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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

浩二

なぁ…唐突なんだが今から俺の言うことをよく聞いてくれないか?

木村

急にどうしたんですか先輩

三浦

そうだぞ〜、いつもの浩二っぽくないぞ

浩二

お願いです、俺の話を聞いてください……

三浦

……わかった…話せ

浩二

信じてくれないと思いますが……実は俺…
この時間が繰り返されていることに気が付いたんです……

木村

は?

三浦

は?

三浦

あ ほ く さ
俺と木村を笑わせたいならもっと面白いネタを
持ってきてくれよな〜頼むよ〜www

浩二

本当なんです!!俺は何度も何度もこの時間が繰り返されていることに
気がついて皆に知らせようとしたんです!!

浩二

空手が終わってからの着替えで木村が遅いと三浦先輩とからかったり
風呂に入ってあがってからビールの話をして……
寮に戻ってこの辺にうまいラーメンの屋台ができた話をして……

浩二

ずっとずっとそんなことが繰り返されているんです!!

木村

やっぱり今日の先輩なんかおかしいですよ、早めに帰って休んだらどうですか?

三浦

そうだよ、やっぱりいつもの浩二じゃないぞ……

浩二

……“また“誰も信じてはくれないのか…

三浦

ん?今なんか言ったか?

浩二

いや……なんでもないです……

そして時は繰り返される

浩二

もう信じてくれるのはアイツしかいない……

浩二

通話終了

通話
00:18

遠野

はい、遠野です

浩二

遠野か!!いきなりなんだが今すぐ下北沢駅まで来てくれないか?話がある…

遠野

えっ何ですかそれは

浩二

説明は後でするから今すぐきてくれ!!

遠野

は…はぁ……わかりました…

浩二

ありがとう、じゃあ待ってるからな

遠野

ここでいいのかな…?

浩二

遠野!待ってたぞ!

遠野

先輩!!

浩二

急に呼び出してすまなかったな…

遠野

いや、いいんですよ…それより話って何ですか

浩二

それがな、俺はこの時間が何度も繰り返されていることに気がついたんだ……

遠野

えっ何それは

浩二

空手部の先輩や後輩に話しても信じてくれなかった、
でもお前なら信じてくれると思ったんだ……

遠野

なるほど……

浩二

……ここで話すのもあれだからうちくる…?

遠野

そうですね、行きますよ、行く行く

浩二

ここ

遠野

はえ〜、先輩の家って来たことありませんでしたが
結構立派ですね

浩二

当たり前だよなぁ?

浩二

いいよあがって

遠野

あ、はい

浩二

まぁそこら辺のソファに座ってくれ

遠野

わかりました

浩二

飲み物取ってくるぞ

遠野

いや、そんなことまでしてくれなくてもいいですよ

浩二

いいからいいから

浩二

ん、紅茶の素があった

サーッ

浩二

よし…あとはお湯を…

浩二

何だこれはたまげたな、ポット壊れてるじゃん、お湯沸かせねえ

浩二

ん?これ水でもいけるのか……

ジャーッ

浩二

よし、できた

浩二

アイスティーしかなかったけど、いいかな?

遠野

あっいいっすよ全然

コトッ

浩二

早速なんだが、俺はこの時間が
繰り返されていることに前から気づいていたんだ……

浩二

なんの拍子で気づいたのかはわからないが違和感を感じ始めて
少し考えてみたらいつのまにか時間が繰り返されていたんだ…

遠野

ん…それっておかしくないですか?
だって時間が繰り返されているなら先輩の記憶も消されてるはず……

浩二

そこなんだけど……時間が繰り返されていることに気がついた人物は
記憶がそのまま次の時間軸までセーブされるらしい

遠野

こマ?(これマジですか?)

浩二

マ(マジだ)

遠野

時間が繰り返されていることに気がついていない
浩二先輩の後輩や先輩は記憶が消されているんですね……

浩二

遠野も正確には気づいていない筈だから
そのうち記憶も消されるだろう……

浩二

その前に俺は解決法を一つだけ見出したんだ……

浩二

これは俺を信じてくれている人物にしか頼めないことだ

遠野

な…なんですか…?

