幻影崩壊/PhantomCollapse＿

第三話

可不

主:可不ちゃんごめん（？）

裏切るなよ…？

その言葉に、 思わず安心した自分がいた。

何かしでかすかと思ったじゃん(((

いやなんか悪戯してやろうかなと思ったけど、

意外に思いつかなくて

…優しいなお前。

どこがだよ。

…あ。とっておきのがある。

は！？

ちょっ、ま、代われっ

ﾄﾞｺﾞｯ （きんときを殴る

wあはは

ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝｯ

あいつに殴られた所が痛む。

まるでさっきまで 何かに取り憑かれていたように 慌てて逃げていった。

なんであんなことすんだよｯｯ

なんでってw

楽しいからに決まってんじゃんw

人殴って何が楽しいんだよっ…

違うよw

お前の絶望の顔が見たいんだw

意味不明な言動。

お前がw そうやって仲間を裏切って、

嫌われて、

それが楽しいんじゃんw

と同時に笑われる。

ｯ…あいつらは 俺を嫌ったりなんてっ…

さっき言ったじゃんw

お前が嫌われてない確証はない。

でっ…でもっ

裏でコソコソ嫌ってんだってw

あと、さっき嫌われるようなこと したじゃんw

あ…

今さら無駄だよw

その言葉と共に、

俺はカッターを手にした。

ｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁ…

…は？

ｻﾞｼｭｯ（🐿🦟

その途端、雷のような激痛と、

ほんの僅かの快感を感じた。

ｯ…ｱｯ…

…あれ？消えた？

急いで止血する。

な…っ…なんで…

本能が言ってたから。

…、

ふ〜ん、そっ…か。

その言葉に背を向けるように、

俺はきんときの部屋へと向かった。