コメント
2件
自分のことを後回しにしてまで、結和さんを気遣う恵夢さん優しい〜! 尊いです、、、!!!
不意に、頭の上に冷たいものが 落ちてきたような感覚がした。
普久原 結和
思わず顔を上へ向けると、 今度は頬に水の粒が落ちてきた。
普久原 結和
雨は結構好きだ。
清々しさを感じられるから。
だからかな。
あたしは傘を忘れても あまり気にしない。
むしろテンションが上がって スキップしちゃう。
でもまあ、そんな悠長なことを 思っている場合じゃなかった。
雨足がどんどん強く なってきたから。
さすがにちょっとチクチクするな。
急がないと。
??
駆け出そうとした瞬間、 後ろの方から名前を呼ばれた。
振り返ってみると、 遠くの方に誰かいる。
普久原 結和
とりあえずその誰かの方へ 走って行ってみる。
すると正体が明らかになった。
普久原 結和
普久原 結和
富士見 恵夢
富士見 恵夢
普久原 結和
富士見 恵夢
富士見 恵夢
恵夢は自分の持っていた傘を 差し出してきた。
普久原 結和
富士見 恵夢
普久原 結和
富士見 恵夢
恵夢は傘の持ち手を強引に あたしの手に握らせると、 そのまま走って行ってしまった。
普久原 結和
なんとなく心配になったあたしは 彼のあとを追いかけることにした。
普久原 結和
富士見 恵夢
普久原 結和
富士見 恵夢
普久原 結和
叫びながら走り続けること数分、 気づくと恵夢とあたしは シェアハウスに帰り着いていた。
富士見 恵夢
普久原 結和
玄関から呼びかけてみる。
溝下 幸治
真っ先にやって来たのは 幸治だった。
ここで聴覚の鋭い瑞幹じゃない のはなんだか珍しい。
あたし達の姿を見て驚いている 幸治に恵夢が言う。
富士見 恵夢
富士見 恵夢
溝下 幸治
溝下 幸治
少しして幸治はタオルを 二枚持ってきた。
富士見 恵夢
溝下 幸治
富士見 恵夢
受け取ったタオルで 濡れていた頭を拭く。
やっぱり冴弥花が洗濯した タオルは肌触りが良い。
溝下 幸治
溝下 幸治
幸治が居なくなった後、 あたしより先に拭き終えた 恵夢が言う。
富士見 恵夢
富士見 恵夢
早歩きで廊下を進んでいく彼を 見送りながら、首を傾げる。
普久原 結和
やることってなんだろう。
こういう時環那だったら 何かわかったかもしれないなぁ。
そんなことを思いながら髪などを 拭き、自室へと急いだ。
普久原 結和
溝下 幸治
溝下 幸治
普久原 結和
それを聞いた幸治は急に叫んだ。
溝下 幸治
普久原 結和
普久原 結和
溝下 幸治
富士見 恵夢
富士見 恵夢
幸治の言葉を遮るように 恵夢が言った。
いつの間にか入ってきて いたらしい。
溝下 幸治
富士見 恵夢
普久原 結和
富士見 恵夢
普久原 結和
そうか。
恵夢はあたしを気遣って、 早めにお風呂に入れるように してくれてたんだ。
ようやくわかった。
溝下 幸治
富士見 恵夢
呆れ顔の幸治と 苦い顔をしている恵夢。
あたしは思わず慌ててしまう。
普久原 結和
富士見 恵夢
溝下 幸治
ほぼ同時に言われてしまい、 あたしはますます困ってしまった。