御門
はぁ疲れた…
御門
(私の名前は聖 御門)
御門
(みかど なんて大層な名前だけど、ただの大学生なんだよね)
御門
(いまさっきパワハラ上司からクビにされてきた所なんだよね…)
どこへ行く訳でも無いが、気まぐれに彼女は路地裏に散歩気分で足をはこんだ
御門
(なんかここ、やけに人がいないよね)
?
危ない‼
御門
え?
彼女の前には5メートルもありそうな目の無い大蛇が口を開けていた
御門
(え?嘘でしょ)
彼女には飛び抜けた才能は無い。 しかし、彼女には霊の類には平均以上の知識を持っているのである。
御門
そこのあなた!私について来てください‼
?
わ、分かりました…?
彼女は通りすがりの彼を連れ坂の上へと走って行った
御門
はぁ…はぁ…
御門
だ‥大丈夫ですか?
?
大丈夫ですよ
?
‥…実は俺、こう言う者でして
御門
「悪妖怪滅殺部隊」?
?
はい
?
俺は部隊長をしています 羽津です
御門
ど‥どうも
羽津
突然ですが
羽津
あなた妖怪が見えるんですか?
御門
は、はい一応
御門は妖怪の見える一族に生まれていた。
彼女の唯一誇れるものは幼い頃から教わってきた妖怪についての知識と対処法である。
羽津
今の妖怪は…
御門
野槌‥ですよね?
野槌とは、目が無い大蛇である。昔の口先だけの坊主が妖怪になったもので、弱点は坂を登れないこと。
羽津
そこまで分かっているのか‼
御門
小さな時から祖母に妖怪について教わって来たので…
羽津
…
羽津
野槌‥対処したいが、今はあいにく武器を持っていなくてね
御門
じゃあ、私が変わりにやりましょうか?
羽津
君が…?
御門
はい
御門
こう見えて私、陰陽師家なんですよ?
羽津
そうなのか‼
ズルズル
羽津
っ‼来た
御門
任せてください‼
常に懐に入れている式神を取り出す
御門
式神 炎鳳到来‼
御門
火炎 仁風炎火
紙から美しい炎の鳥が出てきて、 野槌が一瞬で炎に包まれる
羽津
あれが…式神…
続く…