翌朝───
須王 朔夜
( やべぇ…頭いてぇ
須王 朔夜
( 由佳の移ったかな…
俺はまだ眠っている由佳の額に手をあてた
須王 由佳
んっ…先輩…?
須王 朔夜
おはよう
須王 朔夜
( 先輩って呼んでるしw
須王 由佳
おはよう…
須王 朔夜
大丈夫か?
須王 由佳
うん//大丈夫…ご飯作ってくるね
須王 朔夜
おう
須王 朔夜
( 大丈夫そうだな…良かった
由佳が部屋を出たあとこっそりと体温を測った───
"38.6℃"
須王 朔夜
完全に移ってるじゃん
須王 涼夜
今度は兄貴が風邪?
須王 朔夜
は?いつの間に入ってきてんだよ
須王 涼夜
ノックしたけど気付かなかっただろ
須王 朔夜
わりぃ…んで?なに
須王 涼夜
いやパーカー借りようと思って
須王 朔夜
あー好きなの着れば
須王 涼夜
サンキュー
俺のクローゼットを開け選ぶ
須王 涼夜
これ借りる
須王 朔夜
それはだめ
須王 涼夜
好きなの着ればって言ったじゃん
須王 朔夜
それ以外…
須王 朔夜
( 由佳に選んでもらったやつ…
須王 涼夜
ちぇっ!じゃあこっちは?
須王 朔夜
いいよ
須王 涼夜
借りてく~兄貴!
須王 朔夜
あ?
須王 涼夜
無理すんなよ?
なんだかんだで優しい
着替えて下に降りる──
キッチンで朝食を作る由佳
いつもみる光景が凄く新鮮に思えた
須王 由佳
先輩コーヒー飲む?
須王 朔夜
…今日はいいや
由佳のキスだけで(ニヤ
由佳のキスだけで(ニヤ
須王 由佳
あ…//
須王 朔夜
ちなみに2回だから
須王 由佳
え?
須王 朔夜
寝起きで1回!今1回!
須王 由佳
…寝起きは無理//
須王 朔夜
だめ~
出来上がったのか運んでくる
由佳と向かい合わせで座り 涼夜を待たずに先に食べた
須王 由佳
先輩?
須王 朔夜
そんなにキスしたい?
須王 由佳
あ…//もう無理//
須王 朔夜
後でまとめてしてもらうわ
須王 由佳
いじわる──
須王 朔夜
ありがとう
須王 由佳
褒めてない~
須王 朔夜
ふっ
須王 由佳
ていうか、体調悪い?
須王 朔夜
なんで?
須王 由佳
なんとなくそんな感じがした
須王 朔夜
別に普通だよ?
須王 朔夜
( 頭痛いだけだし、熱はなんとかなるだろ…
食べ終え片付けをして、由佳の準備の間リビングでゆっくりしていた
その間涼夜が朝食を取っていた
須王 涼夜
由佳の前で平気なフリして
俺の前でぐったりとか兄貴らしいな
俺の前でぐったりとか兄貴らしいな
須王 朔夜
うるせぇよ!由佳に黙っとけよ
須王 涼夜
倒れんなよ?
須王 朔夜
平気…
須王 涼夜
あっそう
しばらくして由佳が降りてきた
須王 涼夜
いってらっしゃーい
須王 由佳
いってきまーす
須王 朔夜
……いってきます
家を出て駅に向かう
須王 朔夜
由佳
須王 由佳
んぅ?
須王 朔夜
3回!
須王 由佳
今?//
須王 朔夜
学校でする?
須王 由佳
屈んで!//
ちゅッ ちゅッ ちゅっ//
短いキスを3回連続でされた