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良いお話すぎて一気読みしちゃいました✨️続きが楽しみです!!体調に気おつけて頑張ってください(*•̀ㅂ•́)و✧
続き待ってます頑張ってください
主
主
主
主
主
主
主
翌日
激動の一夜が明け 皆それぞれに決着をつけた
とにかく今は身体を休め 一息付きたいところだが
忘れてはならない一連の事件は "前夜祭"の出来事である
side : イルマ
アズ君とクララは 家族の人達と祭りに行ってしまった
煙火筒(ハナビツツ)の横で 僕はポツンと座り込む
イルマ
イルマ
サリバン
突然降ってきた言葉 それと同時に身体を襲う浮遊する感覚
驚いて後ろを振り向けば 僕を持ち上げるおじいちゃんと その隣に並ぶオペラさんが居た
イルマ
イルマ
サリバン
サリバン
その言葉に自分がどれほど喜んだのか 正確には言えないけれど
僕はきっとこの時の喜びを この先一生忘れる事はないだろう
僕達はワイワイと賑わうお祭りに 足を踏み込んだのだった
暫くお祭りを楽しみ 少しの休憩をと近くのベンチに腰掛けた
イルマ
サリバン
イルマ
サリバン
うーん。と答えずらそうに 視線を泳がせるおじいちゃん
それに疑問符を浮かべると 景品をまとめていたオペラさんが 代わりに口を開いた
オペラ
イルマ
オペラ
イルマ
サリバン
オペラ
サリバン
オペラ
僕から離れたところで 2人は小声で話を始めた
けれど、それを気にする程 今の僕には余裕がなかった
イルマ
イルマ
昨夜の騒動があれば 先生達の警戒も強まるだろう
いくらおじいちゃんが居るとは言え 警備と言うものは外せない
イルマ
サリバン
イルマ
イルマ
オペラ
ニコッとなるべく笑ってみせる
けれど、上手く笑えていないのか 2人は表情が曇ったままだった
ガサガサ
休んでいた椅子の後ろから 音が小さく耳を掠める
疑問に思いながら、後ろを振り向いた
琥珀(コハク)
イルマ
そこから現れたのは 先程話題に上がっていた琥珀さん
喜びのあまり椅子に腰掛けたまま くるんと身体を回転させ、彼女を凝視する
イルマ
琥珀(コハク)
イルマ
キョトンとした表情で僕を見る琥珀さん
心無しか疲れてるようにも見える表情に 僕は恥ずかしくなった
イルマ
イルマ
聞く所によれば先輩を探す際 僕のことも探してくれていたらしく
疲れも簡単に飛んでいないのに 見回り終わりに祭りに連れ回すのは いくら琥珀さんでも気が引けた
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
イルマ
なんだろうと不思議に思いつつ とりあえず手を出す
ありがとうございます。と言葉を紡ぎ 僕の手の上に手を重ねた
?が飛び交い、彼女を見ると いつもと変わらず無表情のはずなのに
穏やかな雰囲気が溢れてて なんだか照れてしまう
そんな事を考えながら 重なった手を見ていると少しずつ 彼女の手が上に離れていく
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
その瞬間、パチン!と 琥珀さんが指を鳴らした
そして次には出していた手の上に 重さと小さな感触が触れる
イルマ
小さくて僕の手にすっぽりハマる 可愛らしい猫のぬいぐるみ
ポカンとただそれだけを眺めていると 琥珀さんが突然謝ってきた
琥珀(コハク)
イルマ
イルマ
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
イルマ
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
イルマ
僕のその問いに琥珀さんは ビクッと肩を上げて視線を逸らした
更には口ごもって 中々言葉を紡げずにいる
サリバン
サリバン
イルマ
サリバン
オペラ
琥珀(コハク)
状況を掴めずにいる僕を置いて 3人はそんなやり取りを行う
すると、おじいちゃんは 実はね〜!と会話に僕を混ぜる
サリバン
イルマ
イルマ
サリバン
イルマ
人差し指を唇に添えて シーッとポーズを取るおじいちゃん
僕がその疑問を聞く前に 琥珀さんが先に口を開いた
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
申し訳なさそうにそう言った
日頃堂々としている彼女からは 全く想像出来ないような表情
僕は黙って耳を傾ける
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
イルマ
僕は手の中で大人しくする 小さなぬいぐるみを見つめ
身体の内側がポッと 暖まるのを感じながら
イルマ
イルマ
精一杯の笑顔を彼女に向けた
もちろん、喜びもあるけれど 何より琥珀さんにも楽しんで欲しくて
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
琥珀さんは微笑んだ
僕の気持ちが少しでも伝わってくれたら 何よりも嬉しいな
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀さんの言葉に まるでピシャーンという効果音が鳴る
鳴った気がする方へと視線を向けると 冷や汗ダラダラなおじいちゃんと あからさまに視線を逸らすオペラさん
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
(訳:イルマ様はどちらの味方に付くべきか 分かりますよね????)