浩二

一緒に……“神“を倒して欲しい

遠野

は?

浩二

いや…正確にはだな、その“神“と戦うのではなく
神が起こしている世界の『バグ』と戦うんだ

遠野

ちょっと話が難しすぎてよくわからないです

浩二

この世界には三つの矛盾がある

浩二

まず一つ目は
時間が繰り返されているのにそれに気づいた者だけが
記憶をセーブされているということ

浩二

そして二つ目は
人間が神の作った世界のバグに
対抗できるということ

浩二

最後は……
俺が一度バグと戦って”死んだ“ということ

遠野

え?

浩二

いや……正確には「死んだ」のではなく『消された』
の方が正しいかな……

遠野

消されたって…何をですか?

浩二

『存在』だ

遠野

え…ちょっと待ってください……
存在を消されたならここにいる
「浩二先輩」は誰ですか?

浩二

………

浩二

俺にもよくわからないが、これだけは言えるんだ

浩二

『バグ』を消せば、全て終わる

遠野

なるほど……

浩二

そこでだ、俺と一緒に『バグ』と戦ってほしい

遠野

……わかりました…でも最後に一ついいですか?

浩二

どうした?

遠野

その『バグ』とはどうやって戦うんですか?

浩二

それは……この世界には『三種の神器』という物があるんだ

遠野

えーと…白黒テレビに……電気洗濯機と、あと何でしたっけ

浩二

違う、そうじゃない

浩二

一つ目は双打「陽」

浩二

そして二つ目は聖剣「月」

浩二

そして三つ目は……邪剣「夜」

浩二

俺は聖剣「月」と邪剣「夜」を持っている、
邪剣「夜」は邪神に“ある物“を売って手に入れた

浩二

そして聖剣「月」は何故か空手部の師範の
秋吉が持っていた……んでもらった

遠野

えぇ…(困惑)

浩二

秋吉が言うには昔『太陽神のGO』という神にもらったらしい

遠野

『太陽神のGO』の話なら少しだけ知ってます、
昔…この世界を支配しようとした邪神を3秒で懲らしめたんですよね

浩二

まぁ、そうだな

浩二

『太陽神のGO』は神ランク上位の神だ

浩二

だから聖剣「月」は邪剣「夜」の何倍も強い

遠野

はえ〜すっごい…

浩二

聖剣「月」、お前にやるよ

遠野

え?

浩二

俺は邪剣「夜」で十分だ、『バグ』は冗談抜きで強い

浩二

まだ戦いに慣れてない遠野に持たせておいた方がいいだろう

浩二

護身用に使ってくれ

遠野

あ…ありがとうございます!

浩二

さて……俺らは『バグ』と戦う前に双打「陽」を探さなければいけない

浩二

そして探し当てたらあとは『バグ』を殲滅するだけだ

浩二

だが……双打「陽」は聖剣「月」にも匹敵する強さだ、
持っている人物も相当な強さなんだろう、それに戦うことにもなるかもしれない。

浩二

時間が繰り返されるとバグも復活してしまうから…
タイムリミットは……810日ってところか……

遠野

結構長いんですね、余裕じゃないですか?

浩二

言っただろ、神が起こしている“世界“の『バグ』と戦うって…

遠野

あっ…(察し)

遠野

世界一周する金なんてあるんですか浩二先輩

浩二

大丈夫だ、そこは知り合いの借金取りの
「ほんださんかっけー」という人物に頼んで金を借りた

遠野

どんぐらいですか

浩二

2000万だ

遠野

返せるわけないだろいい加減にしろ

浩二

ま、多少はね?

浩二

世界を救う為だと思えば安いだろ

遠野

まぁ…そうですけど……

浩二

借金は後からエス○ワールとかで稼げばいいだろ?

遠野

先輩!!まずいですよ!!(色んな意味で)

5分後…

浩二

ふう…落ち着いた…悪かった遠野

遠野

ほんとですよ……

浩二

まぁ……とりあえず明日は作戦会議だな

遠野

そうですね
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