勇者
まぁ、ルビィの事に関してはもういいとしてだ
勇者
あの蛙は一体何者なんだ?
ネムコ
たしかにな
ネムコ
ルビィと話していたところを見ると知能は少なくともあるようだし
ネムコ
あの蛙についてルビィはなにか分かるのかな?
ルビィ
んぇ?
ルビィ
何も聞いてなかったんだけど
勇者
あの蛙は何者なんだ?
ルビィ
さぁ?
勇者
さぁ?ってお前な…
ルビィ
魔物であることには変わりないんだけど
ルビィ
敵意もないし
勇者
お前を連れ去った張本人なのにか?
ルビィ
それはなんか私を連れ去れば自分の元に来てくれると思ってたみたいで
ルビィ
実際敵意もないし戦闘に関しては私ら妖精なんかと変わらないくらいないわね
勇者
だがまだ無害とは決まった訳では無い
勇者
この辺にそれだけ賢い魔物が居ることはそうそうないからな
勇者
もしかすると知将なのかもしれない
ネムコ
でもそれだとあの蛙自らが出てくる理由にはならないんじゃ?
勇者
あえて自分が出ていき囮になるなんて可能性も無い訳では無いだろ?
ネムコ
まぁ…それはそうだが……
キュティ
そんなに考えるんなら直接聞けばいい話だろ?
ルビィ
じゃあ私が聞いてこようか?
勇者
お前はダメだ
ルビィ
なんで!?
ルビィ
だって私あの蛙とついさっきまで話してたんだよ?
ルビィ
初対面のみんなよりは交渉とか上手くいくかもしれないじゃん!
勇者
だとしてもダメだ
勇者
お前は頭が悪いからな
ルビィ
何それ!
勇者
現に何も考えないで入口付近でフラグ建てるからこうなってんだしな
ルビィ
うぐっ……
ルビィ
そこをつかれると反論の余地が…
勇者
ここは僕がやる事にするよ…
ネムコ
嘘の情報も渡されるかもしれんぞ?
勇者
ならみんなで僕が貰った情報について話し合えばいいだけの話だ
キュティ
油断もしないようにな?
勇者
まぁ戦闘技術は無いに等しいみたいだから大丈夫だとは思うけどな
フェニィ
備えあれば憂いなし です!
勇者
んん?
勇者
それは少し違うような…
勇者
まぁいいや
勇者
とりあえず話してくる
勇者
どうもこんにちは
カエル
ん?
カエル
おめェがあの嬢ちゃんの言ってた勇者様か?
勇者
まぁ一応勇者です
カエル
んでなしてこんななんもねぇ洞窟さに来たんだべ?
勇者
このペンダントに似た鉱石があるみたいなので
カエル
ちょいとそのペンダント見してもろうていいかな?
勇者
どうぞ
カエル
うぅむ…
カエル
これは鉱石と言うよりは水晶なんかに近いかな?
勇者
してそれはここにあるのでしょうか?
カエル
あぁあるね
カエル
だけどもその水晶さはこの洞窟の1番奥
カエル
そこにほんの少しだけであるがあるな
勇者
その場所までの案内などはできるでしょうか?
カエル
それは難しい話だね〜
勇者
と、言いますと?
カエル
こう見えてもオラはこの洞窟の1番奥に住んでた魔物でな
カエル
まぁそれは少し前の話なんだけども…
カエル
今じゃこの奥は調子に乗った若造達に乗っ取られちまってよ
カエル
オラも昔ほどの力はねぇ
カエル
だからそいつらと戦う術もねぇんだ…
カエル
しかもその若造達は人間に対し酷く憎んでるようでな
カエル
恐らくだが話し合いも通用はしないだろう…
勇者
あなたは人間に対し憎むなんて感情はないのですか?
カエル
昔はあったさ
カエル
オラの仲間も家族もみんな殺られてな
カエル
その復讐のためにずっと戦ってきたさ
カエル
だども途中でおらは気付いた
カエル
この行為こそが愚かなものだとな
カエル
どちらかが手を出せばやられた方も手を出す
カエル
その繰り返しで今も尚争いの世が続いている
カエル
オラは人間を滅ぼせば死んで行った仲間や家族は報われると信じておった
カエル
だが実際はそんなことは無い
カエル
それをオラは気づいたんだ
カエル
だからオラは自ら戦う力を捨てこの洞窟でひっそりと生きることを決めたんじゃ…
カエル
だが、オラの平穏な暮らしは終わりを告げ
カエル
先程述べた怒りに身を任せている若造達によりこの洞窟は占拠され
カエル
今じゃここは無法地帯のようなものよ
カエル
戦闘技術を失ったオラは最奥の道を知ってても案内も出来ねぇ
カエル
教えてもいいが複雑な場所ゆえ案内した方が楽なのは確かなんじゃよ…
勇者
なるほど…
勇者
つまり今の世の中あなたのような争いを好まぬ者も現れる中
勇者
その逆である争いを好むものとで対立が起き出してるのですか
カエル
あぁ…
カエル
今の若造達に争いは何にもならぬと教えることが出来るものは数少ない
カエル
オラがそれを教えたくとも力なくては何も…
勇者
んじゃ僕達と同行してくれよ
カエル
なんだと?
勇者
戦闘技術が無くてもその辺はこちらでカバーする
勇者
アンタは道さえ教えてくれれば構わない
勇者
アンタは僕らに身を守ってもらえるので最奥の魔物を説得できる
勇者
僕らは最奥にあるその水晶を手に入れることが出来る
勇者
お互い良い事尽くしだろ?
カエル
だがオラみてぇなのが着いて行ってもいいのか?
勇者
大丈夫だろ
勇者
もうこっちには獣人もいるし
勇者
今更魔物が仲間になろうと大丈夫だろ
カエル
そうか…
カエル
それなら道案内はおらに任せて欲しい
勇者
じゃあ早速連れて行ってくれよ
カエル
わかっただ
あっさりと話をつけて最奥に連れていってもらうことになった勇者一行
その話の中で魔王軍の問題に首を突っ込む事になるとはまだみんなは知る由もない…






