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高校の入学式が終わり、 私は友達の立花 零(たちばな れい)と共に教室へと向かう
〇〇
立花零
〇〇
そんな他愛のない会話に、少しだけ緊張がほどけていく。 気づけば、目の前には“1年D組”と書かれたプレート。 ーーいよいよ、私の高校生活が始まる。
教室の中は、ざわざわと賑やかだった。 グループで固まって話す子たち。 スマホをいじる子。 新しい制服のしわを気にする子。
そんな中ーー
〇〇
立花零
教室の中心に、自然と人が集まってる場所があった。私は何気なく、そっちに目をやる。 その瞬間ーー心臓が、ドクンと跳ねた。
〇〇
立花零
そこにいたのはーー 凪 誠士郎と、御影 玲王。
“白宝高校の超有名人”
サッカー部の期待の星。 女子にも男子にも人気のカリスマペア。
〇〇
私は思わず、視線を伏せた。 でもそのときーー
凪の目と、一瞬、目が合った。 眠たげな瞳が、私をジッと見つめる。
〇〇
その瞳は、まるで全部を見透かすみたいに静かで、冷たいほど真っ直ぐで。
御影玲王
〇〇
明るい声が、すぐ近くから飛んできた。 驚いて顔を向けると、そこにはもう1人の存在。 御影玲王ーー
いつの間にか、すぐ目の前に来てる。
御影玲王
御影玲王
〇〇
口がうまく回らない。 頭が追いつかなくて、鼓動ばかりがうるさい。
その横にひょこっと現れるもう1人
凪誠士郎
御影玲王
凪誠士郎
〇〇
ーー私、今日からこの2人と同じクラスなんだ。 …なにかが、動き始めてる。そんな気がした。