今日はすごくイライラしていた

なんの謂れもない理不尽な理由を上司に叩きつけられ

残業をしなきゃいけなかったあげくに

後輩にまで嫌味を言われた。

生理前でもないのにイライラが止まらない。

私はまるで煮えたぎる溶岩を吐き出すようにのたうち回った。

この世界は綺麗すぎる…

どこのニュース番組で

どんな事件を見ていても、

皆が皆、犯人を責め立て、軽い冗談交じりで怖い、意味が分からないと責め立てるのだろう。

たぶん私とて同じだ。

きっと今の状況が同じようになんの苦痛もなく幸せであれば、

このニュースキャスターのように「意味が分からない」と一言ばっさり切り捨て

痛たましい事件の被害者に涙するのだろう

それでも世界は残酷で

理不尽に積み上げられた、罪にはならないストレスを毎日ぶつけられ

笑顔で

「大人の対応」

をし、

それを当たり前だと鵜呑みにしなくてはいけない。

そうして喉の奥に詰まった本音と怒りが爆発して、

私の中で

チガウ

「正義」

が

生まれたんだ。

グサッ

グサッ

グサッグサッ

グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ

知らないから言えるんだ。

どいつもこいつも自分を棚にあげ

下に落ちた物を蹴落とし

いかにも同情した文章をつらつら並べ

悲しみと怒りに溢れた正義をふりかざす。

でも、ね？

お前らは知ってるはずだよ？

タンスの角に小指をぶつけた時も…

理不尽な事を鵜呑みにしなきゃいけない時も

人に蹴落とされ、笑われた時も

その湧き上がるような怒りを持ったことを…

何もかもうまくいかずに、自分に腹を立てて泣いた悲しみを…

あなたたちはきっと…知っている…

だって…

同じ人間だもの。