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少し時間飛んでます…!

それでは👋

サリバン

グッドモーニング、入間くん♡

琥珀(コハク)

おはようございます、イルマ様。

イルマ

おッおじいちゃん!?
それに琥珀さんも!?

イルマ

え、なんっ、あれ???

目を覚まされたイルマ様は 寝起き早々私たちを見て混乱した

まぁ無理もないだろう

それ程までに大きな騒ぎで イルマ様がそれを止めたのだから

そんな彼を優しい声で 落ち着かせるサリバン様

数分も経たぬ内に落ち着きを取り戻し イルマ様は安堵に近しい言葉を零す

イルマ

帰ってきてたんですね…

サリバン

うん。手紙を貰ってね。

そうしてサリバン様は 経緯を細かく説明し始める

私はそれを黙って眺めていた

サリバン

んで、君たちをここで見つけたわけだね!

イルマ

君たち…

イルマ

先輩ッ…先輩はッ…!!!

サリバン

うん。静かだったよ。
ね?コハクちゃん。

琥珀(コハク)

はい。罪も認めました。

琥珀(コハク)

彼は魔界警備局に連行され取り調べを受けるはずです。

サリバン

ただ、あれの取り調べは苦労しそうだよぉ。

首を縦に振り会話を成立させる私たちを 見つめるイルマ様

その瞳に宿る想いは アミィ・キリヲの処罰についてだろう

琥珀(コハク)

イルマ様、ご心配なく。

イルマ

え?

琥珀(コハク)

なんらかの処罰はあると思いますが

琥珀(コハク)

実害は出ていませんので
減刑されるはずです。

イルマ

そうなんだ…(((ホッ

サリバン

でも、"騒ぎ"は"騒ぎ"!!

そう言ってすぐさま イルマ様を肩に乗せたサリバン様

コツコツと足音を立てながら 歩みを始めた為 私は一歩後ろに並び着いていく

そこに広がっていた景色は

ただ、称えるかの如く 勢い付いた声と表情でイルマ様を見上げる

そんなバビルスの生徒たちだった

イルマ

こっこれは…

サリバン

もーみんな大興奮だよ!
感動したんだって!

サリバン

君たちの花火に!!

後ろからでも分かるぐらいに イルマ様は目を輝かせた

それほどまでにこの景色は 彼にとって素敵な物になったのだろう

サリバン様はそんなイルマ様を乗せたまま ヒョイと軽々しく飛び降りる

その瞬間にも歓声は止まる事を知らず 逆に一層大きいものとなった

アメリ

イルマ!

駆け付けてくる彼女は 何処かいつもと違う気がした

そんな私を無視して イルマ様を賞賛するアメリ様

アメリ

しかぁし!打ち上げるなら時間を言っておけ!

アメリ

"一緒に見る"と言ったではないか!!

イルマ

えぇ!?いっ言っては…!!

琥珀(コハク)

- ̗̀ 💡 ̖́-

琥珀(コハク)

なるほど。これはまた。

生徒

はなび?

生徒

あの光はなびって言うんだ!

生徒

キレイだったよー!

生徒

はなびすげー!!!

生徒

はなびってどうやって作るの!?

そんな声が上がった後 イルマ様にわっ!と生徒が押し寄せる

私の呟きは生徒たちの勢いに飲み込まれ 跡形もなく消え去られた

サリバン

応えてあげて。

イルマ

えっ

数分黙っていたサリバン様が メガホンを取り出し彼に渡す

イルマ様はおずおずとしながらも メガホンを受け取った

生徒

君たちはなに師団なの?

イルマ

ぼっ僕たちは、
魔具研究師団ですっ!!

生徒

魔具って物置の!?
すげー…!

生徒

アスモデウスのいるところだ!

生徒

誰が作ったのー?

イルマ

作ったのは1年アスモデウス…とウァラク・クララと

イルマ

僕……それと、3年アミィ・キリヲの4人です!

琥珀(コハク)

イルマ

でも、花火が大きくなっちゃって…火の粉とかごめんなさい…

生徒

スリリングだったね!

生徒

楽しかったー!!

その後も何かと囲まれたイルマ様

そんな彼はサリバン様に背負われ 眠りに付いたのだった

キリヲ捕獲時

キリヲ

こんな構えんでも逃げませんよお

サリバン

本当に君ひとりで計画したの?

サリバン様の横で ニコニコと目の前で笑う彼を見る

彼はこの状況を愉しんでいるように見えた

キリヲ

僕の長年の野望でしたから。

キリヲ

でも、全く後悔してないんです。

キリヲ

積み上げてきたもん、
全部壊されたあの瞬間

キリヲ

絶望した"僕の表情も"中々悪うなかったから。

左手を頬に擦り付け 頬を赤く染めるアミィ・キリヲ

そんな彼を見てサリバン様や その場に居た全員は「うわぁ…」と 隠す事なく、引いていた

それにまた、彼は嬉しそうに声を上げる

琥珀(コハク)

サリバン様、少しいいですか?

