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はえー、記憶がある方ってやっぱ辛いんやな…。てか、相棒と離れ離れにするとかカミサマも惨いことするなぁ。しかも記憶があったら辛いci君を天使にしてshp君は何も覚えてない人間なんだから…せめてここ、逆にしてやれよ。
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天界から眺める彼奴は常に笑っていた
ぞむは、…俺なんて居なくても 笑って居られるんだ、…
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あの、カミサマと出会って結構な年月が過ぎた
そして、分かったことがある
大先生、トントンは記憶があること
チーノは、…よぅわからん、… 記憶があるようで、…ない いや、自分で塞ぎ込んどるんか? 分からへん、…
シャオロンは、完全に記憶が無いこと
シャオロン以外は全員天使であること
あぁ、そういえば大先生はアレやったな、…俺らの事は記憶してるけど、 天使という名の事や人間の事は知らんかったな、… 基本的な情報を覚えていないのだろうか?
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そんな事を思っているうち、 夜なんか過ぎて、明け方までなってしまった
綺麗な明け方だ
今日も、今の時間はビィラン狩り をする為にヒーローは、起きる
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眠そうなアイツに向かって、 声をかける
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此奴には、生きて欲しいから
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地獄が無くてもお前が、 死んでしまうかもしれないやろが、…
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風が吹き、天のお面がふわり浮く
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ゾムたちやって、お前たちやって、 いつだってカミサマが見ているのに、…
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少し、あちらにチーノが見えた
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チーノは、…きっとカミサマ側やから… 彼奴を調べないと…、
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チーノの方に走っていった
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…狂ってる、…そのニヤリと笑った顔がどうしても、…俺は、
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チーノの本心だとは認めたくなかった
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バレてたか…、
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なんて言いながら、あいつは 羽を広げて飛んで行った…、
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なんて思いながら、 ふらり、ふらり、なんて羽根を大きく 広げてふわりと飛んだ
ふわりと目を閉じながら空に飛んでいると とんっと軽く方を叩かれる
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あぁやって起こすのは ゾムだけしか居なかったから
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湖、というのは 下界、…人間界に繋がる場所
天使だから、何年も苦しみ続け堕ちる 事になるだろう だけど、トントンはそこまで馬鹿じゃないこの先のことを思って その行動をしているのだろう
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トントンは羽根を使って 急降下して行き、 湖の方へと消えていった
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そう、…空の上から彼奴を 眺めながら呟いた
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ベンチの上に座って 眠っていたらしい
少し何か俺を呼ぶ声が聞こえた気がする
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また目を閉じて眠り始めた