たっつん
のあ
数人しかまだ起きてない朝。
ただ、挨拶を済ませていつも通りに過ごすだけ。
\\続いて、感染者数に着いてです//
誰も聞いてない流れるだけのニュ-スの音だけを聞きすごす。
のあ
たっつん
感染経路も、原因も、感染予防も、治療方法も分からない病。
名前もまだ決まっていないのか、『曲の病』と率直に呼ばれている。
分かっていることは、感染すると左目が赤くなること、症状が酷くなると燃えるように目が爛々と光ること、曲に応じて症状が出ること、
ざっとこれくらいだ。
このメンバーの中では、まだ感染者は出ていないはずだった。
<ウァアァァアアァァ!!!
寝室から、声の高い男の子の声が響く。
泣き叫ぶような、痛々しそうな、苦しむような、こんな声だ。
声の主はゆあんだ
なおきり
ゆあん
ドタバタとドアを開ければ、いやいやと頭を振りながら泣き叫ぶゆあんと、
なんとか止めようと声をかけ続けるなおきりの姿があった。
ゆあん
なおきり
ゆあん
たっつん
のあ
感染すると、目が赤くなり、症状が強くなると、爛々と光る。
泣いている目を見ると、血のように赤黒く光っていた。
たっつん
ゆあん
ゆあん
曲の病、ゆあん君の曲名は、『ヴァンパイア』
だが、誰の血も飲みたくないと、近づいて欲しくないと、泣きわめいている。
血がないと苦しいのか、喚くように唸り、胸元を強く掴む。
1歩でも近づこうとすれば、来るなっと言うように爛々とした瞳で睨んでくる。
こんな姿は初めて見た。
それほど辛いものだと、実感した。
そこで動いたのは、なおきりだった。
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
服を引っ張り、首筋を露わにして見せる。
ゆあんは泣きながら、小さな声で謝りながら、鋭くなった犬歯をなおきりの首筋に押し当てた。
なおきり
噛まれてはやはり痛むのか、顔を少し顰めた。
俺たちは、吸われながら撫でるその光景を見て唖然としていた。
なおきり
なおきりは、無理を隠すように優しく笑って見せた。
コメント
24件
ひととおり見終わって,もっかい見に来ました....🤓
ゆあんくん大丈夫だからね!! 感染症が出るなんて許せん😠 その病気私が全部取り込んだる!!!
推しが主人公だ!