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私のお腹の中で、 名前もまだない赤ちゃんが亡くなった
仏壇に飾る写真もなかった
父
母
母
母
母
ゆうた
母
母
ゆうた
父
母
ゆうた
父
母
母
ゆうた
少ししめっている砂に
自分よりも背丈のある枝を持ったゆうたは
せかせかと砂浜に何かを描き始めた
ゆうた
母
母
ゆうた
ゆうた
ゆうた
母
ゆうた
まるで、赤ちゃんと顔を合わせたことが あるかのように、スラスラと語るゆうた
ゆうた
母
ゆうた
ゆうた
少し夕暮れた空に
海の鉄塔はたっていた
ゆうた
母
ゆうた
母
ゆうた
母
ゆうた
母
昨日よりも少し重いゆうたを抱き寄せる
幸せを感じる
もう、何も失いたくない
母
ゆうた
母
ゆうた
ゆうた
母
ゆうた
母
父
父
母
ゆうた
母
父
3人で食べるには大きすぎる苺のホールケーキ
幸せを噛み締めて
明日へと進む
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