こさめ
じゃあ、もう、なつくん、と
こさめ
はなせ、ないの、?
途切れ途切れの声は、
俺の心に刺さった。
LAN
…ッ、めが、覚めればだけど…、
LAN
覚めない、方が、確率が高いって…
…俺の中にはやっぱり
もう何もなかった。
確率が高いだけで、 低くても信じろって、みんな言うけど
そんなん、無理じゃん。
すち
…ッ、おれがっ…
俺のせい、なんだろう。、
すち
俺が、ちゃんと、できッ
ぱぁんっ、
と、音が聞こえる、
その瞬間と共に、
俺の頰に、 熱のような刺激が伝わった。
みこと
ッ、いっつもいっつも…ッッッ!
横目にその、叩いた主を見ると
目を赤く腫らしたみことちゃんがいた
みこと
なんで、君は自分が悪いって言うのッ⁉︎
みこと
誰かが君を責めたのッ?!
みこと
君がちゃんとしてたか、してなかったかで変わりやしないよ!!!
みこと
なっちゃんは、…ッ!!!!
みこと
ッなっちゃんは!!!!!!
みこと
君にそう、思って欲しいからって、目を瞑ったんじゃないッ!!!!!!
すち
…ッ…!
いつも温厚なみことちゃんは、
今日初めて俺に怒鳴った。
赤く腫れた目も、
充血した瞳も
全て俺の知らない、 みことちゃんだった。、
LAN
ッ、みこと、病院だから…
そうあやすらんらんの声も聞かず、
みことちゃんはまた声を荒げた。
みこと
君はなんだ、自分がだめだとでも言いたいのか?!
みこと
過去のことなんて、忘れろよッ!!
みこと
ずっと、引きずってんじゃねーよッ!!!
みこと
ッッッ馬鹿!!!!
その一言は、案外響いた。
俺は、ー…
すち
ッなんも、何にも知らないくせに!!!
すち
お前らには、わかんないだろうけど、
すち
俺と暇ちゃんは、約束したんだッ!!
『…ずっと一緒』
すち
ッ、う、うう''ぅ''う''ッ……、
もう何も考えたくなかった。
気持ち悪かった。
俺は胸を抱えて泣いた。
叩かれた頰はまだ少し痛かった。
暇72
すーちっ!
暇72
何泣いてんだよ、!
暇72
…1人?やだの?
暇72
そっか、
暇72
なら俺が一緒にいてやるよ!
暇72
ほら、手繋いで!
暇72
どっか行こうぜ!
暇72
誰も知らないようなとこ!
暇72
『ずっと、一緒に』
暇72
約束だぞ!
『いつか消える、
その日までー…。』