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ピピッピピッピピッ...

目覚まし時計の音が鳴り響く。

月野美咲

ふわぁ...もう朝か...

今日から新しいクラス。 部屋にかけられてる制服を見て実感する。

月野美咲

......

月野美咲

嫌だなぁ...

月野美咲

なんか嫌なこと思い出しちゃった...

月野美咲

確かあれは小学3年生の時だったっけ...

私は生まれつき左右の目の色が違う。 でも、 それを気にしたことなんて一度もなかった

あの時までは......

~7年前~

MOB

月野って静かだよな〜

MOB

だよねwなんか話しずらいっていうかww

美咲(小学生)

......(そんなつもりないのに...)

美咲(小学生)

(みんなから見た私は、変なのかな...)

美咲(小学生)

.....私は変な子......?

美咲(小学生)

......でも、

美咲(小学生)

(でも...きっと気にしすぎなだけだよね...)

美咲(小学生)

あっ!早く授業の準備しないと遅れちゃう!

美咲(小学生)

急がないと!!!

タッタッタッタᕕ(゜-゜)ᕗ

この時の私はまさかあんなことになるとは 思いもしなかった。

みんなが...私の目を... 不気味に思うなんて.........

~放課後~

MOB

掃除めんどくさいね〜

MOB

帰ったらゲームしようぜ!!

MOB

あー早く帰りてぇ〜

美咲(小学生)

...いいなぁ

みんなには友達がいる。 それが世間でいう“当たり前のこと"だ。

美咲(小学生)

でも...

私には今まで友達と呼べる人なんて 出来たことない。

美咲(小学生)

あ、でも1人だけいたっけ

美咲(小学生)

私の唯一の友達

美咲(小学生)

小さい頃に遠くに引っ越してもう会えなくなったけど...

美咲(小学生)

...懐かしいなぁ...

そんなことを思いながらぼーとしてると、 教室全体に聞こえるような大きな声で 誰かが言った。

MOB

あー!そうだ!ww

MOB

ねーね、月野さん!w

MOB

俺たちの代わりに掃除やっといてくんね?

美咲(小学生)

えっ...?

そのぐらい自分たちでやればいいのに...

MOB

だって月野さん真面目そうだしーw

MOB

それにどうせ“友達"なんていないんでしょー?ww

MOB

ちょ、やめなってwww

MOB

でも、いいじゃんーww

MOB

やってもらおうよー!

クラスのみんな

やってもらおー!ww

美咲(小学生)

...

美咲(小学生)

(みんな私の意見なんか聞いてくれない...)

そう思うと、我慢できなかった

美咲(小学生)

...ッ...もうやめて...

美咲(小学生)

もうやめてよ!!!

美咲(小学生)

みんな...そうやって...

美咲(小学生)

そうやって...全部私に押し付けて...!

美咲(小学生)

私の意見も少しはッ...!

そこまで言って顔を上げた

MOB

え...なに...何その目......

MOB

まじで怖いんですけど...

MOB

きっ、気持ち悪いッ!!

"気持ち悪い“

あぁ、なんだ、やっぱり

美咲(小学生)

やっぱり、私は普通じゃないんだ

お母さんは私の目を"個性“だって言ってくれたけど、

みんなから見た私の目は "気持ち悪い“んだ...

美咲(小学生)

そっか...そうだよね...

美咲(小学生)

こんな目...気持ち悪いよね......

そう認めた瞬間、 私の中のなにもかもが否定されたような 気がした

MOB

お、おいッ

MOB

もう行こうぜ......

MOB

あっ、あぁ...そ、そうだな...

タッタッタッタ

そういってみんなは、 逃げるように教室から出ていった

美咲(小学生)

.........ははっ...

乾いた笑いが、 誰もいない教室に溢れる

泣きたくなんてないのに... 悲しくなんてないはずなのに...

視界が滲む...

美咲(小学生)

私は......

美咲(小学生)

私は...ひとりぼっちなんだ...

こんな時に慰めてくれる友達もいない。

これが、自分のことを大嫌いになった 瞬間だった。

月野美咲

.........

昔のことを思い出していても仕方がない

世界は回っている。 次の日がやってくる。

月野美咲

.........

私だけ置いていかれてる気分だ。

月野美咲

あっ...もう出る時間だ...

月野美咲

......

月野美咲

行かなきゃ...

朝ごはんを食べる気にはならなかったので、着替えてそのまま家を出た。

~始業式~

周りには、同じ制服を着た新入生と 多分その保護者がたくさんいた。

月野美咲

私の親は...流石に来てないよね......

私の親は今海外で働いている。

月野美咲

(親といっても、お父さんは小さい頃死んじゃったから、今はお母さんしかいないんだけどね...)

私は2年生になった娘ににお祝いの言葉もくれない実の母親があまり好きではなかった

でも、そのお母さんも... 私のこと、あんまり好きじゃないみたい

月野美咲

(小さい頃はよく遊んでくれてたのに、お父さんが死んじゃってから、なんか変わっちゃったな...)

