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レイ

夜、めちゃくちゃ寒いっ!

ダフ

凄いわかる!

レイ

もうホッカイロ必要かな?

ダフ

僕は貼るタイプは苦手だから手に持つタイプがいいなぁ...

レイ

私は貼るタイプがいいかな...

ダフ

ヤバい。きのこたけのこ戦争ならぬ。貼る貼らない戦争起きちゃう!

レイ

ダフ、残念よ。私たち、わかり合えると思っていたのに

ダフ

れ、レイ!!きさまぁ!

ゼラ

茶番はいいから、早く始めなさいっ!

始まります ↓

レイ

わぁ.....

タミヤ

めちゃくちゃ積もったなぁ。

雨は上がり。基地の入り口から外を見ると白銀の世界が広がっていた。

ヤコブ

雪だあぁああああ!!

レイ

あ。

雷蔵

ちょっと!レイ、そんな格好でいたら、寒いからこれ着て!

雷蔵

ヤコブ!あんた、子供じゃないんだからはしゃがないの!!

ニコ

今のうちにがらくたの中から使えるものがないか探そう。

カネダ

そそそそうだね。

デンタク

では、僕たちは町の様子をみてきますね

レイ

気をつけて....

デンタク、雷蔵、ヤコブの三人は町へ残りは基地に残ることに。

ダフ

足元気をつけてね

レイ

うん....

レイ

わ"っ!

ズボっと深い所に埋まったレイ。その瞬間を見たカネダ。

カネダ

だ、大丈夫!?

レイ

う、うん....び、びっくりした。

ニコ

気を付けろよ。がらくたの中には切れるものもある。

タミヤ

レイ、抜けれるか??

レイ

ごめん...無理かも....

カネダ

ぼ、僕に掴まって...

カネダに伸ばされた手をつかみ、引っ張り出してもらうレイ。

カネダ

よ、いしょ...

レイ

まだ、足が....

カネダ

んしょー!!

すぽんっ!

レイ

!?

カネダ

あ!?

ずさささささっー!!!

レイがすっぽ抜けた拍子にカネダはレイの手を掴んだまま後ろに倒れた。

もちろん、レイも一緒に。二人は雪に埋もれたがらくたの山を滑り台のように滑り落ちたのだ。

ダフ

カネダくん!?レイちゃん!?

タミヤ

大丈夫か!?

カネダ

れ、レイちゃん大丈b

カネダはギュッと閉じていた目を開けるとなんとレイに床ドンをしていた。

レイ

......。

カネダ

😧

カネダは魚のように口をぱくぱくさせて何も言えなくなってしまった。

おまけに動けなくなってしまった。

レイ

........。

レイはカネダを見て、瞳孔を大きく開いてはいるがカネダを突飛ばしたりしないが。

カネダ

........////

レイ

カネダ....

カネダ

レ、レイちゃん、僕....

タミヤ

おーい?カネダ?

カネダ

あ、....う、なんでもない....

タミヤにがっつり見られ、カネダはのそのそとレイから退ける。

ダフ

二人大丈夫だった??

レイ

うん。

レイ

カネダは?けがしてない?...

レイは起き上がると、カネダの両頬に手を添える。

カネダ

へ、へへ平気だよ。

レイ

よかった...

タミヤ

....。

カネダ

じゃ、じゃあ僕はあっちをみてくるから.....

レイ

あ、うん?....

カネダは帽子を深くかぶり、そそくさとがらくたの山のほうへ行ってしまった。

タミヤ

立てるか?

レイ

うん。大丈夫、自分で立てるよ...

と言いつつも、タミヤの手を取り、立ち上がるレイ。

タミヤ

なぁ....レイ。

レイ

ん?

タミヤ

お前、カネダのことどう思う??

レイ

.....。

がらくたの山でダフとニコと会話をしながら作業員するカネダを見ながらレイは言う。

レイ

カネダはいいこだと思うよ...

