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カタリナ
カタリナは莉犬に手を引かれながら城の外へと足を踏み出していた。
莉犬
莉犬は振り返りながら悪戯っぽく笑う。その表情は明るくて無邪気だが、どこか寂しさを隠しているようにも見えた。
なんだか……莉犬君、無理して笑っているような気がする
カタリナはふとそんなことを思ったが、深く考えずに彼についていくことにした。
2人が辿り着いたのは、静かな湖のほとりだった。
カタリナ
カタリナは思わず声を上げた。水面は透き通るように美しく、陽の光を反射してキラキラと輝いている。湖の周りには色とりどりの花が咲き、穏やかな風が吹いていた。
カタリナ
莉犬
莉犬は得意げに笑いながら、湖のほとりに腰をおろした。カタリナも隣に座る。
莉犬
カタリナ
莉犬
カタリナ
莉犬は少しだけ表情を曇らせた。
莉犬
カタリナ
突然の言葉にカタリナは驚いた。
莉犬
莉犬のオッドアイが湖の水面を見つめる。
莉犬
カタリナ
カタリナは莉犬の寂し気な横顔をじっと見つめた。
莉犬
カタリナ
カタリナがそういうと、莉犬はふっと微笑んだ。
莉犬
カタリナ
カタリナは何か言いたかったが、言葉が見つからなかった。莉犬が抱えてるものは、きっと長い時間をかけて積み重なったものなのだろう。
その時ーー
ころん
遠くから聞きなれた声が聞こえてきた。
莉犬
莉犬が顔を上げると、湖の向こう側からころんが手を振っていた。
ころん
莉犬
ころん
ころんがムスッとした顔で近づいてきた。
莉犬
ころん
莉犬
ころん
莉犬
カタリナ
カタリナが間に入り、2人の言い合いを止める。その様子を見て、莉犬がクスクスと笑った。
莉犬
ころん
ころんは胸を張る。
ころん
莉犬
ころん
莉犬
ころん
ころんが笑いながら服を脱ぎかけたその時ーー
???
カタリナ
静かな声が響いた。
振り返ると、そこにはるぅとが腕を組んで立っていた。
るぅと
ころん
るぅと
ころん
カタリナ
カタリナは苦笑いした。
莉犬はそんな二人を見て小さく息をついた。
莉犬
その呟きに、カタリナはそっと寄り添った。
カタリナ
莉犬
莉犬の瞳に、少しだけ光が戻った気がした。