大国演義録

注意 ・流血表現注意 ・オリヒュあり

この世界には大国神技(エンパイアパオペイ)というものが存在する。

大国神技(エンパイアパオペイ)とはその国の特徴のエネルギーの塊。

大国神技(エンパイアパオペイ)は大国、帝国、あるいは元帝国、元大国なら誰しも持っている。

そのエネルギーの特徴を生かして、火を操ったり、水を操れる。

これをアビリティという。

そのエネルギーを固め、ビーム等のエネルギーの塊の攻撃ができる。

これをウェポンという。

その力の使用は戦争での使用は禁止されており、使用するならじゃれ合いのみ。

今宵、イギリスを攫った。 返してほしくば、今すぐ持ち合わせている武器を海に投げ捨てて おとなしくいつも会議をしている国連本部にくるがいい！ もちろん、アメリカ、お前一人で！ 倒そうと馬鹿なことは考えるなよ？ 絶対にできないからな！ やーい！ばーか！バーカー！ by天下のサニー様より

机にデカデカと貼られた紙を見て驚く、

確か、最後に親父をみたのはつい5分前。

5分前、いきなり停電して、急いでカナダがブレーカーを上げてくれた。

停電した時、確かに親父の声は聞けなかった。

けど、俺に気配を探知されないように動き回るのは至難の技。

ましてや、悲鳴も上げさせず親父を誘拐するのも難しい。

相手は相当つよいぞ…？

とりあえず、国連本部に行かなきゃ何も始まらない

手紙の命令に逆らい、手に愛銃を持って、国連本部へと足を急ぐ。

一応、カナダは連れて行かず

国連本部の会議室にくる。

その会議室の机に誰か座っていて

その横に誰かいた。

机のうえに乗っている奴がこちらを見て、ニヤリと笑う。

あはっと気楽に笑いかけてくるけど、少し狂気じみてる。

そこから、雰囲気が変わる。真面目な表情で、静かにこちらを睨みつけるような雰囲気になる。

カチャリと愛銃をあのふざけた野郎に向ける。

俺は一人で来たはず、

誰か来ているわけが…

全然喋っていなかった奴が、やっと喋った。

青いやつのとは全然違くて、落ち着いていて、不思議な声。

そう言うと、目の前の奴らは戦闘態勢にはいる。

同時に俺らも戦闘態勢に入った。

フォグってやつは、すぐにこっちに向かってくる。

そいつに迷わず、蹴りを入れる。

そのタイミングが悪かったのか

蹴りを入れられるタイミングを読まれて、蹴りを受け流される。

うっかり、バランスを崩す、そこに槍の形をしたウェポンを発射される。

とっさにそれをガードするが、少し反応が遅れて、ダメージを負う

すぐに戦闘態勢に入り直して、銃を構える

いくつか銃をアビリティで具現化して、宙に浮かせて、その銃達をフォグに向ける。

銃をいっせいに発砲させる。

八方向からものすごい速度で飛んでくる銃弾は、もはや誰も止められない。

バーン！

フォグは一切動かず、全弾命中した。

あの銃に入っていた銃弾は着弾すると爆発する仕組み。

その火薬が多すぎて、当たりが煙まみれになる。

強烈な気配を後ろに感じた。

とっさに振り返る。

とっさに鉄の盾をアビリティで召喚する。

が

ガンッ！

アイツがウェポンで作ったであろうエネルギーの槍で鉄の盾はあっさり割られた。

そして、胸ぐらをつかまれ

ガシャーン！

一瞬、何が起こったか分からなかった。

けど、すぐに理解した。

フォグは外に向かって俺を投げた。

ここの部屋の高さは1km。完全に防御に徹すれば少々ダメージは王者の、死にはいたらない。

落下死させたいわけ…じゃあないだろうな、なんだろ？

とりあえず、防御に徹する。

そして、フォグは落下する俺に続いて外へ自分から落ちていく。

下の方をみてみる。

下は月が水面に映った海だった。

そう、水中戦は…

俺の大国神技(エンパイアパオペイ)が最も不得意な戦い方。

次回♡30