合宿一日目の夜。
練習と夕食を終えて、
高校に常設された シャワー室で汗を流す。
髪を拭きながら 脱衣所を出ると、
廊下を歩く 小さな背中が見えた。
黒尾鉄朗
白石汐凪
うじうじしてると 気配で気付いたのか、
白石が振り返って 声をかけてくれた。
同じく風呂上がりなのか 長い髪が濡れている。
黒尾鉄朗
昼に見た 可愛らしい印象とは一変、
どこか色気を感じる姿に 動揺してしまう。
白石汐凪
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
白石汐凪
白石汐凪
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
白石汐凪
白石汐凪
柔らかそうな頬を 揺らしながら笑う。
前髪から落ちた水滴が 黒いTシャツに染みた。
気付いたら手が動いていて。
黒尾鉄朗
白石の首にかけられた タオルの片端を取って
頭の上に乗せる。
我に返った俺の手が 白石の頭上をさまよい、
最終的には ぽんと頭をひと撫でした。
黒尾鉄朗
白石汐凪
黒尾鉄朗
驚いたように ぽかんと口を開ける白石。
俺は適当に言い残すと 踵を返して廊下を歩いた。
黒尾鉄朗
顔から首まで 熱くなるのが分かる。
ニヤける口元を手で隠した。
白石汐凪side
お風呂上がりに 黒尾さんに会った。
白石汐凪
私の頭を ひと撫でした大きな手。
顔を上げると、 黒尾さんは優しく微笑んでいた。
蜂蜜色の瞳が甘く 溶けてしまいそうに思えた。
黒尾鉄朗
白石汐凪
どうにか返すと、
黒尾さんは 背を向けて行ってしまった。
熱を持った頬を両手で包む。
白石汐凪
胸がキュンと締まった。
コメント
8件
てまり様のクロの作品って全部暑い展開ですよね! どこからそんな神作品が出てくるんですか?(゜ロ゜;
えーもう尊いて。。。 てまり様やっぱり解釈一致どころか私の期待をいい意味で裏切ってくれるこの感じ。。。大好きです🫶🏻💗 次回も楽しみに待ってます!!
キ ュ ン キ ュ ン し ま す !! お 風 呂 上 が り は 破 壊 力 エ グ そ う で す !!