日、この一瞬を大事にして欲しいです。