テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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ミセスと妄想恋愛

第1話 - エピソード1

145

2024年05月18日

#ミセスグリーンアップル

#恋愛系

あすか

ここは、私が通っている高校。私は、クラスメイトのもっくんとは幼馴染で好きな人。だけど、、、

あすか

（ぼんやりと道を歩いていると）

若井滉斗

あすか、おっはよーう！

りょーか

あすかちゃん、おはよう！

もとき

あす、おはよう！

あすか

みんな、おはよう！
ていうか、朝からテンション高くない？

りょーか

通常運転です！！

若井滉斗

全然よー。

もとき

時間やばいよ、そろそろ。
またあの先生に怒られちゃう。

若井滉斗

ま、そしたら4人で怒られればいっか。

あすか

ちょっと、なんで私も入ってるのー？

若井滉斗

笑笑

りょーか

あははは

もとき

ひゃっはははは

ああ、3人と同じクラスなんて最高！

？？

（4人を影から見て睨む）
、、、

時は、放課後。

あすか

はあー、今日も疲れた。

若井滉斗

お疲れ！あすか！

あすか

うん、お疲れ様！
ってあれ2人は？

若井滉斗

なんか、「先生に用があるから玄関で待ってて」だって。

あすか

そうなんだ〜。じゃあ待ってようか。

若井滉斗

あ、今一瞬残念って思ったでしょ？
思ったよね。そんなにも、俺はつまらないの？

あすか

違うって、残念なんて思ってないし。普通にそうなんだな〜って
思っただけだし。

若井滉斗

ほんと？ほんとに？

あすか

うん、本当だよ。しつこいなー。

？？

あの〜、このクラスにあすかちゃんっています？

若井滉斗

あすかなら。

？？

あ、いた！君に用があるの。ちょっと話せる？

あすか

えっと、、

？？

ああ、私は、野々村心乃（ののむらこの）。

あすか

あ、はい。

？？

3年1組だから。

あすか

あ、じゃあ先輩ですよね。

？？

うん。だから、早く話したい事があるの。

あすか

わ、わかりました。今行きます。

あすか

ごめん、滉斗！先に玄関行ってて。

若井滉斗

え、う、うん。

あすか

（会議室へ連れて行かれる。）
あ、あのー。

心乃

あのさ。
あんた、なんなの？

あすか

え？

心乃

あんたさ、あの3人と仲良くしてるけど。
自分があの3人に釣り合わないとか思わないわけ？

心乃

だとしたら、マジ引くわー。

あすか

あ、あの

心乃

もう単刀直入に言うけど、
私、もとき君のこと好きで狙ってるから。

心乃

この、学校一の美女に言われててまあなんでもできる私に
告白されたらもとき君も断れないだろうけどさ。

あすか

す、好きって。
でも、なんで私に言うんですか？

心乃

だって、あんた近くにいるでしょ。

心乃

邪魔なんだけど。3人に釣り合わなすぎて1人だけ浮いてるよ。

あすか

、、、

心乃

とにかく、今日からあんたは私の恋を応援するってことでいいよね？

心乃

じゃないと、これからあんたにもあの3人にもイジワルいっぱいしちゃうからさ。
OK？まあ、あんたに拒否権なんてないけど。

あすか

い、イジワルって、なんですか？

心乃

それ聞いてどうすんの？
そうだな〜。
例えば、、、
内緒。それ本人に言うなんてバカすぎ。それ言ってくれると思っちゃった？

心乃

ま、とにかく応援してよね。
その方法として1つ目！
今日から3人とは関わらないで。しゃべらないで。近づいてきても無視して。
陰で仲良くするとかやめてよね。
それをクリアできたら、次ね。まずは、これ頑張って！
じゃあねー！！

あすか

近づかない、かー。
でも、3人がイジワルされるのはおかしいし。

あすか

頑張るしかないかー。はあー。

もとき

あ、あす！やっときた！2人から話聞いたよって、、、

あすか

、、、

あすか

（何もいわず、目も合わせず去っていく。）

もとき

ねえ、あす！

若井滉斗

あれ、あすか？ちょっと！

りょーか

何があったんだろう。

次の日の朝。

あすか

（靴を履き替える。）
今日は、合わないために時間ずらしてきたし3人が来る前に教室行かないと。

あすか

はあ。教室ついた。

先生

みんなー、今日は朝から朝会だぞ！遅れるなよ！

あすか

あー助かった。朝会なら会わなくて済む。

あすか

（準備をしていると）

もとき

あす！おはよう！昨日はどうしたのっ、、、

あすか

（無視して教室を出る）

若井滉斗

昨日から何があったのかな？

りょーか

大丈夫かな？1人でなんか悩んでるんじゃ。

りょーか

心配だよね。もとき。

もとき

え、う、うん。
（そりゃあ心配でしょ。だって、だって、あすのことが俺は好きだから。）

りょーか

あ、そーいえばもときってあすかちゃんと幼馴染でしょ。

若井滉斗

え、いいなー。幼馴染なの？

もとき

うん、まあね。
（大好きな幼馴染）

りょーか

だったらさー、なんかLINEしてあげたら。
もしかしたら、口で話せない悩みがあるのかもしれないし。
話してくれるかもよ。多分俺たちよりももときの方が信頼強そうだから。

