⚠紫赤
がちゃりと玄関のドアを開けると、るぅとくんとジェルくんがバスタオルを持って待っていた。
俺達がびちょびちょに濡れているのを見て、ふたりはすぐに駆け寄ってきてくれた。
root
jel
お風呂は沸いてんで。とジェルくんが乾いたバスタオルを渡してくれた。
なんてできた弟達なんだろう。
お兄ちゃん感動してきたよ。
nanamori
髪の水分を拭き取りながら莉犬くんの方を見ると、るぅとくんにわしゃわしゃと髪の毛を拭かれていた。
雨が降る中長い時間走っていたからか、されるがままに目を瞑っている様子が可愛らしい。
流石に疲れたのだろう。
nanamori
ri−nu
ri−nu
nanamori
nanamori
ri−nu
ri−nu
nanamori
ri−nu
そう淡々と話す莉犬くんに呆気にとられる。
どんぴしゃだ。すごい。
莉犬くんに向かってぱちぱちと手を叩くと、当たった?とはにかむ莉犬くん。やっぱり可愛い。けど、
nanamori
ri−nu
nanamori
nanamori
ri−nu
でも…と唸る莉犬くん。
なにか言いたげにしていたが、莉犬くんの口からは何も出てこなかった。
これだけ言ったのだから流石に先に入ってくれるだろう。
莉犬くんの言った通り身体は少し冷えているのかもしれない、すぐに新しい服に着替えないと。
そう思っていたときだった。
root
るぅとくんがそう言ったのは。
jel
nanamori
ri−nu
るぅとくんの発言に乗り気のジェルくんと俺に、困惑している莉犬くん。
目をぱちぱちと瞬きさせこちらを見る莉犬くんに、俺はにこりと微笑んだ。
なんで乗り気なんだって?
誰にも言っていないけれど、俺と莉犬くんは兄弟であり、恋人なのだ。
秘密にしてと莉犬くんに言われているから、人前ではあまりいちゃいちゃすることができない。
だからこそ、一緒に入りたいのだ。
ほら行こ。と手を差し出すと、莉犬くんは眉をハの字にしておずおずとこちらを見た。
ri−nu
jel
ri−nu
root
俺はうんうんと頷いた。
nanamori
ri−nu
nanamori
ri−nu
顔を真っ赤にする莉犬くんに優越感を覚える。
莉犬くんの可愛い顔は俺しか見ちゃだめなのだ。なんて独占欲も湧いてきた。
本当、それくらいかわいい。
ri−nu
nanamori
やっと了承を得た俺は、莉犬くんにぎゅーっと抱きついた。
jel
root
ri−nu
root
jel
どや、と効果音が出そうな笑みを浮かべるるぅとくん。
張り切ってるのはいいけれど、怪我にだけは気をつけてほしいものだ。
ri−nu
jel
root
やっぱりいい子だ。俺の弟たちは。
そう改めて思いながら、俺たちはお風呂場へと向かった。