月野美咲

...

月野美咲

(また...ひとりぼっち...)

考えれば考えるほど、目が熱くなってきた

月野美咲

(せっかくの新学期なのに、暗い気持ちになっちゃダメだ...)

私はそう思い、クラス表を見に行く

月野美咲

えっと...私は......

名前を探していると、後ろから声がした

???

あわわっ!!

ドンッ💥

月野美咲

わっ!!

私はどうやら、その声の主とぶつかったみたいで、バランスを崩し、地面に座り込んだ。

???

あっ!ごめんね!!

???

大丈夫!?怪我はない!?

そう言って私に手を差し伸べてくれたのは 笑顔が眩しい同い年ぐらいの少女だった

月野美咲

あっ、うん、えっと、大丈夫だよ

私はその人の手を取って起き上がった

???

あっ、そうだ。まだ自己紹介してなかったね

???

私は...

七沢千花

私は、七沢千花っていうの。よろしくね!

月野美咲

あっ、えっと、私は…月野美咲

七沢千花

へー!美咲ちゃんかぁ!素敵な名前だね!

月野美咲

( ◜ཫ◝)ヴッ

この千花ちゃんって子... 笑顔がとてつもなく眩しい...

月野美咲

(これがスマイルキラーか...)

七沢千花

…??

七沢千花

えっと美咲ちゃん…?大丈夫…??

月野美咲

あっ!えっ、だ、大丈夫だよ!

そういって千花ちゃんは、優しく話しかけてくれた

七沢千花

あ、そういえば美咲ちゃんって、1年生の時何組だったのー?

月野美咲

え、えっと…2組だよ...

七沢千花

へー!じゃあ、去年は隣のクラスだったんだね、(˶ᐢᗜᐢ˶)✨

なんだかふわふわしてる雰囲気の人だ。 何かに例えるなら...... ......そう...天使みたいな人......

七沢千花

んー、えっと、七沢千花...七沢千花...

七沢千花

あ!あった!

七沢千花

......

月野美咲

(…?急に黙り込んでどうしたんだろう...)

七沢千花

…!!ねぇ、美咲ちゃん!!!!

七沢千花

私たち...

七沢千花

一緒のクラスだよ!!!!!

月野美咲

えっ...!?

なんか妙にはしゃいでるけど... 私と同じクラスなのが、そんなに嬉しいのかな...?

七沢千花

ねぇ、ここで出会えたのも何かの運命だし、一緒に教室まで行こうよ!

そう言って彼女は微笑んだ

月野美咲

う、うん...!!

私は戸惑いながらも頷いた

~教室~

先生

みんな!これからよろしく!さて、私の名前は___。

先生の話長いなぁ...

月野美咲

ちらりと横を見ると千花ちゃんが目に入った

七沢千花

🥱‪𓈒𓏸

千花ちゃんは先生の方を向いて ふわぁっとあくびをする

月野美咲

(千花ちゃんも眠いのかな...)

思わずくすりと笑ってしまう

なんだか、同じ場所にいるはずなのに 千花ちゃんとは違う世界にいる気がする

月野美咲

(まるで...)

私の前に分厚い壁があるみたい...

キンコーンカンコーン キンコーンカンコーン

そんなことを考えていたら、チャイムが鳴った

きっと、またクラスには馴染めないんだろうな...

MOB

~~~~

MOB

~~~~~~~

だって、みんな、もう仲良くなり始めてるもん...

七沢千花

あ、美咲ちゃん!

月野美咲

......ち、千花ちゃん...

七沢千花

あ!名前覚えててくれたんだっ!(*ˊᵕˋ*)

月野美咲

なんだか...千花ちゃんが笑うと、周りがぱっと明るくなった気がする

私の憂鬱な思いも吹き飛びそう...

七沢千花

そういえば席隣だったね〜

ふと、千花ちゃんの席が目に入る

月野美咲

...!!

月野美咲

あ...!その筆箱のキーホルダー...!!

七沢千花

あっ!これ、知ってる?!

“ももちゃん...!!"

2人で同時に答えた

目を合わせて笑う。

七沢千花

美咲ちゃんもこのアニメ好きなの?

月野美咲

う、うん!私はいちごちゃんが好きで...

七沢千花

え!わかるわかる!いちごちゃん可愛いよね!

月野美咲

...!!

驚いた。こんな所に仲間がいるなんて。

七沢千花

ねぇっ!今度の休日、一緒にお買い物しない!?

月野美咲

お、お買い物...!?

七沢千花

うん!一緒にグッズ買いに行こうよ!

七沢千花

ねぇねぇ!いつ空いてる!?

月野美咲

え、えっとね...

私は予定を確認しようとスマホを開く

月野美咲

(お母さんからなんか来てる...)

月野美咲

(…!?)

月野美咲

(美咲、おめでとう...!?)

びっくりした。 あの人がこんなことを言ってくれるなんて。

月野美咲

月野美咲

ふふっ

なんだがやっていけそう

そう思えた。

第一話終了

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