若井滉斗

そうだね。連絡してあげたほうがいいよ。

もとき

うん、夜連絡しよっと。

心乃

（遠くから3人を見て盗み聞きしていた）
ﾁｯなんで3人してあんな奴のことを(小声)

心乃

元貴くんが早く私に興味持ってくれないかな。

その日の夜

あすか

はあー。やっぱり私には無理なんじゃ。

あすか

でも、3人を守るためでしょ。頑張る頑張る！
と言ってもなんか申し訳なさすぎる、、、

あすか

ﾋﾟｺﾝ？

あすか

あれ、もっくんからLINEだ。

もとき

(LINE)
「あすー。最近話してくれないけど大丈夫？
結構心配で、もしかしたら何か悩みを抱えてるんじゃないかなって思って。
余計な心配だったらごめんね。
だけど、俺は幼稚園から高校までずっと一緒だったからすごく心配になっちゃって、今まであすが無視することなんてなかったから、嫌われたんじゃないかってさ。
だから、もし他の人に言えないこととか口に出せない悩みでもなんでも言ってね。
力になれるようにするから。じゃあね。」

あすか

あーーーーーーー。

あすか

なんて優しい人なんだ。
だから好きになっちゃうっての。
好きな人と大切な友達を無視するなんて最低だ！

あすか

もう、どうしよう。
やっぱり先輩に無理ですって言わなきゃ。
だけど、断ったら3人に嫌なことされちゃう。
もう、どうしたら。。。

あすか

私は決めた！！！

もとき

やっば！今日雨じゃん。

若井滉斗

もう、なんでだよ。綺麗にセットした髪が！

りょーか

あらー。雨だね。

もとき

(目の前を通ったのは、あす？)
あ、いま通ったあの子ってあすだよね？

若井滉斗

え、あすか？どこどこ。

もとき

あの子。

りょーか

あ、あすかちゃんだ。

りょーか

そうだ、もとき。
LINEは？

若井滉斗

あ、そうだ、どうなった？

もとき

あ、あぁー。
なんか既読はついたんだけど返信ないから、わからん。

若井滉斗

そっかー。効果なしって感じ？
でも、今日土曜日じゃん。
なんで制服着て学校向かってるんだろう？

りょーか

補習とか？いやいや、学年3位のあすかちゃんは補習なんて必要ないし。

もとき

家で何かあったとか？

若井滉斗

さすが、もとき！
それはあり得る。それで悩んでるのかもしれないし。

りょーか

でも、友達と会うだけかも。委員会とかかもしれないし。

もとき

それもあるよね。あすは部活入ってないし。

あすか

(今、3人いた？まずい、バレたんじゃ。)

