シモンぬ
シモンぬは勇気を出して来た道を歩いて戻った。すると緑色のバケモノはシュルシュルと音を出して縮んでいくではないか。シモンぬは様子を見ている。 すると緑色の液体を撒き散らしながら人の形になり液体が蒸発していく。そうすると中から現れたのは阿部一族のアベベだった。
シモンぬ
菊池師範に倒されたと思ったアベベは緑色のバケモノに姿を変えていたのだ。
阿部一族のアベベ
シモンぬ
阿部一族のアベベ
シモンぬ
阿部一族のアベベ
シモンぬ
阿部一族のアベベ
シモンぬ
アベベは緑色の液体を撒き散らしながら液体に包まれ巨大化していく。
シモンぬ
大きくなった緑色の液体が固形になり人の身体を失ったかと思うと 頭はカモシカ、足はトラ次々とあのバケモノに変わっていく。 シモンぬはちびってしまいそうな気持ちだったが師範を取り戻すため身構えていた。 学校の中を見渡すと壊れたパイプ椅子があり一本のパイプがむき出しになっている。シモンぬはパイプの接合部を外して鉄パイプとして武器にした。
シモンぬ
緑色のバケモノの腹にに対して鉄パイプを突き刺しグリグリとえぐる。 バケモノはウギャーと声をあげて動き回る。シモンぬは身体を鉄パイプから剥がれ落ちないように縮こまり振り落とされないようにした。 そうこうしてるうち固形のヌルッとした白い液が飛び出してあたりをバタバタバタバタと液体を撒き散らした。 固形をこじ開けてみると菊池師範がぐったりとしたまま現れた。
シモンぬ
シモンぬは師範を背負うとバケモノから距離を取り全力で走っていった。 大柄な師範である。背負って走っても速度は出ない。スタミナがなくなり足がほつれ汗だくになる。しかしシモンぬは走り続ける。顔が真っ赤になり鼻血が出たがそれでも止まらない。
シモンぬ
力を振り絞り学校の校庭まで逃げ延びると師範を背負ったまま前のめりに倒れた。 今まで出したことのない力を出し疲労困憊だが見たこともないバケモノから逃げるために火事場の力だったのだ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!