サリバン

え?いいよ〜

チラッと顔を覗かせて サリバン様に確認を取り彼に近づく

その間も取り押さえる武器は下ろされず 彼もまたニコニコと笑っていた

琥珀(コハク)

本当に、貴女ひとりでこれを?

キリヲ

さっきも言うたじゃないですか。

キリヲ

これは僕の長年の野望やって。

キリヲ

僕ひとりで計画した方がええでしょ?

キリヲ

その方がみんな絶望しはりますし、愉しいですから。

彼の瞳を見つめて あぁ、と諦めに近しい声が出そうになる

彼はどの悪魔よりも 元祖返りに近しい悪魔なのだろう

琥珀(コハク)

………………キリヲ様。

琥珀(コハク)

私は待ちますよ。

キリヲ

琥珀(コハク)

貴女がまたここの生徒として通える様になるのを。

私の言葉に全員が驚き声を上げた

私はそれが聞こえていないと 言うかのように無視し彼を見つめる

キリヲ

何言うてるんですか琥珀先生。

琥珀(コハク)

そのままですよ。

琥珀(コハク)

貴女がまた生徒として通えるその時まで待ってるんです。

キリヲ

あはは!
そんなんアホやん!

キリヲ

僕が何しようとしたか分かってないんですか!?

琥珀(コハク)

ええ、分かっていますよ。
アホだとも思ってます。

琥珀(コハク)

こんなバカバカしい事…

キリヲ

だったらなんで…

キリヲ

呆れるような、軽蔑するような そんな目で見ていた彼は

何かに気付いたのか すぐにズイッとこちらに寄った

突然の事で驚きはしたが 表に出さないようキープする

キリヲ

なんや先生…

キリヲ

アンタ、アンタも…"同じ"なんか?

そこに浮かんでいた表情は 興奮するような物に変わっている

私はそれからも逃げる事はしなかった

琥珀(コハク)

………………なんの事でしょう。

琥珀(コハク)

私は教師として生徒である貴女を待つだけです。

琥珀(コハク)

私と貴女が同じなど……。

キリヲ

……………

キリヲ

そっかぁ。残念やなぁ。

琥珀(コハク)

話は終わりです。
連れて行って下さい。

私のその言葉に取り押さえていた方々が 一斉に動き始めた

当然、アミィ・キリヲも立ち上がり 彼らの監視の元相応の処罰を受けるだろう

琥珀(コハク)

(ひとまず、安心して

キリヲ

待っててな(((コソッ

コソッと息が降りかかって その言葉の意味を理解してゾッとした

声がした入口へと振り向けば 彼は潔く教師の方々に囲まれている

気のせいであって欲しいと願いながら 息をかけられた右耳に触れ ふぅ…と一息吐き出した

サリバン

コハクちゃん

琥珀(コハク)

サリバン様…

琥珀(コハク)

申し訳ありません。
私が就いて居ながら…

サリバン

いいの、いいの。

サリバン

これは誰にも防げなかった事だからね

サリバン

それより何か言われた?

琥珀(コハク)

………いえ、特には。

サリバン

…………ふーん。

数分悩んだ末、 そんな嘘を口から出していた

流石のサリバン様でも嘘だと分かるのか 納得いかないような顔でそう返す

サリバン

まぁ、君が"あれ"をきにかける理由はわかるよ

サリバン

でもね、コハクちゃん。

琥珀(コハク)

はい。

サリバン

絶対に、入間くんを巻き込まないでね。

人差し指を私の胸に刺しながら ボウッと燃え盛る炎を纏わせるような

三傑らしい彼の姿を肌で感じては ピリピリと全身が痺れる

琥珀(コハク)

…………勿論です。
サリバン様。

サリバン

期待してるよ。

サリバン

さっ!入間くんの観察だ〜!

たった今の雰囲気が嘘のように 彼はいつもの調子に戻る

倒れたイルマ様を膝に乗せて うっとりした目で眠ったこの子を眺め始めた

あの時のキリヲ様の言葉が忘れられない

耳打ちされた言葉も勿論そうだが それではなくって

「アンタも同じ」

この台詞がずっと脳内を駆け巡って 逃げる事を許してくれない

琥珀(コハク)

( 大丈夫…大丈夫… )

ただひたすら自分にそう言い聞かせる事しか出来なくなった

琥珀(コハク)

大丈夫私はもう…(((ボソッ

サリバン

………

おかえりなさい!
皆さんお久しぶりです!

更新が遅くなってしまってすみません!!

それとすげぇ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!!

今年から?今年は?
どっちだ…

まぁでもよろしくお願いします🙏

サリバン様のSDはもう一人居たようで…?

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コメント

4

ユーザー

一体琥珀先生に、何が...

ユーザー
ユーザー

待ってました!!あけましておめでとうございます。

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