ジリジリと照り付ける太陽で 校庭の砂が白く光る。
夏川紗英
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
食パンを齧りながら見た ニュースを思い出す。
俺は敢えて今 知ったような口ぶりをした。
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
隣の彼女は頬を赤らめて 完全に茹だった様子だ。
木陰にしゃがみ込んで 遠くに他の生徒を眺めると、
2人だけの空間になったような 気がしてならない。
なんて、ポエマーみたいで 気恥しいけど。
夏川紗英
夏川紗英
黒尾鉄朗
彼女も同じことを 思っていたらしい。
それだけで鼓動が早まる。
なんて返そうかと 頭をフル回転させて口を開いた。
体育教師
夏川紗英
黒尾鉄朗
熱血体育教師の怒号で
“ 2人の空間 ”は 簡単に打ち破られ、
俺達は目配せして 各々の持ち場に戻った。
夏川紗英
黒尾鉄朗
夏川紗英
体育が終わって教室に戻る。
冷房が効いた室内で、
自分の席に座りながら 前の席の彼女に声をかける。
夏川紗英
黒尾鉄朗
夏川紗英
プンスカと怒る彼女も可愛い。
ニヤける口元をさり気なく 手で隠して続ける。
黒尾鉄朗
夏川紗英
隠していたポカリを 頬に当てると、
細い指が受け取る。
夏川紗英
黒尾鉄朗
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
体育でサボりが バレた時に彼女が、
“ 体調が悪くて 付き添ってもらってた ”
と言ったことで説教を免れた。
機転が利いて 少しズル賢いのが
彼女の憎たらしくも 可愛い所だ。
夏川紗英
夏川紗英
夏川紗英
謙虚さもありつつ 甘えることもできる所も。
何もかもが 俺の気持ちを膨らませる。
窓の外では セミの声が鳴り渡っている。
高校最後の夏が始まった。
コメント
7件
初見失礼します !! 他の人が作った作品はあまり見た事がないのですが、てまりさんの作品が私の好み過ぎるのでたくさん作品読ませてもらいます !! 書き方上手すぎます 🥹🫶🏻
ポンポン神作を作れるてまりんスゴすぎる。ガチで。天才……!!!!
なんかほんとにそう感じただけなんだけども‼️‼️ なんかいつもと書き方というか違う気がする😻 少し大人っぽい夢小説めためた好みです💖 やっぱりクロ視点って最高だねありがとうございました🥹💞 さえちゃんずる賢いのめっちゃ好きクロに合う🫵🏻💖 クロにポカリ渡してもらえる世界線行ってきます🤦🏻♀️