レイ

....優しくて、真っ直ぐな子。

レイ

なのに、いじめられてるなんて、信じられない.....

タミヤ

うん...俺もそう思う。

レイ

でもね、カネダも私と同じで

レイ

何かにすがってないと、駄目になる....

タミヤ

....レイ、カネダは

レイ

知ってる。

タミヤ

レイ

ニコの気持ちも、タミヤの気持ちも...

レイ

多分、皆同じ気持ち....

タミヤ

レイ、俺...

レイ

待って、

レイ

まだ言わないで。

レイはタミヤの手に自分の手を添えた。わかっている。

わかっているからこそ。聞くのが怖いのだ。

レイ

何も、まだ言わないで。

レイ

今の関係を壊したくないの。

タミヤ

......。

レイ

ごめんね。気持ちの整理がついてから聞くから。私のわがままだから。

タミヤ

....わかった。待つよ。

そう、自分のわがままだ。

そして、自分はずるい。相手の気持ちを知っていながら逃げている自分が。

レイ

....ごめんね。

タミヤ

...おう。

二人は何もなかったかのようにがらくたの山に戻り、作業を再開する。

雷蔵

ただいま~!

ニコ

! ゼラ!!

ゼラ

やぁ、諸君。全員いるな?

しばらくして基地で待機していると、外の様子を見に行った雷蔵達とゼラとジャイボが帰ってきた。

レイ

おかえりなさい....

ゼラ

レイチェル、お留守番はできたか?

レイ

子供扱いしてる?....

ジャイボ

子供でしょ?なんも間違ってないし。

レイ

一歳しか違わない..‐

ジャイボ

うるさい~

雷蔵

喧嘩しないの。

タミヤ

んで?町はどうだった??

デンタク

昨日の雪で町のあちこちが積もってました。

ヤコブ

そ~れと..

ゼラ

.....町で変な占い師が広場で演説をしていた。

ダフ

どんな演説を??

ゼラ

『次の満月までに生け贄を捧げろ』とか

ジャイボ

きゃは、生け贄は金髪がいいってさ!!

全員

!!

レイ

.....金髪

カネダ

つ、次の満月って....

レイ

ブルームーン.....

ニコ

青い、月.....

デンタク

生け贄、金髪.....

ゼラ

.....レイチェル。君は本当にどこからきたんだ。

チリン....

レイ

私?....

ゼラ

前から僕は疑問だった。

ゼラ

君は元々、この螢光町にはいなかった。だが、ライチの行動範囲はこの町のみ。

ゼラ

だが、僕はこの螢光町にきてから、金髪でガードナーという名字を聞いたことがない。

レイ

.....

ゼラ

だが、ライチは連れてきた!

ゼラ

こうして、僕でも触れられる!君は実在する!!

ゼラ

だが、君は...本当にこの町の者なのか。

レイ

....。

ゼラ

<青き月が満ちる時、異界の門開かれん 水面に写りし、真の正体と願いを贄に来たりし時を遡れ。 さすれば、全てはあるべき姿に戻るであろう>

ゼラ

これは、君の事を指しているのではないのか。

レイ

わからない。私がどこからきたのかなんて、わからない。けど

レイ

真の正体なら、ゼラ達に暴かれた。偽りの姿なんてもう作れない。

レイ

私は私。

レイ

それ以下でもそれ以上でもないわ。

ゼラ

それが君の答えならば、魔女ではないんだな?

レイ

魔女じゃない。

ゼラ

そうか....。

ゼラは眼鏡をかけ直すと、玉座まですたすたと歩き、腰を落とした。

ゼラ

レイチェル=ガードナー。しばらく君は基地から出ないこと。

ゼラ

そして、僕が留守にしている間に聞いたという謎の言葉。それを調べるのだ。

全員

はい!!ゼラ!!

レイ

.....。

レイは一人。忘れていた何かを思い出せそうな気がしていた。

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生け贄になった少女は光を見つける

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