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母さん
母さん
ついさっき母にぶたれた頬を さすりながら
駅までの道を俺は歩いていた
悠真
悠真
生まれてこの方
俺は両親からぶたれたことなんて 1度もない
母からなんて怒られたことすら なかったくらいだ
こうして自分のことでぶたれたことで
俺は改めて母からの愛を実感した
と同時に胸の奥に どうしようもないくらいおおきな
切なさを抱いた
悠真
と
前からJKが歩いてきた
悠真
悠真
悠真
前から見覚えのあるシルエットが
夕日が逆光になっていえ見づらいが
あれは…
悠真
悠真
やべ
つい反射で
俺の事なんてわかるわけないのに…
みのり
案の定、妹は 怪訝そうな顔を俺に向けてきた
が
みのり
悠真
今お兄ちゃんって言ったよね?
みのり
みのり
悠真
悠真
まぁそうなるよね
逆光で表情がしっかりと 見えてなかったが
すれ違った時見たみのりの顔は
とてもやつれており
目の下にはクマがあった
そういえば
さっき名前呼んだのにそれを 疑問に思わなかった
それほど 精神をやられてるってことだろうか
これも俺が…
死んだせい…だろうか
本当に俺は死んだのか…?
悠真
悠真
悠真
俺が帰った頃には
時刻はもう19時を回っていた
ケバ母ちゃん
ケバ母ちゃん
悠真
悠真
そう言って俺は
ギャーギャーわめく ケバ母ちゃんの横を通り
俺の部屋に戻った
悠真
そう呟きながらも
俺は雑巾みたいな布団に寝そべった
俺は死んだ事になっており
気づいたらこの竹下悠真になっていた
信じたくはないが
悠真
俺が死んだということになっていれば
辻褄は色々合う
自分自身が死んだ時の記憶が無いのはよくわからないが
悠真
悠真
でっかい欠伸がでた
考えつかれた
ひとまず…寝よう…