この作品はいかがでしたか?
300
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これは少し昔の話だ
我は魔王軍に所属していた
その魔王軍で魔王の右腕と言われるまでの実力をつけた我であったが
勇者に真剣勝負で負けてしまった
我の生きる世界では勝負に負けることは死を意味する
我もその時死を覚悟した
むしろ、戦いの中で散ることが出来るならそれは本望でもあった
しかし勇者は我にトドメを刺さなかった
理由はたった一言
もう一度戦いたい
そういい勇者は魔王様が待つ部屋にと姿を消した
我はとても悔しかった
しかしそれと同じくらい心が浮かれてるのを感じていた
我には戦しかない
戦うことが我の生きがいでありその瞬間でしか自分を表せない
勇者に負けたあと我はひとり旅を始めた
我があの時負けた時点で魔王様に勝機はなくなっていた
拾ってもらった恩を忘れた時は片時もない
この旅と称した武者修行は勇者にリベンジを果たすためのものでもある
魔王様の敵討ち とまでは行かなくても
我のプライド的に許せないのだ
そして今我は何故か人間に襲われる存在にとなってしまった
心当たりがない訳では無いが
どれもこれも人間側がやらかしてるはずなのに
変な風に人間側に伝わって我が悪になってるらしい
とりあえず思い出しながら振り返ろう
まず1人目は見た目でわかるほどの脳筋剣士だった
ゴリゴリの筋肉に身の丈に合わぬその剣
我が森を散歩してる時に絡まれた相手だが正直弱すぎて記憶にとどめてない
覚えてることは我のスキルで勝手に死んでしまったこと
我のスキル【契約書】は簡単に言ってしまえば口約束
我がYES or NOで答えられる質問にのみこのスキルを発動させることができる
当時我が強すぎたのか相手が弱すぎたのか分からないがその剣士は我との戦いに敗れた
その後我はその剣士に質問をなげかけた
この勝負は我の勝ちだ負けを認めれば命はとらぬ
この問いがどうやらスキル発動条件にあってしまったらしく
剣士は負けを認めず刃の折れた剣で我を襲おうとした時
スキルによって心臓発作を起こしてそのままお陀仏してしまう
これには我もびっくり
まさかスキルが暴発するなんて思わなかったから
その一件がキッカケになり我を狙うギルドの者が増えていき
そしてあっさりやられていく
弱き者を殺す趣味は我には無いので逃がしていたら
いつしか我には色んな2つ名がついた
【黒薔薇の騎士】 【森の番人】 【黒騎士】 【武人の霊】 【死神】
どんどん我の名が悪い方にと広がっていく
別に我は弱き者を相手してないはずなのに何故か恐怖の対象になってる
人の命を奪ったのは最初の脳筋剣士君だけであとはみんな生きて返してるんだけど
やっぱり我見た目のせいで損してるな
そんなことがあって現在
今日も変わらず森で食料集め
魔王軍を抜けてから自給自足の生活をしなくてはならなくて
今はこの森を拠点として生活してる
本当は武者修行のはずだったけれど
勇者と同等の剣士は現れることはなく修行にすらならない
一応毎日独自の修行はしているし
魔王様がいなくなり歯止めの聞かなくなった同士たちを宥めるために
森の中で暴れる奴は容赦なく斬り捨てる
とは言っても命は取らない
怪我をして正気を取り戻して欲しいからな
そんな生活をここ数年続けてる我は一体
ま、まぁ…まだ修行という風に自分を納得させる理由があるので
何とか気を保っているが…
これがいつ切れるか分かったものでは無い
この際街に出向き勇者の情報を集めるのが得策かもと考えてるほどだ
我が街に出向いたらそれはもう大騒ぎだろうな
だから控えてたけどもう無理そう
修行も何も勇者と同等の相手がいないとなると仕方ないよな
そんな風に考えていた時……
ガサガサ…
グルフ
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
グルフ
グルフ
グルフの家
グルフ
少女
少女
少女
グルフ
グルフ
少女
グルフ
グルフ
グルフ
少女
少女
グルフ
少女
グルフ
少女
少女
グルフ
グルフ
少女
グルフ
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
グルフ
少女
グルフ
少女
グルフ
少女
少女
グルフ
グルフ
少女
少女
グルフ
グルフ
少女
少女
少女
グルフ
少女
少女
グルフ
コメント
2件
お疲れ様です*_ _) めっちゃ好きです! 色んな作品読んでいるのでたまにしか読めないと思いますが頑張ってください!
性懲りも無く新連載です