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「お嬢様。朝ですよ」

○○

おはよう…

フョードル・D

おはようございます。今日は__

○○

いいっ!言わなくていいっ!!

今日は人生最悪の日かもしれない…

なぜならば…

フョードル・D

あらあら、次期旦那様に失礼ですよ

○○

ヤダヤダ結婚したくないっ!

○○

ずっとここに住みたいっ!

結婚を前提にお見合いを今日するからだ。

○○

ていうか何でこんな事になったの?!

○○

可笑しいよ世の中は!!

フョードル・D

立場上こちらの方が弱いんです。恨むのなら、ご自身のお顔を

どうやらお見合い相手は私の顔に惚れて結婚を申し込んできたらしい。

それにお父様は大歓迎。そりゃそうだろうね。娘が地位の高い男性と結婚するのだから。

○○

よぉし、今からこの憎たらしい顔に傷をつけてやるっ!!

○○

後処理よろしくっ!

フョードル・D

お待ち下さい。その行動力には尊敬しますが、私がこの場にいる限りお嬢様のお顔を傷付かせる訳にはいきません

そう言ってフョードルは私の手を片手で掴んでナイフを取り上げた。

○○

離してっ、きゅんきゅんするけど今は違うっ!!

フョードル・D

何意識してるんですか、お嬢様

○○

い、意識してないしっ!

上手く誤魔化せたか…?

フョードル・D

そうですか、少し残念です

この言葉を聞いた時、なぜか心がきゅっとなった。 フョードルも私のこと意識してるの…??

○○

というか、どうにかしてよ!!

○○

昔「私に不可能はありません」とかイタイこと言ってたじゃん!

私は照れ隠しで古傷えぐるような事を言ってしまった。

フョードル・D

お嬢様の幻聴では?私にはどうする事もできません

○○

じゃあ今日のお見合いが始まるまで、お散歩に付き合って…!

お見合いをしてすぐ、私は結婚をしこの家を出ていかなければならない。 フョードルとも過ごせるのも残りわずかだ。

フョードル・D

かしこまりました

彼は優しい眼差しで私の我儘に答えてくれた。 私はそんな彼が好き。

許されない恋だとしても、私は彼を想い続けるだろう。

綺麗な青空。宝石の様に輝く花々。

全てのものが私の結婚を喜んでいるかの様に完璧。

これを最低と思うのは私だけか。

○○

風が気持ちいね

フョードル・D

えぇ、そうですね

ふと、美しく咲いている花に目をやると、可愛らしい色のリナリアの花が目に止まった。

○○

リナリアだ…可愛い

私はリナリアの花を少し摘んで、フョードルに渡した。

フョードル・D

これを私に?

○○

うん。フョードルに似合うと思って

フョードル・D

ありがとうございます。大切にしますね

○○

これで贈れるのは最後だしね

フョードル・D

私がいなくて夜な夜な泣いたりしないと良いですね

彼は冗談混じりの言葉を吐いた。 やめてよ。本当に泣きそう。

○○

今まで私がしたことある?

フョードル・D

過去に数回ほど

○○

………まぁあの頃は幼かったから

フョードル・D

ふふ、ですね

こんな会話をするのも後少ない。

そう思うと尚更離れたくなかった。

○○

…もう時間ね

私は深呼吸をして彼に消えそうな声で言った。

○○

行ってきます

フョードル・D

いってらっしゃいませ。

彼も同様。優しく、今にも風に攫われそうな声で答えた。

私は彼に背を向けて歩き出した。これが、最後の会話になると知らずに。

フョードル・ドストエフスキーの短編集。

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コメント

2

ユーザー

感動物語じゃん。続き気になる✨ その結婚ちょっと待ったー!とか言ってドス君来たら面白いな

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