あすか

今日は絶対、先輩に無理ですって言いに行かなくちゃ。

心乃

あれ、あすかじゃん。

あすか

ﾍﾟｺﾘ

裕貴

あぁ、これがあすかって人？

紗良

ふーん、あすかねぇー

裕貴

あ、俺は裕貴って言うんだけど。まあ、心乃の手下？味方？だからさ。

紗良

私も同じく。

あすか

は、はい。

心乃

なんかさ、上手くやってくれてるみたいじゃん。
ちゃんと無視して、近づいてないみたいだし。

あすか

(言わなきゃ。そのためにここに来たから。)
あ、あのーやっぱり無視なんて

心乃

無理だとか言わないよね？

あすか

、、、

心乃

まあ、拒否権ないし。それと、無理って言ったら嫌なことするから。あんたにも
あの3人にも。

心乃

それが嫌だったら頑張りな。

裕貴

このちいの言うこと聞かないとかないわ〜。

紗良

だとしたら、うちらが嫌なことしてあげるー笑笑

あすか

すいません。

あすか

失礼します。

あすか

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
(教室から出た。)
はあー。やっぱりダメだ。

もとき

ああ。さっきあすがいたとき話しかければよかった。

若井滉斗

でも、また無視されるかもしれないし。

りょーか

うちらと距離とりたいのかもよ。

もとき

そうなのかな。

若井滉斗

もときってさ(真面目な声で)、あすかのこと好きなの？

もとき

は、はい？

もとき

あ、ずっと聞きたかったんだ。
若井は、あすのこと好きなの？
ていうか、2人とも好きな人いるの？

若井滉斗

おれは、い、いるよ。

りょーか

俺も実はいる。

もとき

ふーん。やっぱりいるんだ。だれ？

若井滉斗

その前に、もときはいるの？好きな人？

もとき

え、まあいるよ。一応。でもさ、絶対に叶わない恋だって分かってるんだよね。
その人、好きな人いるみたいだから。

若井滉斗

だれ？

りょーか

え、めっちゃ気になる！もときの好きな人！

もとき

だったら2人もちゃんと言ってよ。

若井滉斗

それはー

りょーか

ねえー。

もとき

言わないんだったら僕も言わないからね。

若井滉斗

じゃあさ、3人で同時に言ってみない？
それなら、平等でしょ。

りょーか

え、まあいいけど。でもちゃんとでもちゃんと言わないと不平等になるからね。

もとき

い、いいよ。だけど、誰にも言わないって約束で！

若井滉斗

じゃあ、せーので同時に言ってみよう。

若井滉斗

せーの

もとき

あす！

若井滉斗

あすか！

りょーか

あすかちゃん！

もとき

、、、

若井滉斗

、、、

りょーか

、、、

もとき

えっとーーー、、、

若井滉斗

俺は負けないよ。

りょーか

ん？

若井滉斗

俺は2人に絶対に負けない。もしあすかに他に好きな人がいたとしても振り向かせて見せる！

もとき

僕だって、負けないから。

りょーか

じゃあ、僕も頑張る！

若井滉斗

じゃあ、今日からはある意味ライバルだね。

もとき

そういうことになるか。でも、若井があすのこと好きなんだろうって
正直分かってたけど。

りょーか

うん、おれも分かってはいたけど滉斗には負けそうだったから。

もとき

なんか、若井強そうだよね。

若井滉斗

強いと思うよ。多分。
たから、それぞれ頑張ろう。
でも、もときには負ける気もする。

りょーか

それは、わかるかも。

もとき

だけど、あすには好きな人がいるらしいし。

若井滉斗

それも含めて、頑張ろう。

2週間後

あすか

もうダメだ。もう無視なんてできない！！

あすか

あんな、先輩に負けないように！
きっと私の方がもときのこと好きだし！

心乃

あすかどこ？
あ、いた。話がある。

りょーか

あの人誰？

若井滉斗

ああ、例のあすかによく話があるって来る先輩。

もとき

なんか、あの人嫌な感じがする。
もしかして、嫌なことされてるんじゃ。
ついていこう。

若井滉斗

え、でも

りょーか

うん、行こう

若井滉斗

俺らライバルじゃないの？え？

若井滉斗

ねえ、行かない方がいいと思う。
本人は聞かれたくないこと話してるかもしれない。

若井滉斗

すきなひとが嫌がることなんてしたくないし。

もとき

そっか、じゃあやめよう。

りょーか

う、うんでも心配。

若井滉斗

大丈夫だよ。あいつは、強いから。
俺たちに見えてるよりもはるかに強いからあすかは。

もとき

そうだね。

あすか

あのー。

心乃

あんたさ、次のミッションあげるわ。
次は、あんたが嫌われるための行動ね。
まずは、3人が嫌がることをわざとしてもらう。

心乃

そしたら、3人があんたのこと嫌って近づかなくなるでしょ。
話は、それだけ。じゃあ。

あすか

待ってください！！

心乃

なに？どうしたの？

あすか

すいませんﾍﾟｺﾘ
先輩の恋は応援できません。
無視なんて嫌がることなんて私にはやっぱりできません！

心乃

ﾌｯ言ったよね。
ちゃんとやらなきゃあんたと3人に嫌なことするって。

あすか

はい。だから、3人の分まで私が受けます！
だから、3人には何もしないでください！お願いします！(頭を下げてお願いする)

紗良

あれれれれ？
約束と違うよねー。
ま、でもまずはあんたから嫌なことしてあげる。

心乃

そうそう。今日ね、外でいいもの見つけちゃったの。
じゃじゃーん、泥団子でーす！
これを今から投げちゃいたいと思いまーす！！笑

紗良

ﾋｭｰﾋｭｰ。泥団子って泥まみれになるじゃん。きったな〜い！

心乃

一緒に2人で投げちゃおう！

紗良

イエーい！覚悟しててねー！

心乃

せーの

あすか

ﾍﾞﾁｬﾍﾞﾁｬﾍﾞﾁｬｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ

心乃

あっはははー。おもろ！

紗良

最高やん。これ。このやっぱマジ天才！

心乃

でしょ？サンキュー。

心乃

きったな！うちらに近づくな。このクズ。

紗良

バイバイ！

あすか

(涙を流す)

あすか

もう嫌だ。
助けて、もとき。

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