イルマ
そうして、琥珀さんに 先程話していた内容を伝えると
おじいちゃんとオペラさんは 琥珀さんに頬を抓られていた
実は彼女もサプライズになると 正直思っていなかったらしい
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
サリバン
サリバン
イルマ
オペラ
琥珀(コハク)
リード
みんなで雑談を交わしていると 後ろからリード君に声をかけられた
彼を見ようと振り向けば 隣に頭を抱えたジャズ君もいる
リード
ジャズ
イルマ
リード
ジャズ
2人からかけられた言葉に 心が暖かくなる
自分でも分かる程に口角が緩んで おじいちゃんとオペラさん
そして琥珀さんの手を取って
イルマ
まるで自慢するように… いやまるでではなく、彼らに自慢した
サリバン
琥珀(コハク)
オペラ
琥珀(コハク)
イルマ
僕は一生この日を忘れる事はないだろう
それぐらい幸せで嬉しい日になった
あれから二日後 優秀師団表彰式が執り行われた
プレゼンターはアメリさん
堂々とする立ち振る舞いで彼女が登場すると どこからともなく歓声が上がった
アメリ
アメリ
アメリ
アメリ
僕らの師団は選外となった
キリヲ先輩の起こした事件性を考慮して 披露を正当に評価出来ないかららしい
イルマ
「 師団披露特賞狙いませんか! 」
イルマ
イルマ
イルマ
生徒
カルエゴ
突然、カルエゴ先生が 生徒からマイクを奪って声を乗せた
歓声と拍手で埋まっていたこの講堂が たった一言で静まり返る
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
イルマ
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
壇上にガラガラと 文字が書かれた何かが出てきた
それにコンと手を当てて カルエゴ先生は続けて声を響かせる
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
その瞬間、講堂全体に 静まっていた歓声が再び上がった
イルマ
アズ
グイグイと背中を押され 先に上がっていたカルエゴ先生の前に立つ
するとカルエゴ先生の顔に 凄まじい怒りが眉の辺りに這う
めっちゃ怒ってる………
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
カルエゴ
イルマ
イルマ
するとそれを聞いた先生は はぁとため息をつき、
いつもの落ち着いた雰囲気で 僕を見下ろした
カルエゴ
カルエゴ
優しく乱雑に僕の章を取る先生
数字が見えるよう僕の前に出したと思えば それは光を帯びて変化していく
カルエゴ
カルエゴ
また大きな歓声が上がった
それが聞こえていないように ふん。と気に入らない表情を浮かべ
カルエゴ先生は僕に背中を向けた
慌てて感謝を返して頭を下げる
そうして顔を上げれば その先にいる琥珀先生と目が合って
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
口パクでそう言って笑った
アズ
イルマ
クララ
イルマ
2人とそんな会話をしながら 手中にある章を見つめる
イルマ
イルマ
イルマ
イルマ
イルマ
生徒
生徒
イルマ
サリバン
照れ臭くなって頭をかく
すると僕が上がってきた所から 両手を広げたおじいちゃんが近付いてきた
サリバン
サリバン
イルマ
サリバン
サリバン
イルマ
そこでハッとした
今…凄い目立ってる!!!!!!
琥珀(コハク)
イルマ
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
イルマ
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
琥珀(コハク)
イルマ
サリバン
イルマ
師団披露終了! 鈴木入間(14) 位階"3"
主
主
主
主