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佐久間大介

まずい…

佐久間大介

彼奴完全に勘違いしてる

佐久間大介

やっぱり正直に言うしか…

小鳥遊冬葵

佐久間くん

小鳥遊冬葵

あの ,さっきの消しゴム……

佐久間大介

ああ , ごめん

佐久間大介

ほんと助かった , ありがと

消しゴムを小鳥遊に渡す

小鳥遊冬葵

ううん , 大丈夫

下を向いたまま一向に動かないため 不思議に思い , 声をかけてみる

佐久間大介

どうかした ?

小鳥遊冬葵

ねぇ , 佐久間くん

小鳥遊冬葵

もしかして…見た ?

佐久間大介

へ ?

小鳥遊冬葵

やっぱり見たんだぁ…

恥ずかしさから思いっきり顔を隠す

佐久間大介

……ごめん

小鳥遊冬葵

ううん , 謝らないで

小鳥遊冬葵

むしろお礼を言いたいくらい

小鳥遊冬葵

ずっと不安だったんだ

小鳥遊冬葵

からかわれたらどうしよって

佐久間大介

そんなことするわけないじゃん!

小鳥遊冬葵

内緒にしてくれてありがと!

ぱんっと手を合わせる

佐久間大介

小鳥遊さんはしないの ?

小鳥遊冬葵

え ?

佐久間大介

告白

小鳥遊冬葵

私なんて無理無理無理 !

小鳥遊冬葵

きっと他に好きな人いるだろうし

佐久間大介

小鳥遊さんだったら全然無理なわけないじゃん!

小鳥遊冬葵

佐久間くんは優しいね

小鳥遊冬葵

でもね , 今は見てるだけでいいの

小鳥遊冬葵

初恋だから大事にしたくて

佐久間大介

……わかるよその気持ち

小鳥遊冬葵

佐久間くんも好きな人いるんだね!

佐久間大介

え , ま…まぁ

小鳥遊冬葵

佐久間くんはいい人だから大丈夫だよ

小鳥遊冬葵

応援してるね

佐久間大介

ありがと

佐久間大介

俺も応援してるよ

小鳥遊冬葵

じゃあ2人だけの秘密ね!

佐久間大介

分かった , 約束な

2人は笑い合って指切りを交わした

佐久間大介

(絶対守るよ , 小鳥遊さんの幸せ)

佐久間大介

(何としてでも俺が守るから)

○ 屋上にて ○

佐久間大介

悪い , 待ったか ?

阿部亮平

いや , 大丈夫だよ

お互いに近づいていく

佐久間大介

頼む ! このことは内緒にしてくれて!

阿部亮平

ごめん !

ほぼ同じタイミングで お互いに頭を下げた

阿部亮平

え ?

佐久間大介

消しゴムの事誰にも言わないで欲しい

阿部亮平

別に言わないけど

阿部亮平

俺に何の得もないし

佐久間大介

からかったり , 話のネタにはなるじゃん

阿部亮平

いやだから , 俺に何の得もないでしょ

佐久間大介

……お前良い奴だなぁ!

阿部亮平

は ?

佐久間大介

そっかぁ

佐久間大介

そういう所に惚れたんだよなぁ

阿部はと驚きながら 佐久間を見ている

佐久間大介

あ , 違…

佐久間大介

今のはそういう事じゃないからな?!

阿部亮平

佐久間…

阿部亮平

俺なんもわかってなかったから

阿部亮平

今まで気を持たせるような思わせぶりな態度取ってたんなら謝るから

佐久間大介

だぁから , 違うって!

佐久間大介

あの消しゴムはそういう意味じゃないんだって!

阿部亮平

ならどういう意味?

佐久間大介

ああもう!!

佐久間大介

とにかくあのことはわすれてくれていいから!

佐久間大介

じゃあな!

それだけ言うと出ていこうとする

阿部亮平

佐久間はそれでいいの?

佐久間大介

ああ?

阿部亮平

いや、なんていうか

阿部亮平

佐久間の気持ちまで無かったことにしなくてもいいんじゃないの?

阿部亮平

いい返事は出来なくて申し訳ないけど

佐久間大介

…俺の気持ち

佐久間大介

阿部 , 俺は……

思わず涙が出てきてしまう 急いで涙を拭う

阿部亮平

泣かないでよ

佐久間大介

俺だってお前の前て泣きたくねぇよ!

阿部亮平

けど、やっぱり佐久間とは付き合えない

阿部亮平

ごめん

佐久間大介

……やっぱり1発殴っていい?

阿部亮平

なんで!

佐久間大介

俺の気がすまねぇ…

阿部亮平

あ、ちょ…ちょっと待って!

阿部を追い詰めれば グーで壁を殴りつけ顔を近づける

佐久間大介

(そっか、こいつだったんだ)

○ バレンタインの日 ○

佐久間大介

ほんっとに俺が貰って良かったの?

小鳥遊冬葵

うん ,

小鳥遊冬葵

食べてくれる人いなかったら捨てるところだったよー

佐久間大介

ええ , もったいない!

佐久間大介

こんなに美味しいのに!

小鳥遊冬葵

ありがと(ニコッ

小鳥遊冬葵

はぁ , でも渡すのって難しいね

小鳥遊冬葵

緊張しすぎてダメだなぁ , 私

佐久間大介

(あれは本当は阿部に渡すつもりだったんだ)

佐久間大介

(だけど , それでも俺は…)

佐久間大介

(あの日からずっと)

佐久間大介

バカみたいだけど本気で好きだったんだ

泣きそうな顔になりながら 阿部に訴えるように喋る

佐久間大介

お前には分からないだろうけどな

壁から手を離せば阿部から離れ 悲しそうな顔をしながらその場を去っていく

, 消 え た 初 恋 ,

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