鬱病

元々いた場所に戻ると、カナダだけではなく俺以外全員戻って来ていた。

買い物が終わった親父も。

カナダが、そう俺に問いかけて来た。

俺はさっきあった事を素直には言わずに、「本を見ていただけ」と伝えた。

そしたら、「そうなんだ」とカナダが言った。

親父が買い物を終わらせたから次の場所へと移動する。

最後はゲームセンター。

ニュージーランドが行きたいと言っていた所だ。

ゲームセンターには面白い機会が沢山ある。

3人共、余っている金で遊んでいる。

俺と親父は3人の気が済むまでカフェで待っている事にした。

すごく大人びているカフェに来た。

俺達は2人席に案内された。

2人でコーヒーなり飲みたい物や食べたい物を、頼んだ。

親父は紅茶とクッキー。

俺は、コーヒーだけを頼んだ。

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俺と親父は紅茶やコーヒーを飲みながら3人が来るまで優雅な時間を過ごした。

コーヒーを一口飲むと、口の中がコーヒーの苦さでいっぱいになった。

でも、それがまた癖になる。

何十分か経ってから3人が戻って来た。

ゲームセンターで遊んでいただけなのにこんなに時間がかかるのか。

まあ、楽しいとすぐ、時間が過ぎてしまうからな。

俺達は会計を済ませ、店を出た。

今日は本当に楽しかった。

こうやって家族と一緒に出かける事は凄く楽しい。

また、一緒に来てみたいものだ。

そうして俺らはほのぼのと家に帰った。

オーストラリアとニュージーランドはゲームセンターに行った時に、はしゃぎ過ぎたのか、ソファにダイブしている。

親父が「だらしない」と2人に言う。

2人は「別にいいじゃん」と言い返す。

その光景が面白く、俺はくすっと笑った。

その後は皆、順番に風呂に入り、俺とカナダで晩飯を作った。

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皆は食卓に並ぶ飯を見て、目を輝かせている。

ニュージーランドは誰よりも早く食べている。

食いしん坊だなと思う。

それからみんなで晩飯を食べた。

その後皆は、自由時間にしてのんびりしていた。

俺は、勝手に流れているテレビを見ていた。

どうやら今やっている番組は、雑学みないなやつらしい。

専門の人がなにか話している。

俺にはよく分からなかった。

でも、暇潰しになるから最後まで見た。

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皆、寝る準備をしている。

俺もそろそろ寝るか。

俺達は各自、自分の部屋に戻って行った。

俺はベッドに座る。

皆がいる所では考えなかったけれど、今日日本にあった時、何か不自然だった。

いつもの様な、にやけた顔を今日はしていなかった。

なんて言うか、少し悲しそうで申し訳なさそうな顔をしていた。

日本のあんな顔、一度も見た事がない。

不思議で、不思議で仕方がなかった。

そして、急に好きとか言われて…

どう言う好きなのかよく分からない。

許してあげたから嬉しくて好きって言ってしまったのか、恋愛的な方で好きなのか。

そして最後の、何か言いたげな顔。

少し不安そうな顔をしていた気もする。

もう、よく分からない。

何もかも、分からない。

何がしたいの？

俺に、何を伝えたかったんだ？

…

こんな事考えてたって仕方がない。寝よう。

俺は目を閉じ、眠りについた。

おまけ

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