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人形銀河の計画

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人形銀河の計画

32 - いっぱい覚えて強くなりました。

♥

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2022年11月19日

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覚えた魔法の使い方もどんどん間違えていく始末。
そんな姫様の将来が心配になった王様とお妃様は、姫様を修道院に入れることにしました。
お嬢様に教育を 王子様に愛を ~おてんば姫のハッピーエンド~
作者:青井有紀 お

覚えた魔法の数は100を超えました。
そんな姫様が最後に使った魔法は……
『勇者の呪いを解く魔法』
しかし、その魔法を使った瞬間、姫様の身体から力が抜け落ちていきました。
どうやら魔力を使い果たしてしまったようです。
そうして姫様が倒れた時、王様は決断しました。
「もうこの国を出よう……」
それからというもの、姫様がどんなに困らせても、どんなにひどい悪戯をしても、勇者が笑顔で許してくれるようになり、姫様はとても幸せになりましたとさ。めでたしめでたし

覚えた魔法の全てを使いたい。
そんな思いから彼女はある日、ついに禁忌の呪文を使ってしまいます。
その結果……。

「どうですか、この完璧な作戦! きっとみんな大喜びですよ!!」
「いや、喜ばねーよ!! なんなんだよこれ!?」
「私もう我慢できない! 今日こそ本気で怒ってやるんだから!!」
そう決意した次の日……
「うぅ〜ん、よく寝たぁ〜」
朝、目を覚ました姫様。
するとそこには、なんと魔獣が!! 慌てて飛び起きて剣を取ろうとしましたが……手に触れたのは枕元に置いてあった魔法のステッキでした。
「あれれ?」と思いながら手に取ってみると、なぜか勝手に呪文を唱え始めちゃいまして―――
「いーよいしょっと!!」
掛け声とともに、私はベッドから飛び降りました。
そうです! 今日こそはお姉ちゃんを起こしに行くんです!! 私が早寝をした分だけ、お姉ちゃんを起こす時間は遅くなります。
でも大丈夫。今日からはそんな心配もしなくていいのです。
なぜなら今日からは、私とお姉ちゃんは同じ部屋になったんだもん♪ もちろん、「どうして急に一緒になったのか」なんてことは言いません。
だってそれは、昨日まで別々に住んでいた私たちが、初めて一緒のお布団に入った理由と同じだから。
『家族なんだし、もういっそのことずっと一緒に住んじゃえば?』
これはつい先日、お母さんが言った言葉。
今まで私たちは別々の家で暮らしていましたが、これからはず~っと一緒に暮らせることになりました。
それを聞いた時、私は嬉しくて泣き

覚えた魔法の中の一つに、こんなものがありました。
「お父様のお部屋にある、あの大きな鏡。あれに映った人に何でも命令ができるの。でもそのかわりに、使った人は一週間の間、どんなにお腹が空いてもご飯が食べられなくなるんだって。うふふ……♪」
「ねえ見てみて!この前城下町に行った時に買ってきた新商品のジュースよ。見た目も味も全部が最悪だけど、これを飲めば誰でも3日以内に死んじゃうんだって。すごいわよね~☆」
「あーもううるさいなぁ。ほっぺにちゅーくらい黙ってしてくれない?」
「んぅ……ぷはっ。ごちそうさま。じゃあね、ばいばいっ♪」
ああ、これはまずいです。このままでは本当に世界の平和が危ないかもしれません。
こうなったら、誰か勇者様に助けを求めなくては……。
「──っていう夢を見たんだけど、どうかしら!?」
「何ですかそれ……」
早朝から突然訪ねてきたと思ったら、開口一番そんなことを言い出すのだから呆れてしまう。
今日は珍しくお互い休日だったのだが、朝早くにいきなり起こされた挙句こんな話をされては、とてもじゃないけど寝直す気にはなれやしない。
「大体どうして僕なんですか。もっと適任者がいるでしょうに」
「私、あなた以外に仲の良い男の子いないし。それに、あなたが一番信用できるもの」
「まぁそれは確かにそうなんですが。というよりそもそも、僕の知り合いでそういう話に詳しい人がいないんですよ」
「あら、ならちょうどいいじゃない」
「はい?」
彼女はにやりと笑って言う。

覚えた魔法の使い方は、こうです。
1、敵を倒す 2、その死体を使って、もっと強い敵に変身する 3、さらに強くなる 4、倒した敵を量産して、どんどん強くする 5、最後は自分までパワーアップ! という具合に、無敵状態になり、誰も止められなくなりました。
そんなこんなで姫様は今日も元気です。
これはある国のお話。
姫様のイタズラに困り果てた王様は、ある日とうとう最終手段に出ました。
「おーい、誰か! この小悪魔をどこか遠くの国へ飛ばしてくれんかね?」
するとどこからともなく、あの男がやってきました。
「お前の好きにはさせないぞ! この俺が……勇者が成敗してくれる!!」
そうです。実はあの男は勇者だったのです。
しかし、その正体を知った姫様の取った行動とは――!?
「あー、はいはい。いい加減にしなさい。お父様のところに来い。お説教してやるから」
「やぁ~! パパ嫌い!!」
「こいつ……! お仕置きするぞ!?」
「キャハハハッ!! お尻ペンペーン♪」
今日もお城に響き渡る悲鳴。
この声の主は一体誰なのか。その正体とは……。
―――
「あぁーもう! いい加減にしてください、姫様!!」
そう叫んだ後、私は手に持っていたペンを机の上に叩きつけ、椅子から立ち上がって言い

覚えた魔法はどれもこれも、もう、とにかくとんでもない威力! この世界の全てを滅ぼしかねないほどです。
そんな魔法の力に目覚めたせいで、おてんば姫さまは大忙し。
お城の召使い達も手を焼いています。
でも、その日もおてんば姫は懲りずに城を抜け出し、町へ遊びに行きました。
ところが……。
「あぁーん! 助けてぇ~!!」
突然、悲鳴が聞こえてきました。
慌てて駆け付けてみると、そこには泣きべそをかいている女の子の姿がありました。
どうしたもんかなー……と思っていたその時です。
「ねぇ、勇者様。この国を救ってくれてありがとう。でも、一つだけお願いがあるの」
「なんだよ?」
「私、もうすぐ16歳になるんだけど、それまではずっと一緒にいてくれるよね? だって私たち、婚約者なんだから……」
そんな言葉を残して姫様はある日突然姿を消してしまいました。
残された王様は大慌てです。すぐに捜索隊を編成して探し回りますが見つかりません。
一体どこに行ってしまったのか!? 実はその頃――
とある山奥にある小さな村では、ある噂が流れていました。
それはこの世のものとは思えないほど美しい女の子がいるというものでした。
その美しさに惹かれてやってきた男は、みんな彼女に一目惚れしてフラれてしまうのです。
しかし彼女は言います。「これでも私はおてんばですからねー! もうイタズラなんかじゃすまされないわよ!」
彼女の活躍はこれからも続くのです。



『おてんばプリンセス』(著 瀬尾 光央)
この物語を一言

覚えた魔法の中でも特にお気に入りなのは、相手を強制的に眠らせるスリープ・クラウド。
これを使われてしまっては、どんなに勇敢な勇者でも一瞬で眠りに落ちてしまいます。
でもそんな魔法も、とある少年の前では無力でした。
その少年の名は、ジョン・スミス。
そう、これはそんなやんちゃなお転婆姫様のドタバタコメディです。

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