昔から「使われてない一室」があり、 「絶対に開けるな」と言われて育った
理由を聞いても、母はごまかすだけ
最近、夜になると、その部屋から物音がする
物が倒れる音 小さく笑う声 "何か"が動いてるような気配
ある日、学校から帰ると、 「その部屋が少しだけ開いている」
怖くなりながらも、中に入ってみると……
そこには
"自分と全くおなじ顔をした人間"が座っている
しかし、その"もう一人の自分"はこう言う
ななが叫ぶと、その「もう一人」がニヤリを笑って
入れ替わるように
ななを部屋に引きずり込む
場面が切り替わる。
母親がキッチンで料理をしている
「おかえり~」となな(の姿をした存在)が帰ってくる。
母が一瞬だけ、じっと見つめてつぶやく
「.....あの部屋、もう開けちゃったんだね。」
その"なな”はにっこり笑った。
「うん。もう、閉めなくていいでしょ?」
-
その日から、部屋の扉は開けっ放しになっている。
本物のななは叫び続ける
END
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