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ハナ
ハナは大きな黒い布を全身に纏わせて、リュックを背負った。 手袋もつけて、靴も履いた。 ジフが昔使っていたお面もつけた。
ジフ
ハナ
夢見の町は、聞いたことがあるが初めて来た。広いスケートリンク、高く聳える山…とにかく新鮮だった。
ジフ
ハナ
ジフ
ジフはスケートリンクへ走り、氷を滑った。
ジフ
くるくる回ったり
ジフ
ジャンプしたり
ジフ
転んだり
高身長で紳士的な魔法使いというイメージが崩れているが、見ているこっちも楽しくなる。
ジフ
ハナ
ジフの手を握る。 手袋越しだから焼けてない…!
スーッと滑る。
ゆっくり滑る。
ハナ
ジフ
微笑むジフに、脈が狂う。
ハナ
ニヤけるのを隠すため、満面の笑みで誤魔化した。 ジフのおかげでハナは滑るのが得意になった。
ジフ
ハナ
ハナはすっかりジフのことを気に入った。 この人の命令ならなんでも聞いてしまいそうだ。 劇場は精霊もいて、光が強いのが難点だったが、黒い布を刃織っているおかげでなんとかなりそうだ。 ただ、本当にゆっくりと焼けていくことがひしひしと伝わる。 ジフはこれのために布を貸してくれたのかな...?と、ハナは心の中で嬉しく思った。 色とりどりの音色が靡く。 初めての音色にハナは興味津々だ。 そして劇。3本立てだった。 テーマは恋、王国史、友情だった。 最初に恋の話の劇を見た時、この気持ちが恋ではないかとハナは理解し始めた。 その次の王国史では、星の子や王国のことを語られて、歴史の偉大さを知り、最後の友情の劇では、優しさや勇気、見返りを求めないものをひしひしと伝えてくれた。 ハナの感性は研ぎ澄まされていく。
心に、今までなかったようなものが宿った気がした。
ジフ
ハナ
ジフ
ハナ
ジフ
こんな楽しい時間が、もっと続けばいいのに…